
今のネットでは検索すると、『まとめサイト』や『いかがでしたかブログ』が検索上位に出ることも珍しくなくなりました。
- 【まとめサイト(まとめコピペブログ)】内容が引用・転載が中心のブログ。
- 【いかがでしたかブログ(トレンドブログ)】話題性のあるネタを取り扱うブログ。「いかがでしたか」の文言で締めることが多い。
特に芸能系・サブカルチャー(アニメやゲームなど)・時事・ニュースを扱うブログは法的・モラルの観点でも問題点が多く、質が低く精神衛生上もよろしくないので、不快に思う人も多いのではないでしょうか?
実際、Googleのサジェスト(検索予測)では、
- トレンドブログ うざい
- トレンドブログ 検索妨害
- まとめブログ 嫌い
- いかがでしたかブログ 除外
と、うざい(不快)と思っている、消す方法を模索する人が多く見られるのがわかります。
最近では、記事の最後に転職サイトや派遣サービスを勧めてくる『転職アフィリエイトブログ』も、検索妨害として嫌悪されていますね。
この記事ではそんな不満を抱く人たちのために、検索結果から除外して健全なネットライフを送る手段を、メリット・デメリットを含めていくつかご紹介します。
しかしその前に、なぜこのようなサイトが出回っているのかを触れておきます。
このようなサイトが増えた理由・運営者(ブロガー)の心理
このようなサイトが
なくならない理由
まとめコピペブログ、いかがでしたブログの運営者は大まかに分けて、
- 【故意犯】ビジネスとして意図的にやっている。
- 【無自覚】単に自己主張するだけの想像力・思考力が乏しい人。
これらに分けられます。
そのほとんどは前者のビジネス目的で、あえて言ってしまえば、彼らは悪質な転売ヤーと思考は一緒です。
気軽に始められる、大した知識や執筆経験がない素人でも簡単に金稼ぎをはじめられる点でも、これらは近年増加傾向にあります。
以前、アフィリエイトを嫌悪・活用しない人間を情報弱者呼ばわりし、検索汚染の指摘には「(アフィリエイトのよさがわからないなんて)可哀想な人だね」と小馬鹿にしていたブロガーはちょっと引きましたね。
本来のアフィリエイトの姿
そもそもアフィリエイトブログの本来の姿は、「健全な精神と自前の体験・経験談をもとに情報発信し、他者・権利を守りつつ、独自性と価値ある情報の提供によって広告収入を得る」ものです。
つまり、ブログでお金を稼ぐのが悪いのではなく、その稼ぎかたが著しくモラルに欠くのが問題です。
元運営者の話も検索すれば色々出てきますし、
「利益のみを追求し、いかに良心の呵責(かしゃく)を消して、自分の行動を正当化できるかの自問自答だった」
ネット上の元運営者のコメント(要約)
「情報の正確性なんてどうでもよく、ただアクセス数を増やして広告費を稼ぎたかった。今考えたら本当にゴミみたいなことをしていた」
ネット上の元運営者のコメント(要約)
……と、自身の軽率さに後悔をにじませる体験談もいくつか見られます。
そのぐらい、昨今のまとめブログ・いかがでしたかブログには法律的にも精神衛生上にも問題が多いんですね。
需要があるからなくならない
そして残念ながら世の中には、情報を精査せず、自分の信じたい情報だけを信じる読者層(=リテラシーが低い人)が一定数いるので、彼らを元手に需要と供給のビジネスが成立しています。
そういったリテラシーのない層がいなくならない限り、今後も過激さ、特定騒ぎの片棒を担(かつ)ぐ粗悪ブログは増産されます。
ゆえに廃絶は難しく、Googleも対策は行っていますが、いたちごっこが現状なので、個人で除外する自衛手段を利用するしかないでしょう。
さて、話が長くなりましたが、次からは本題の対策方法をお伝えします。どの方法にもメリット・デメリットがありますので、組み合わせるなど、自分なりのやりやすい方法を探してみてください。
対策1:マイナス検索を活用する

特別な知識もなく行えるものとして、マイナス検索を利用する方法があります。
マイナス検索とは、除外したい単語の文頭に「-(半角ハイフン)」をつけてワードを除外する機能で、画像では除外ワードを前にやっていますが、先頭でも後ろでも両方大丈夫です。
難しい知識も必要なくスマホでも利用でき、明確に指定するので、除外という意味合いでは最も優秀な方法です。ただし書くのが大変という欠点があり、事前にマイナス検索リストを作る方法を使うのが無難。
ユーザー辞書に登録すれば、容易にマイナス検索一覧を一発で出せるので、以下のサイト様の情報を用いて登録することをおすすめします(2番目の記事は不要になった予測変換を削除する方法です)。
個人的におすすめのマイナス検索は以下になります。
-まとめ -速報 -soku -ゲハ -ww -ww -炎上 -犯人 -顔画像 -特定 -ヤバイ -は誰 -転職
-ニコニコ -ピクシブ -アニヲタ -togetter -知恵袋 -いかがでしたか
こちらは「ま」と打てばすべて出るようにしています(一番初めに半角スペースを入れておくと、連続記入したときに楽です)。
ユーザー辞書に同一の文字を登録しても大丈夫なので、長すぎて分割登録する場合は、同じ単語にしたほうが利便性は高まります。
除外の理由は以下になります。
-まとめ -速報 -soku | まとめサイトでよくあるブログ・ドメイン名。 |
---|---|
-ゲハ | ゲーム関連の煽動(せんどう)記事を載せる、通称ゲハブログの除外。 |
-ww -ww -炎上 | 【悲報www】や「ざまああwwww」などの記事や炎上速報を除外。wwは半角と全角両方用意。 |
-犯人 -顔画像 -特定 -ヤバイ -は誰 -いかがでしたか -転職 | いかがでしたかブログ(トレンドブログ)や転職アフィリエイトブログの除外。 |
-ニコニコ -ピクシブ -アニヲタ -togetter -知恵袋 | ニコニコ大百科、ピクシブ百科事典、アニヲタwiki、togetter(Twitterのまとめサイト)、Yahoo!知恵袋などの除外。これらは主観で偏向(へんこう)的になりやすく、正しい情報があるとは言いがたいため。 |
大体これを登録しておけば、アフィリエイトブログのほとんどは除外されます。
マイナス検索のメリット
- 【スマホでも可】スマホ(iOS、Android)でも使え、好きなブラウザでも使える。
- 【検索予測対策】前に持ってくれば、検索予測を表示させずに回避できる。
- 【明確な除外】単語やURLを指定するので、画像や動画検索でも除外可能。
マイナス検索のデメリット
- 【登録制限】ユーザー辞書を使い場合、長くなる場合は分割登録が必要。
- 【多すぎるのはNG】あまりに除外ワードが多すぎると、検索できなくなる。
対策2:ノイズレスサーチを使う

パソ活ラボ様が作られた『ノイズレスサーチ』を使い、検索する方法もあります。これは事前に悪質・不要・邪魔と判断されたサイトのURLが事前に登録されているので、手間がなく利用できます。
また、意見をとり入れて除外サイトが追加されているので、新たな不適切サイトが出てきても対策がなされます。
ノイズレスサーチ|パソ活ラボ
スマホにも対応し、こちらの方法を使えばウィジェット機能として使うことも可能です(説明はAndroid版)。最もスマホ向けの除外方法でしょう。
しかし人によっては不快と思わないサイト(Amazonやツイッターなど)も除外されているので、独自に調べてリストをカスタマイズしたり、普段の検索エンジンで検索し直すなど、精神衛生という意味では少し乏しい面があります。
ノイズレスサーチのメリット
- 【スマホでも可】スマホ(iOS、Android)でも使え、ウィジェット機能としても使える。
- 【高い利便性】利便性が高く、ユーザビリティ(使いやすさ)としても優秀。
- 【初心者向け】特別な用意が必要ない。
ノイズレスサーチのデメリット
- 【範囲が広い】不快と思わないサイトも除外されている可能性がある。
- 【精神衛生面】従来の検索エンジンの併用も必要であるため、精神衛生の観点では少し弱い。
- 【非SSL】非SSL(https化していない)サイトなので、セキュリティ面では不安。
対策3:除外を行うブラウザ拡張プラグインを導入する

上述のノイズレスサーチをChrome拡張機能化した『ノイズレスサーチ+』や、Firefoxなら拡張プラグイン『Personal Blocklist (not by Google)』を使用する方法があります。
自分は後者を使っているので、こちらの説明をさせていただきますね。
『Personal Blocklist』は自分で邪魔なサイトのアドレスを設定し、除外が可能なプラグインです。カスタマイズ性が高く、普段使っている検索エンジンでも利用でき、必要によっては一時的な解除も可能です。
詳しい設定方法は以下のサイト様が詳しいので、こちらでは割愛します。
Personal Blocklistの使いかたと注意点(説明はChrome版です)|パソ活ラボ
【Firefox】検索で邪魔なサイトを非表示にする「Personal Blocklist (not by Google)」|ゆずゆろぐ。
欠点として、PCでしか扱えず、独自ドメインではないサイトは除外できない(ライブドアブログなど)こと、たまにバグで除外設定が反映されないケースがあり、安定性に欠け、設定カスタマイズができる中級者向けです。
Personal Blocklistのメリット
- 【カスタマイズ性】自分好みに設定可能。
- 【変える必要がない】普段の検索エンジンでも利用可能。
- 【一時解除】一時的な解除も可能。
Personal Blocklistのデメリット
- 【PC限定】PC(Windows、Mac)専用でスマホでは使えない。
- 【一部は除外できない】独自ドメインではないアドレスや、画像・動画検索は除外できない。
- 【バグの問題】バグで反映されない場合がある(場合によってはFirefoxをリフレッシュしてください)。
- 【中級者向け】設定いじりが苦にならない中級者向け。
後継プラグイン『ゴシップサイトブロッカー』
なおこのPersonal Blocklistの後継として『ゴシップサイトブロッカー』というプラグインがあります。
ゴシップサイトブロッカー(Chrome)|Chromeウェブストア
ゴシップサイトブロッカー(Firefox)|Firefox Add-ons
こちらは日本の方が作ったものなので日本語に完全対応し、それだけではなく、
- 非表示設定が反映されないバグの改善。
- 特定のタイトル・単語指定削除が可。
- 検索非表示・検索からの完全削除も可。
- 動画検索でも反映される。
- エクスポートすればPersonal Blocklistのフィルタリストがそのまま使える。
と、かなり優秀なので、検索除外プラグインならコチラのほうが使い勝手がいいかもしれません。使いかたは以下のブログ様を参照してください。
Googleの検索結果から有害なサイトを非表示にする「ゴシップサイトブロッカー」を紹介|maruhoi1’s blog
最後に:自衛が必要
自衛が必要な時代
以上、除外方法3つをメリット・デメリットを踏まえて紹介しました。それぞれ一長一短があるので、併用で互いの短所を補い合い、より精度を高めることができるでしょう。
なお共通的利点は、AdBlock(広告除外アプリケーション)を使用しないので、サイト内の広告問題からは関係なくなるというところでしょうか。そもそもサイトを見る前に消しているわけですからね。
なお具体的な除外すべきサイトについては、当サイトの引用源にすべきではないサイト一覧記事が参考になるかもしれませんので、微力ながらお力添えさせていただきます。
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