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二次創作,著作権,同人誌,パトロンサイト,支援サイト,権利問題,続きはFANTIA,続きはFANBOX

作家に月額などで金銭的な援助を行う『支援サイト(パトロンサイト:FantiaやFANBOXなど)』は日本でも受け入れられるようになりましたが、一方で支援サイトに二次創作物を載せるのはありなのか? ……といった意見も耳にします。

支援サイトに二次創作物を載せる是非を書いていきますが、今の二次創作のありかたをしっかり見直すのも必要なので、同人誌やグッズ販売の問題も混ぜつつ記載していきます。

正確な情報を求む 情報に誤りがあればご連絡ください

二次創作の定義と支援サイトへの掲載行為

まず定義として、二次創作はよく『二次的著作物』『二次利用』とも同一視・混同されがちですが、

  • 二次創作】権利元のデザインを元に、創作性の高いものを二次的に制作する非営利な行為。
  • 二次的著作物】スピンオフや外伝の制作(外部受注委託)、原作のアニメ・ドラマ化、内容を翻訳し書籍として出版するなどの、営利的行為。
  • 二次利用】公式画像やスクリーンショットを拝借しての加工・コラージュ(コラ画像)、引用・転載行為など、創作性が低いもの。

この3つは狭義的に異なるもので、これらの定義を一緒に混ぜて考えるからややこしくなるのです(一般論として、著作権でよく問題にされるのは『二次利用』です)。

二次創作は他者のフンドシで相撲をとることと、権利者の指示や意見には素直に従うのは、いかなる場合でも必要な前提条件で、その上で権利者の意見も見て考えた結果、「支援サイトに二次創作を載せるのは(条件つきで)OK」というのが結論です。

否定的意見(支援サイトはオリジナルのみで二次創作は控えるべきだなど)には抜けた論点があり、

  • 決めるのは権利者】合法・違法かどうかは権利者が決めること。
  • ガイドラインの存在】トラブル防止のため、創作ガイドラインを権利者が設けている場合もある。
  • 無料公開もできる】無料記事も可能。「支援サイト=すべて有料」は誤り。

これを踏まえて語る意見が皆無(かいむ)に等かったんですね。

確かに広義で言えば、二次創作(+で金銭を得る)は著作権上グレーですが、黒(違法)に傾けるのか、白(合法)に持っていくかは第三者ではなく権利者です。

二次創作の著作権問題は基本親告罪(権利者が訴える)である点、ほとんどの支援サイトの利用規約に、二次創作の有料記事掲載を明確に禁止する記載がないのを考えればわかりますね。これは権利者それぞれで見解がかなり異なるためです。

ネット・SNS上の誤った著作権認識

ネット・SNS上では、このような二次創作に対して極端な意見がまかり通っているものが多く、個人的に問題だと感じています。

たとえば、ピクシブ百科事典の『クッパ姫(クッパのピーチ姫風擬人化)』記事の編集合戦が過去にあり、法律専門家の意見を引用して「ほら、クッパ姫の著作権問題はこうだよ! 同人誌やグッズ化はほぼ真っ黒の違法状態だよ!」と称した記載をした執筆ユーザーは、極端で独善的な記載をしていたと言えます。

任天堂の二次創作の見解 については以下に要約すると、

二次創作(ファンアート)に関しては、各国の法令(著作権法)を参照してください。なお作られた創作物が問題のない範疇(はんちゅう)に入るかどうかは個別にお答えできません(要約)

任天堂

ポケモンで有名なゲームフリークも同じような記載で、 ちなみに生前の岩田元社長は2010年の質疑応答で、

「社会的に見て当社の知的財産の品格・価値を貶(おとし)めるものはダメだが、かといって好意で作られたものですら取り締まるのも不適切。どう判断するかは第三者の通報を見てから考える(要約)」

2010年6月29日(火) 第70期 定時株主総会|任天堂 岩田聡元社長

これを見てもわかるように、問題かどうかは権利者が判断するもので、外野が過剰(かじょう)に反応するのは違います(かといって著作権問題を無視していいと言っているワケではありません)。先述の法律家の意見もあくまで個人的見解に過ぎないのは留意すべきです。

一昔前の『行列のできる法律相談所』でも、同じ法律専門家なのに意見・解釈の相違で対立していたほど、権利問題は専門家ですら断定的な意見をまとめられず、二次創作は100%合法で問題ない、もしくはほぼ真っ黒・完全な違法だと決めつける言いかたこそ詭(き)弁です。

以下のような、

  • 「二次創作しても公式が何も言わなければ合法だし問題ない」
  • 「著作権に詳しい法律専門家がこう言っているから黒に近いグレー」
  • 「二次創作は権利者の著作物を盗んでいるから違法だし禁止しろ」

二次創作問題に合法・違法だと声高に荒げ、一法律専門家の見解を鵜(う)呑みにして主張する人のほとんどが、著作権(親告罪)、創作ガイドラインの概念・存在に無知な「知ったかぶり」か、ガイドラインが登場する以前の時代の知識で止まっている「化石さん」です。

詳細は後述しますが、著作権・ガイドラインの知識をしっかり持っていれば、そのような言葉を代弁者のように使わないはずで、日本政府も『TPP(環太平洋パートナーシップ協定)』の中で、二次創作の扱いをしっかり明記しています。

だから権利者じゃないのに、このように決めつける主張をする自体がおかしいのです。

ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン|任天堂

2010年6月29日(火) 第70期 定時株主総会|任天堂

各種お問い合わせ先|ゲームフリーク

条件つきで許可するケース

なお二次創作に寛容で一定の条件で黙認ではなく「許可」をしている有名な権利者については、『艦隊これくしょん -艦これ-』『アズールレーン(アズレン)』『UNDERTALE(アンダーテール)』などが挙げられます。

特に最近登場したものほど、創作ガイドラインがしっかり制定されている場合が多いです。

艦これの著作権・二次創作のガイドラインまとめ|文脈をつなぐ

アズールレーン二次創作公式ガイドライン|Yostar

UNDERTALE同人活動ガイドライン|Hato King

この3ジャンルは創作性が高い非営利の個人に限り、ファン活動として金銭のやりとり、同人活動やグッズ販売などは認められるとしています。支援サイトの有料公開にも(一部を除き)特に規定がなく、ファン活動のひとつとして容認している認識で現状問題ありません。

アズレンは「創作性が高く権利者を脅かす利益を出さず、かかった人件費・制作費程度なら、金銭のやりとりはやってもいい」とし、UNDERTALEも「支援サイトはUNDERTALE専用アカウントは禁止。でも数多くの二次創作を描き、その中のジャンルのひとつとしてならOK」と具体例を掲示しています。

非営利の定義についてですが、以下のサイト様の情報によれば、

非営利とは、利益を上げてはいけないという意味ではなく、「利益があがっても構成員に分配しないで、団体の活動目的を達成するための費用に充てること」を指しています。

非営利と営利の違いは何でしょうか|新宿NPO協働推進センター

つまり、金銭を得ること自体は営利目的にはあたらない形です。とはいえ、著作権上では「著作者の利益を脅かすほどに稼ぐ行為」はダメですし、その「利益を脅かす」の定義も権利者で変わってきますから、発表されたガイドラインを熟読して活動するのが無難でしょう。

厳格・従来どおりの黙認ケース

逆に厳しいガイドラインを設けるのは、『SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)シリーズ』『サンライズ』『VOCAROID(ピアプロ:初音ミクなど)』などですね。

『SSSS.GRIDMAN』二次創作物のガイドラインに関して|SSSS.GRIDMAN

サンライズ二次創作公式ガイドライン|サンライズ

キャラクター利用のガイドライン|ピアプロ

グリッドマンは創作性が高い二次創作および、同人活動も個人活動で認めていますが、支援サイトでの運用・公開は、過去に支援サイト有料記事への禁止通告があった事例から、原則禁止とみなされている認識です(正確には、後述するような問題ユーザーの通報行為が原因とされます。詳しくは「GRIDMAN Fantia」で検索してください)。

サンライズは二次創作のネット掲載は許可がない限り禁止扱いと、かなり厳格なガイドラインを設けています。

ピアプロは無料の場合、ライセンス表記は努力義務ですが、金銭のやりとりが少しでも発生した場合、営利・非営利・個人・法人関係なく、お問い合わせで連絡をしなければなりません。

ほかにも小学館や芳文社など、大手商用マンガ各社の二次創作については、作者次第とされている場合がありますが、そのほとんどが原則禁止という表記になっています。

ただ、これらの規約はネット・SNSが大幅に普及する20年近く前から、記載がほとんど変わっていないようで、あくまでも悪質な場合に限るという話であり、『二次利用』規制のニュアンスが強いようです。

ゆえにこれらは従来どおり「ファンアートは多い・もしくは好意だから何も言っていないだけ(黙認)」になり、上述した任天堂作品やポケモンについては、実質的に創作ガイドラインがあってないようなモノなので、分類としてはこちらに近いです。

支援サイトでこれらのジャンルを有料で載せるのはトラブルの元になりかねませんから、無料公開で載せるか、支援サイトへの掲載を控えましょう。

もし違反として忠告された場合は、素直に従う必要があります。

政府による二次創作の認識

政府(内閣官房)の発表では、

故意による商業的規模の著作物の違法な複製等を非親告罪とする。ただし、市場における原著作物等の収益性に大きな影響を与えない場合はこの限りではない。(原文ママ)

環太平洋パートナーシップ協定(TPP協定)の概要 |(PDF書類:31ページ目に記載)|内閣官房

【第十八・六十五条制限及び例外】各締約国は、この節の規定について、排他的権利の制限又は例外を著作物、実演又はレコードの通常の利用を妨げず、かつ、権利者の正当な利益を不当に害しない特別な場合に限定する。(原文ママ)

TPP協定(訳文)|(PDF書類:65ページ目に記載)|内閣官房

と、このように明記されています。

二次創作と著作権を持ち出して、合法・違法、黒に近いとネット・SNSで主張する人ほど、知らない可能性が高いでしょう。

マンガ・音楽・映画などのコピー品や違法アップロード・ダウンロード行為(二次利用)が近年問題にされてきたから、「じゃあ二次創作も問題だよね?」と、論理を飛躍して騒いでいるだけです。

上記公式文章を見ればわかるように、権利元の著作権侵害の適用は商用物の海賊版・無断転載などが中心で、それに二次創作が巻き込まれないよう、創作ガイドラインを制定する著作物が多く生まれているワケですからね。

そして重ねますが『二次創作』の見解です。『二次的著作物』『二次利用』ではありません。

補足:「公序良俗に反する行為」はエロ(R-18)禁止?

しかし一定の条件で二次創作を許可を示す公式でも、公序良俗(りょうぞく)に反する行為は禁止であると明記されています。

よく誤解されるのが、「公序良俗に反する行為=セクシャル表現禁止」ではありません。ただし性的表現が含まれるものと併記がある場合は禁止にあたる可能性があります(心配な場合は規約をよく読み節度を守った上で、権利元へ問い合わせるのがいいかもしれません)。

特に併記がない場合、グロテスク表現の場合は度合い(四肢寸断など)によって公序良俗に引っかかる恐れがありますが、セクシャル表現は性器の黒塗りやモザイクなどの修正を施せば、原則みなされないとされるのが通説のようです。

ネット・SNS上における否定意見の問題点

上述のように、ネット・SNSでは様々な意見を見かけますが、「権利元にもお金を入れないとダメ」「権利者への敬意はちゃんと持つべきで忘れるな」といった、筋が通った意見は少数派。

ほとんどはロジック(論理)やエビデンス(論拠)が伴っておらず、著作権の認識や二次創作の定義が曖昧(あいまい)だったり、ガイドラインの存在を無視している意見が多く占めているんですね。

  • 二次創作は違法行為だ」「支援サイトの二次創作を禁止しろ
    → 法律問題で理論武装するがほとんど言いがかりで、実際は著作権にそれほど詳しくない疑惑あり。
  • 著作権って知ってる?」「権利者の気持ちも考えろ!
    → こちらも著作権知識が曖昧で、ガイドライン・TPPの存在どころか、二次創作・二次的著作物・二次利用を混同している可能性も。
  • 二次創作に見返りを求めるべきではない」「支援サイトはオリジナルでやれ
    → それは創作の多様性を否定し、ちゃんと調べずに個人の勝手な思い込みや考えかたを押し付けているだけ。
  • じゃあ俺もネットに転がってた二次創作を勝手にグッズにするけどいいよね?
    → ただ極論で煽(あお)りたいだけの人。愉快犯。

最後のはおつむが弱い可哀想な人なので論外として、お金のやりとりって原則、双方が納得・信頼して成立するものですから、たとえ趣味でも払う価値があるなら払うもので、合法違法は何度も言うように、それを決めるのは権利者で第三者がとやかく言うものではありません。

これらの意見を出すのは、先述のように偏(かたよ)った知識、古い認識で止まっているか、いわゆる『嫌儲(けんもう)』と呼ばれる人たちですね。

本来の定義では、5ch転載や偏向(へんこう)的な抜き出しを行い、アフィリエイト(広告収入)で金稼ぎするブログに嫌悪感を示すスラングです(次第にネット広告収入自体を批難する論理のすり替えが起きていますが……)。

ただ当記事の定義では文字どおり、相手のやりかたにケチつける小姑(こじゅうと)みたいな「儲」けるのを「嫌」う人を指します(ので念のため)。

このような人たちって、

  • 「無料が当然(タダ・ネイティブ)」
  • 「儲けるのは悪いこと」
  • 「楽に稼ぐのは許されない」
  • 「自力で汗水を流す苦労から得るべき」

といったような、誤った日本教育・風潮から生まれた刷り込みが強いのでしょう。

歪んだ認知、悪く言えば「洗脳」が彼らの主張を錯綜(さくそう)させている節があり、重ねるように二次創作・二次的著作物・二次利用を混同している可能性があります。

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正直、「権利者を守れ」や「二次創作で金を取るのは違法だ」と主張する割には、公式見解の無視や偏った知識・認識で語るあたり、ただ単に権利者へ自己投影(一方的な被害者意識)をした「俺が気に入らないから」なんですよね。

正しい著作権認識やガイドラインを知っているなら、権利者の代弁者気取りはそもそもしないハズです。

そこからアニメ・ゲームの公式絵やスクリーンショットを撮ったようなキャラクターアイコンや、コラ画像を日常的に使う二次利用行為の数々。またはそういったアカウントのツイートを喜々していいね・リツイートなどをやっていたら、ただのギャグ。

悪質な場合、公式のSNSなどでお問い合わせや通報行為を行って、創作活動を萎縮(いしゅく)させようとする人もいます。

しかしそれは、「俺は正しいことをやっている」と一方的な正義感・独善的な行動で自己欲求・承認欲求を満たすような、ネットスラングでいう『正義マン』と変わらないものです。

結局何が言いたいかというと、権利者の代理人や法律の裁定者を気取って騒ぐ人たちのほとんどは、コンビニやスーパーで見かける悪質クレーマーと同じ。

「合法・違法は権利者しか決められない」「二次創作は何かを知り、ルールと節度を守ってガイドライン厳守」で活動しているのなら、基本的に無視してもいいということです。

絵描き(クリエイター)側の問題点

とはいえ絵描き(クリエイター)側も、二次創作や権利者への定義・権利問題の意識が低く、ガイドライン無視といった無知のまま行動する人が少なくないのは事実です。そういった考えかたが高じた結果のひとつが『ドラクエ花札騒動』ですからね。

上記は「二次利用(トレース行為)なのに、二次創作を拡大解釈した問題行動」で済んだものの、仮にそれで権利者に権利を声高に主張しはじめたり、権利元の収益を脅かすレベルのお金稼ぎへと発展したら、看過できるものではありません。

中には権利元の意向を無視するばかりか、明確な根拠がないマイルールを「これが正しい認識だ」とネット・SNSなどで流布させ、それを信じてしまうクリエイター同士の図式も見られます。これは非常に由々しき問題です。

たとえば、

  • 赤字だからOK?】「同人誌は赤字でやるからいいけど、支援サイトや同人CG集、有料リクエスト(コミッション)は利益になるからダメ」
  • 趣味=無料?】「同人活動や趣味の二次創作では、人件費・制作費は一切発生しないし、させてはいけない」
  • 好きだからは免罪符?】「この作品やキャラクターが好きだから、どんな二次創作を描いても、有料行為も権利元の応援だからOK。表現の自由、作家の自由でしょ?」

これらも否定派と同様、明らかに主観的な独自解釈でしかなく、客観的なロジックもエビデンスも伴っていません。一体なんの権限を持って、そう堂々と主張しているのかが不思議です。

「赤字ならこっちの判断でOK」「やっても権利元から注意されないから問題ない」って子供の発想ですし、「趣味で費用は発生しない」という考えは、それこそお金やガイドラインの考えかたが無知だからこそ生まれていると言えます。

そして支援サイトでは、「君さ、本当に権利元の創作ガイドラインを確認して有料記事にしているの?」と言いたくなるクリエイターが何人もいますし、pixivに創作ガイドライン不明確な二次創作絵をサムネイル公開して、「全部見たければ有料記事を見てね」「続きはFANBOXで」などと言う人は自分もどうかと思う。

その姿勢は権利元のみならず、ガイドラインを守る二次創作の絵描きにも迷惑をかけかねないもので、ネット・SNS上に掲載するとはどういうことなのか、そこの認識も甘く感じますね。

有料二次創作が冷ややかに見られてしまうのは、「自由を拡大解釈するような、意識の低いクリエイター」がいることも要因のひとつで、権利者が創作ガイドラインを制定するのは、

  • 公式許可】二次創作(特に有料二次創作)を法的な問題行為にしないため。
  • 保護の観点】権利者と二次創作側、お互いを尊重し、守るため。

これが理由であり、でなければ、そもそもガイドラインなんて必要ありませんからね。

「二次創作をネット・SNSに載せる」や「有料の二次創作をする」って、本当はそのぐらい慎重に考えてあげないといけない、重い行為なんですよ。

学校の休み時間に友達同士で見せ合いっこしたり、文化祭で描いているのとはワケが違います。

だからといって、「君はルールを守ってない!」などと言うわけでも、ルールを守らないことを厳しく言っているのではありません。

なぜTPP条例で例外項目が設けられたのか、ガイドラインを制定する権利元は、どのような意図で作ったのか……主張や行動をするならば、ちゃんと理解し、考えてからやってほしいということです。

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立場が違うだけで根底は同じ

どちらにせよ、著作権やガイドラインの概念・本質をわかっていない人は、極端な否定派も、意識が低い絵描き側も、行き着く先は自己本位のごう慢にしかならないということでしょう。

  • 「(俺が気に入らないから)権利侵害しているし二次創作は悪」
  • 「二次創作は別にやるのは自由だし、言うことも自由でしょ」
  • 「俺そこまで詳しくないし」

このように、意見・指摘に「俺に意見するな」と拒絶して極端な持論を正当化したり、開き直って自省しないケースが目立つのも印象的です。

疑問から物事を多角的に考え、正しく行動するために理論や知識を学ぶのと、「気に入らないから」「自己弁護したいから」という、「自分がそう信じたくて正当化したい」から理論武装するのとでは、目的も意味合いもぜんぜん違います。

後者は知識が偏っていたり、認知が歪んでいたり(メタ認知が低い)と、主張の抜け穴ができやすいもので、実体験として伝えておきますが、こういう人たちって、何を言っても理解しない(理解ができない)と思いますよ。

重ねるように、客観的な見解や論拠で知見を深めようとしているのではなく、信じたい情報ばかりを集めたり、とにかく感情を優先して、自分自身を正当化することに固執(こしつ)しているからです。

よっぽど自分が正しいと信じて疑わない潔癖症気質なのか、批判的思考(自身を自問自答して疑う姿勢)ができないのか、話を受け入れてしまうと、これまでの自分を全否定すると思い込んでいるからでしょう。

とはいえ、そこを考慮しようとも結局平行線ですから、関われば関わるほど貴重な時間を削り、無駄に疲れるだけです。その時間を好きなことや創作活動にあてるほうがずっと有意義ですね。

まとめ:もし支援サイトで二次創作を載せるなら?

以上の点を踏まえ、もしFANBOXやFantiaなどで二次創作(特に有料記事)を載せる場合は、

  • ガイドライン必読】「権利元の二次創作ガイドラインを熟読した」上で、有料絵・有料記事にするか考える(不明確・存在しない・禁止している版権はトラブルの原因になるので、無料記事にするか、そもそも支援サイトに載せない)。
  • 偏らせない】オリジナルを入れたり複数の二次創作ジャンルを入れるなど、二次創作限定アカウント・特定の版権専用としての運用を避ける。
  • 認識の明記】創作ガイドラインを厳守して活動し、問題があった場合は素直に権利者へ従う旨を必ず明記する。
  • 稼ぎすぎない】プラン上限数を設けるなどの対策を入れる。

以上の点を明確に行い、得たお金は個人の活動費、制作の人件費程度に留めるのは忘れてはなりません。これは支援サイトのみならず、同人誌やCG集、有料リクエスト(コミッション)などにも言えることです。

何度も繰り返すように、二次創作(支援サイトの有料公開)の権利問題は権利者が判断するもの。ネット・SNS上に散らばる、合法・違法・ほぼ真っ黒だのと一方的に決めつける人たちは、

  • 浅はかな受け売り】ネットで聞きかじった法律専門家などの一意見を、自分の言葉や総意のように語るだけの極論。
  • 拡大解釈】海賊版・無断転載などの二次利用問題を拡大解釈して野次を言っている、偏見(へんけん)・知ったかぶり・化石レベルの知識。
  • 二次創作警察】権利者の見解や正しい著作権認識より、「俺が気に入らないから」と、自分に都合のいい情報ばかりを調べて『二次創作警察』とも言える、権利者の代弁者気取りをしている。
  • 勝手なマイルール】ちゃんと権利元の見解について調べずに、ロジックもエビデンスも乏しい勝手なマイルールで線引きし、あたかも「正しい見解」として拡散させる。
  • 定義の混同】二次創作・二次的著作物・二次利用の定義を混同している。

特にツイッターでは(匿名だからか)主張がエスカレートし、立場関係なく行き過ぎな部分も多々あります。

なお、そのユーザーが外国人で海外サーバー発信だった場合、日本と海外では、著作権の認識が異なる点を理解されたほうがいいです。

先の任天堂の見解でも「各国の」と書かれているとおり、アメリカだと「二次創作は公式ユニバース(世界観)のひとつ」と考えられているそうです。

海外発のペイントソフト、お絵かきツールの紹介でバットマンやアイアンマンが描かれているのは、そういった理由だと思われます。支援サイトにおける二次創作の是非を考える場合、日本のものさしで考えず、そこも踏まえましょう。

ただ、各国の著作権事情を考慮したとしても、二次創作は他者のフンドシで相撲をとるもの。権利者への配慮・敬意は忘れず、創作ガイドラインを熟読してルールを守り行動し、何かしらの指示があった場合は素直に従うのに変わりありません。

なお自分も支援サイトには二次創作を多く載せていますが、有料記事はすべて「オリジナルか、創作ガイドラインを厳守したジャンルのみ」で、それ以外は基本的に無料公開のスタンスをとっています。

最後に:リテラシーを身につけ、本質を見て考える大切さ

最後になりますが、ここまで書いたのは「支援サイトに二次創作はOK?」という純粋な疑問のみならず、権利元の意向・ガイドラインを無視した無責任な発言や、勝手な認識で権利者の代理人を気取るような人が、閲覧者・クリエイターを問わず、ネット・SNS上であふれているからです。

厄介なことに、このような主張をする人ほど『批判』という言葉・意味を間違って使っていたり、拡大解釈しているため、問題をしっかり考えるというよりは、「俺の主張は正しい!」論を振りかざしたマウントとり(俺が上アピール)、極論を極論で返す非生産的な口喧嘩になっています。

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そして、二次創作事情をよくわかっていないから、彼らが主張する極端な内容を信じてしまう負の連鎖が生まれているのも問題で、これは結果的に、創作の多様性を狭め、結果的に権利元にも迷惑がかかるなど、誰も得をしないんですよね。

自分のことを知っている人からすれば耳にタコでしょうが、高いリテラシー(能動的に正しく調べる)力を身につけ、自分自身を疑い、客観的視点で建設的に考えるのは、正しい批判の精神や物事を論ずる上で、とても大切なことです。

この記事も、権利元の見解や著作権(TPP規約)、創作ガイドラインの部分以外は、あくまでも「一意見・自分が気をつけていること」でしかありません。

ここに書かれた内容を鵜呑みにするのではなく、様々な視点を取り入れてしっかり考えてみてください。

そして自分がこの記事で言っているのは、「ルールを守れ」よりも、「ちゃんと根拠がある内容かつ正しく理解した上で、発生しうるトラブルをも覚悟して発言・行動をしているのか」です。

ネット・SNSの世界はすぐに拡散され、誰しもがリテラシーが高いとは限りません。繰り返しますが、「しっかり考えて」情報発信してくださいね?

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カテゴリ: 雑記他

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