加筆修正を行いました

最終更新日は2017/12/1です。修正前と内容が異なる場合があります。




時折テレビやネットで槍玉に挙げられる「ゆとり世代」の非常識行動。同じゆとり世代の人間として、仕事の面を中心に、この行動について掘り下げていきます。

これは一個人の意見です

他の様々な意見・視点も取り入れて自分の意見を持ってください。



よく言われる「ゆとり世代の問題行動」

さて、ゆとり世代について取り上げられると、

  • 帰れと言ったら本当に帰った
  • ドタキャンしても謝らずに知らん顔
  • 叱られる事を極端に怖がる
  • 敬語を使わず馴れ馴れしい
  • 会談の待ち時間にご飯を食べ始めた


こういった体験談をよく聞きます。しかし同じゆとり世代の自分から言わせれば、

ゆとり世代の自分もビックリ


ですよ。というかそれで金銭もらって仕事しているのか…と驚愕(きょうがく)ですね。現にこちらも2017年現在、学生バイトやフリーター、パートさん達に指示や指導する立場ですけれど、

  • 先に上がっても良いよと伝えたら、次の日には挨拶もなしに勝手に上がる
  • ホウレンソウ(報告・連絡・相談)は大切だと概要を説明し何度も伝えているのに出来ない
  • 基本的な業務や対応しかせず、自発的なアドリブの行動ができない指示待ち人間
  • そもそもこちらの連絡を確認せず、目を全然通していない
  • もしくは連絡を文章をちゃんと読まず、内容の一部分や印象で勝手に解釈
  • サービス業なのに土日祝は休みたいと言い出す
  • 相談して互いで了承した事を、後から出来ないと伝えて手のひら返し
  • 責任を持たず自分で何もしないのに文句だけは一人前
  • 学校が忙しいから、嫌なことがあったと、連絡もせず無断で辞める


…は、実際に体験した学生バイト達の行動集です。学生は学業が本分ですし、精神的にも成熟していない面があるから致し方がない部分は除いても、悩まされる事はありますね。例えば連絡の内容を勝手に解釈された件については、

シフトを現状維持するか、シフトを短くするか、どちらにしましょうか?

— 実際にあったケース —



という趣旨の100字未満な連絡相談を、

現状のシフトから短くしてくれませんか?

— 実際にあったケース —



と解釈されて激怒し報告された事もありました。後で問いただすと勘違いでしたと認めましたが、弁解に駆け回ってどれだけの心労に苛(さいな)まれたか…文章をちゃんと読まないなんてのは、ネット・SNSの世界でお腹いっぱいですよ。

しかし、かといってゆとり世代全員が非常識では無いという事はご留意ください。そもそもゆとり世代を作った世代がゆとり世代を非難するのは、なんだかなぁって感じですし、今も昔も世代バッシングによる不毛な争いは絶えないですからね。お陰でネット・SNSでは頭が悪い、非常識な若者を総じて「ゆとり」と呼び、言葉が独り歩きしているような有様。こちらも好き好んでなったわけじゃないですから、いい迷惑ですね。

本当にゆとり世代は非常識で問題世代か?

ゆとり世代は非常識で問題世代かと言うと、先に述べた通り答えはノーです。その理屈で言えば、世界の恵まれない国にボランティア活動をする若い世代や、プロの若手スポーツ選手まで非常識人間という事になりますからね。

では何故彼らがこのような行動をとるのかといえば、

  • 失敗体験や能動的に行動する社会経験が少ない(無垢な状態)
  • 叱ると親からクレームが来る現代の教育環境(親の消費者意識化)
  • 適切なしつけを行っていない家庭問題(過保護 or 教育放棄)
  • コミュニケーション不足や活字離れ、ネット・SNSの普及(読解力・理解力の低下)
  • 精神疾患・障害による起因(アスペルガー症候群やパーソナティ障害など)


以上の点が挙げられるでしょう。しかしネット・SNSの件と親の消費者意識化を除けば、これらは昔からずっとある事であり、正直、「ゆとり世代は使えない」と垂れる彼らの指導力と判断力に問題を感じます。何度も細かく指導しているのに、全く改善する気がないから使えない…という理由ならまだ分かります。

しかしそういった指導もせず、余裕のなさから指導や教育が面倒になっているその体たらくで言っているのであれば、単にそれは自分を棚に上げて言い訳しているのではありませんか? 即戦力になる若い人材って、昔からポンポンいましたか?

現に指示待ち人間、嫌なことがあったから無断で辞める、柔軟な対応が出来ない40代の主婦やシニア世代の従業員はいますし、逆に適切な指導により、立派な戦力になったゆとり世代の人材も存在します。そりゃレッテル貼りで済ませれば楽でしょうが、指導や教育が面倒になっているのを正当化しているだけにしか見えず、それこそ「ゆとり」を「最近の若者」に置き換えれば、繰り返す歴史的行為に思考が呑まれているだけ。だからこそ自分は、

  • 失敗は糧(かて)であり、失敗を隠す方が問題だと伝える
  • 的確な指示を与えるだけでなく、する理由も説明して考えさせる
  • 悪い部分はハッキリと伝え、良い部分はちゃんと評価する
  • 高圧的に接さず、時には話を合わせたり、下手(したて)に出る(しかし出過ぎると舐められるので、メリハリはつける)


そんな残念な上の世代を反面教師にし、根気と時間は必要ですが、この4つを要点に指導を継続的に行っています。しかし皆が皆、指導で成長するかと言われればそうでもなく、精神疾患・障害が起因のタイプは指導しても改善しない場合が少なくありませんし、協調性を求める職場は向かないでしょう。また先述のようにバイトだったら「所詮はバイト」というような、完全に舐めきった態度をとる場合も同様です。

ゆとり世代ではなく主婦パートの話で申し訳ないですが、アスペルガー症候群の疑いが強い人がいて、誰かが作業を代行すると、仕事を奪うなとしつこく詰め寄ったり、物を動かすとものすごい形相でキレる上に、とにかく謝らない人でした。厳しい言い方ですが、協調性が必要な職場で、そのような柔軟性のない人は職場のチームワークを乱す存在でしかありません。

結局自己都合で辞めましたが、そうでない場合は適材適所の業務を提案して進言するか、最悪辞めてもらい、その人に合った転職先を探してもらった方がいいです。これは主婦パートの話でしたが、ゆとり世代でもこういった人がいたら同じように対応するしかないと思います。


最後に重ねますが、舐めた態度で指導に耳を向けないのならともかく、これといった教育もせずに、ゆとり世代だから非常識人間ばかりだと垂れるのは、指導ができない人間がする事であり、どの時代でも若い世代には仕事から社会人のマナーまで、適切な指導を継続的に行って育ててあげるものです。偏見や横着で目先がくらみ、とんでもない原石を逃しているかもしれませんよ?

しかし根気よくやっても何度言っても、全く改善する気のない残念な人はいるのは事実。その場合は方向性を変えたり、別の仕事や職場を探してもらいましょう。これはゆとり世代関係無くですね。相性が悪い、学ばない人材は切られても仕方がない。

まとめ(要はこうゆう事)

  • よくテレビやネットで挙げられるゆとり世代の行動は、ゆとり世代の自分もビックリ
  • その背景には「社会経験不足」「現代の学校教育環境」「家庭の教育問題」「コミュニケーション不足や活字離れ、ネット・SNSの普及」「精神疾患・障害による起因」がある
  • 「ゆとり世代は使えない」と言っているのは、指導や教育が面倒になっている余裕のなさを正当化しているか、「最近の若者は」を「ゆとり」に置き換えているだけ。しかし舐め切った態度で適切な指導をしても改善する気がない相手なら同意する
  • 「失敗は悪い事ではないと伝える」「指示の他にもする理由を説明する」「悪い部分と良い部分両方を評価する」「高圧的に接さず、下手に出る(ただしメリハリはつける)」が指導策
  • ゆとり世代叩きをする残念な大人を反面教師に、継続的に教育指導を行っているが、相当の根気が必要。しかし病気や疾患、そもそも直す気がない態度の場合は指導で改善できないこともあるので、その人に合った業務の変更や転職・退職の選択肢を考える必要がある

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赤竹 忠吉

(Tadakichi Akatake)

ついに長い沈黙を破って『ソウルキャリバーVI』が発表されましたねぇ。たった1分のデビュー映像からして色々と言いたいことがある内容で記事に書きたいほどですが、今は人手不足と繁忙期で少し書くのが遅れそう。

イラストやマンガにデザイン、UI・UX、HTML・CSSまで幅広くやれる京都のウサギ好き。ネチケット(ネットマナー)にはちょこっとシビア。

myutau107 ○ gmail.com

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