
自分はpixivなどのSNS(ソーシャルメディア)を活用し、ツイッターは更新報告・作品公開・情報収集の場として利用しています。
しかし、利用しているからって他者にSNS利用を無理にすすめたりはしません。
この記事では、
- なぜSNSをしなくても生きていけるのか?
- リテラシーが低い人はどんな特徴・リスクがあるのか?
- 「リテラシーが低い」という話の本質
上記のテーマ・主題に書きすすめていきます。
-
個人の見解です
ほかの意見もご参照ください
SNSはしなくても生きていける


SNSはインフラではない
昨今ではSNS……特にツイッターの利用が当たり前のような風潮があるとはいえ、使わなくても生きていけますし、日常生活に大方支障はありません。
ソース(情報源)は友人や元仕事先の先輩。

別にしなくてもご飯は食べられ、手続きに困ることもありませんからね。
もちろんSNSは情報拡散が強い一面があり、絵描きなどのクリエイターや情報発信者なら、宣伝に最適のツールで、災害時の状況にもその一面が発揮されます。そこは大きなメリットです。
ですがそうでない場合、無理に使う必要はありません。むしろ流行っているなどで利用するほうが一番よろしくなく、「ツイートする=情報発信者になる」を自覚する必要があります。
自信がない、特に必要だと感じていなければ利用しない勇気を持つのも大切で、恥でもありません。

SNSをやみくもにすすめない理由


SNSは考えて使うもの
自分がSNSを相手に強要しないのは、
- 【リテラシーが低い人たちの問題】一部利用者のマナー問題とツイート内容。
- 【シンプルだからこそ】100数字程度の文字表現という気軽さと難しさ。
特に最初の理由が一番大きく、いい面ばかりではなく、嘘の情報、極端な論調や誹謗(ひぼう)中傷など、負の内容がたくさんあるのを知らねばなりません。
CHECK!
悪意ある人間や疑わしい情報を精査し、身を守る自衛行動(=リテラシーが高い行動)を取り続けなければならず、自己研鑽(けんさん)する力も必要。SNSを利用するなら、リテラシー力が年齢・性別・立場を問わず必須になります。

これってかなりのエネルギーと能動性が必要になるからこそ、SNSをむやみに推(お)しすすめたりはしないんですね。SNSを利用しないことも選択のひとつです。
リテラシーが低いとは?


リテラシーの定義
先ほど触れた「リテラシーが低い」の定義を明確に説明するならば、
- 【国語力・読解力】リテラシーが低い人は、国語力・読解力に問題がある。
- 【情報精査・能動力】リテラシーが低い人は、情報を正しく調べられない。
- 【客観的視点・自己研鑽力】リテラシーが低い人は、客観的に見ることができない。
- 【SNSの理解力】リテラシーが低い人は、SNSの利点・欠点を理解しない。
このようになり、本来の定義である「国語力・読解力」のほか、
- 情報リテラシー
- ネットリテラシー(ITリテラシー)
- メディアリテラシー
の意味をすべて包括(ほうかつ)した表現を用いています。
リテラシーが低い人=情報弱者?
世の中には『情報弱者』という言葉があり、本来は「IT環境が満足に利用できない国や地域・世帯」をさしますが、ネット・SNS上では、
- 【情報弱者】ツールの性質を理解できない、情報を正しく扱えない人たち。
この意味で使われる場合が多く、「リテラシーが低い人=情報弱者」と言えるかもしれません。次からリテラシーが低い人の特徴を詳細に説明します。
国語力・読解力の問題


リテラシーの低い人は
読み書きが苦手
わかりやすく言うならば、「日本語はわかるけど文章が読めない人」で、単に文章が読めないならまだしも、攻撃的・喧嘩腰になったり、書いていないことを勝手に補完して拡散します。
それが悪質化した結果が、誹謗中傷や風評被害なんですね。
またニュース記事のツイートや、アニメ・ドラマの実況タイムラインだと、
- 「記事の内容がくだらん」
- 「価値がない内容を書くな」
- 「ごめん、読む気になれんかったw」
- 「どーでもいいし興味ないわ」
- 「つまんね。作品の脚本が寒すぎ」
- 「誰? どうせ無名でしょw」
……と、このような「つまらない・無関心・無知アピールをする人」もまた、国語力・読解力が乏しい人がやる行動のひとつです。
リテラシーが低い人は正しい批判(=論理的批評)ができない人も多い。国語力・読解力が高ければ、もっと建設的な内容が書けるのに、非生産的でもったいないね。

情報精査・能動力の問題


リテラシーの低い人は
正しく調べられない
「情報を自発的かつ適切に調べる」ことで、この能力が低い人がやる一例が、デマ拡散や過激主張行為です。
デマ拡散
前者のデマ拡散でよくあるのが、
- いいね・リツイートが多いから
- 有名人が拡散しているから
- 専門家がそう言っているから
このような理由だけでの拡散ですね。
話題や肩書だけですぐ情報を信じちゃうの?

よく読まずに拡散する問題は世界的にあるらしく、利用者の6割が共感目的で内容はどうでもよく、タイトルだけで拡散するというワシントンポストの統計記事があるそうです。
記事読まずにコメント6割 「タイトルだけで反応」のネット民|J-CASTニュース
過激主張
次に後者の過激主張の例だと、
- 【ネット右翼・左翼】自国や対象の国に差別発言・ヘイトスピーチ。
- 【ツイフェミ】ツイッターで、男性向け作品・作風をバッシングする女性。
- 【ポリコレ棒】人種・性別などの多様性を盾に、すぐ差別と主張。
- 【動物愛誤】「動物が可哀想」と称し、個人や企業に営業妨害や誹謗中傷。
彼らは時折メディアで報道され(某外国人学校問題や某献血ポスター問題など)、企業や団体などに実被害が出ており、SNSだけに収まる問題ではなくなっています。
これはカルト宗教にハマる信者と同じ。リテラシーがないから、自分が信じたい情報を絶対的に正しいと思ってしまう。だから異なる意見を許さないし、攻撃的になる。

彼らの行動心理
彼らはなぜ、そのような行動をするのかという心理要因で挙げられるものはいくつかあります。
「自分で考えるってのはなかなか大変だからな。誰かに与えられた意見や規範を、そのまま受け入れたほうが楽なのさ」(原文ママ)
メタルギアライジング リベンジェンス|ケヴィン
「人間はそもそも、基本的に信じたい情報しか信じない愚かな生き物」(要約)
『人は、なぜ他人を許せないのか?(株式会社アスコム)』第4章 「正義中毒」から自分を開放する|中野信子
社会情勢が不安定であったり、政府に不信感があると、陰謀論がはびこりやすく、信じる人も増える(要約)
研究で判明「陰謀論を信じる人」に共通する性格|東洋経済オンライン
特にSNSはネットやメディア媒体(ばいたい)以上に、いい情報や悪い情報、正しい内容・間違った内容もあふれかえっています。
だからリテラシーが必要なんですね。

客観的視点・自己研鑽力の問題


リテラシーの低い人は
自分を磨かない
情報精査・能動力の話とつながる部分がありますが、リテラシーが低い人は、客観的視点・自己研鑽力が乏しい一面があります。
- 【客観的視点】自分を客観的に判断する能力(=メタ認知)。
- 【自己研鑽力】メタ認知を駆使して自己反省し、改善する。
それを表すのが私刑(ネット私刑)とよばれる行為で、問題を起こした組織や人、犯罪者などをSNS上で拡散させ、個人情報を晒(さら)し上げてバッシングする行為です。
リテラシーの低い人は、すぐ他人のせいにする無責任な人が目立つ。

SNSの理解力の問題


リテラシーの低い人は
仕組みを知らない
SNSはメリットもある一方、拡散力が強いため、個人情報・商用物などには細心の注意を払わなければなりませんし、世界中で見られるオープンな場所であることも忘れてはなりません。
だから「不愉快に思う人がいるかも」と考える必要があるんですが、リテラシーが低い人はこれを踏まえず、思慮の浅い行動に出るんですね。
バイトテロ・バカッター(バカ発見器)
一昔前に社会問題になったバイトテロやバカッターは、SNS上の問題行為では済まされず、クビや退職、損害賠償への発展など、人生を棒に振る場合もあります。
個人情報の延長線上で言うと、第三者が写っている写真を無加工で載せるのは、肖像権やプライバシー問題にもなりかねません。
「テレビに映ってる群衆はどうなんだ?」については、肖像権侵害の例外項目を事前に調べて確認しましょう。
「彼らはネット・SNS世界の田舎者」という表現は、的を射た言いかただと思う。

肖像権|人物の撮影→公表は肖像権侵害になる|差止・損害賠償請求|弁護士法人みずほ中央法律事務所・司法書士法人みずほ中央事務所
安易な拡散
上述したように、内容を精査せず安易な拡散をするのもリテラシーが低い行動であり、それがもし真偽不明のデマや冤罪だったらどうなのかという想像力がありません。
まとめサイトやトレンドブログの閲覧を日々の娯楽にしていたり、話題のトレンドを日常的に見る人は、安易な拡散をするリスクが急激に高まります。
安易ないいね・リツイートによって裁判になった事例もあります。

中傷ツイートに「いいね」で名誉毀損判決の杉田水脈氏 総務政務官続投でも「いいね」なの?|東京新聞 TOKYO Web
「デマや中傷をリツイートすると訴えられる?」弁護士に聞いてみた|RadiChubu-ラジチューブ-
パスワード使いまわし・スパムメール
パスワードをさまざまなサービスで使いまわし、パスワード保管がずさんなケースもまた、SNSサービスの無理解から招いた行動です。
乗っ取り被害にあっても「アカウントが乗っ取られた!」ばかりで、管理の甘さをあまり考えない人が多いですね。世の中、あの手この手を使って悪さをする、悪意ある人が大勢います。
乗っ取り被害に遭う人って大体、パスワードや漏(ろう)えいの仕組みを知らない。

ペットの遺体写真・動画を載せる
ペット系のアカウントに目立つのが、死んだペットの亡骸写真を弔(とむら)いとしてSNSに投稿する行為です。
しかしこれは第三者から見れば、「動物の死体をいきなり見せつけられている」だけです。
だったら人間のご遺体写真も、撮ってSNSに載せ、世界中に公開するのか。そもそも亡くなる瞬間にカメラを回そうとする心理が知りたいし、キミたちのやっていることはそういうことだよ。

何かしらの配慮もないまま載せるという行為は、

私は最後まで看取(みと)った立派な飼い主だよ! みんな私を認めて!
と、やっていることの本質はそれと変わらないし、死の話題は人を選ぶからデリケートに扱わないといけないのに、リテラシーの低い人は「気軽すぎる」んですね。
現金プレゼント企画のリツイート
2020年のコロナ禍(か)を機に、

フォローしてリツイートしてくれたら現金〇〇万円をあげますよ!
という現金プレゼント企画をするアカウントが増えましたが、99%は詐欺です。
実際にフォローしてリツイートすると、裏社会で「カモリスト」に記入されたり、闇金の融資、アカウント売買でフォロワー数を荒稼ぎするなどが目的といわれています。
世の中には「うまい話には裏がある」「タダより高いものはない」という言葉があるのに、ダマされる人がいるんですよね。

「現金プレゼント」ツイートって何が目的? リツイートしても大丈夫?|So-net
Twitterの「現金プレゼント企画」はなぜ危険なのか? 応募者を“養分”と呼ぶ詐欺の手口、NHK「クロ現+」で明らかに|ねとらぼ
月収12億円の“悪徳”元情報商材屋が明かす「新型コロナ商法」の実態|livedoorニュース
作品・作家の紹介行為
サブカルチャー系では、自分の好きな作品・作家を紹介する人がいて、それだけであれば問題ありません。
ですが、その紹介先のURLが違法アップロードサイトや、それに準ずるまとめサイトを載せる人がいて、クリエイターの気持ちを考えたら不愉快極まりない行為です。
本当にクリエイターのことを思っているのであれば、公式サイトや通販サイトにURLを飛ばしてあげるべきであり、それが本当の意味での敬意です。
人件費や制作費の概念を深く理解せず、無料が当たり前になりすぎているんだろうね。

「無言フォロー禁止」「FF外から失礼」?


日本だけの謎文化
このようなリテラシーの低い人たちは、
- 【無言フォロー禁止】フォローしても挨拶を送らないのは禁止という意味。
- 【FF外から失礼】「フォロー・フォロワー外から失礼します」の略語。
こういった「実生活と同じ(?)礼儀・マナー」と称して、暗黙のルールを持ち出したり、使うことに疑問すら抱かないのも特徴として挙げられます。
確かに見知らぬ他人に、礼節や礼儀を払う自体は必要です。しかし上記の内容はマナーでもなく勝手なマイルールです。
SNSってそもそも、相手と気軽に・広く・浅くつながり・切れる文化じゃなかったっけ?

SNSの性質を理解していないというか、SNSに向いていないですし、リテラシーのある人が上記の言葉を使っているのを、ほとんど見たことがありません。
礼節の意味をはき違えている
仮に無言フォローが嫌なら、アカウントに鍵をかければいいだけの話で、FF外をつけないのが失礼と思うなら、

フォロワーじゃないしフォローもしませんけど言わせて?
これを略語で伝えるほうがよっぽど失礼だとは思わないのでしょうか。
それだったら「はじめまして」や「こんにちは」のほうが、文字数も少なく礼儀正しい挨拶じゃない?

なお、「FF外から失礼」は日本独自のローカル文化だと海外で紹介されていて、このようなことをしているのは日本だけということがわかります。
「余計なトラブルに巻き込まれないための処世術」という見方もできますが、そんなマイルールがないと怒る人は言わなくてもトラブルを起こしやすいため、関わらないのが身のためです。
Japanese Twitter users figured out a polite way to mansplain|Mashable
補足:「嫌なら見るな」は正論か的はずれか?


「嫌なら見るな」の意味
不愉快にさせかねない画像などの投稿行為へのよくある反論に、「嫌なら見るな」があります。
これは人によって「そのとおりの正論だ」と言う人もいれば、「的はずれな反論だ」と考える人もいて、自分の意見は「状況による」ですね。
「嫌なら見るな」が通用するケース
たとえば、テレビで自分が好きじゃない番組があったり、検索したら不愉快なサイトが出てきたりする場合、これらは能動的に行動して、事前に回避することができます。
この場合の「嫌なら見るな」は通用します。

「嫌なら見るな」が通用しないケース
YouTubeのおすすめ動画やSNSのタイムラインで動物の死体画像なり、センシティブ(不適切)画像が流れてきた場合、ほとんどは事前の回避ができず、いきなり見せつけられるものです。
この場合の「嫌なら見るな」は通用しません。

どっちの「嫌なら見るな」か
事前に対策ができ、自ら調べて「嫌なら見るな」はそのとおりで、急に不適切な画像・動画を、モザイクも注意喚起もなく見せつけられ、それなのに「嫌なら見るな」はただの自己正当化です。
その「嫌なら見るな」はどちらに属するのか、今一度冷静に考えたほうがいい。

最後に:「リテラシーが低い」の真意


正しく使ってこそ
真価を発揮する
以上、SNSをしなくても問題がない理由と、リテラシーが低い人の問題行動を述べていきました。
上記の問題行動を見ればわかるように、リテラシーが低いままだと、自分も周りも不利益しかもたらさないんですね。
ただ誤解しないでいただきたいのは、リテラシーが低いのはある意味当たり前です。リテラシーを上げるとはつまり、「意識的に勉強をすること」ですからね。
ゆえに自分は、リテラシーが低い人を見下したいのではなく、リテラシーが低いことを自認して、上げようと、学ぼうとしない姿勢に問題があると思っています。
これがこの記事の真意。リテラシーが高い人は低いことで発生する問題・リスクを知っているけど、リテラシーが低い人は何が問題なのかを理解せず、トラブルに巻き込まれる。だから学びの姿勢は必要なんだよ。

SNSそのものは悪ではない
そしてツール自体も否定するつもりは全くなく、読んでいただければ、
CHECK!
結局はSNSツール自体よりも、使う人間側(=リテラシーが低い人・情報弱者)の問題が非常に多い。ここに行き着くのをご理解できるかと思います。
SNSは包丁と同じで、正しく使えば人を喜ばせられますが、誤った使いかたは人を傷つけます。

ネット・SNSは職業や年齢、立場の壁をとり払った社会そのものであるため、ここを理解している人は慎重に行動できるし、できていないから思慮の浅い問題行動を起こすんですね。
責任をとらない自由とは、ただの無法地帯です。

必要性を感じない・リスクがあると思うなら、「利用しない勇気」を持つのも大切です。そして利用するのであれば、リテラシーを高める努力は怠らないようにしましょう。

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