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【考察】ネット広告が悪質化している件と、AdBlock禁止サイトについて思うこと【問題】

最近はネットを見ていると、無理やり押させるような広告、健全なサイトでも不愉快・不健全な広告が出され、見かける頻度が多くなりました。
また、こういった広告を消させないためのAdBlock(広告除去)禁止ブログもあり、「広告とは何か」と言わんばかりの負の連鎖になっていますので、こちらの問題を以下から述べていきます。
この記事は「なぜコメント禁止にしているブログが増えているのか」という記事を分割し、再構成した内容です。よろしければこちらもご参照ください。
不快にさせる広告が非常に多い
大手もやっているのが
悩ましい
一昔前の広告は、単に文章だけだったり、簡単な画像のバナー広告がほとんどでした。
しかし昨今では、
- 【アニメーション広告】アニメーションを多用した広告。
- 【スワイプ広告】スワイプ動作を強制的にタップ行為にさせる広告。
- 【釣り広告】不健全・刺激的な内容で注目を集めさせる。
- 【誤タップ広告】閉じるボタンをややこしくしたり、押しにくくした広告。
- 【ショッキング広告】「ウイルスに感染」など、音や文言で不安にさせる広告。
このような、「なんで規制されないの?」といわんばかりの悪質な広告が増えています。
釣り広告に関しては、特にマンガ・電子コミックサイト(『Renta!』『コミックシーモア』など)の性的・不快な広告はただの無法地帯であり、スワイプ広告だと、大手のAmazon(Kindle)もやっているんですね。
今の時代、ほとんどの人がサイトをスマホから見ていて、小学生でもスマホを持っていることを考えると、なぜ規制されずに野放しなのかと言いたくなってしまいます。
「UXを不便にさせる」という風潮
サイト運営の観点だと
本末転倒
これらに共通するのが、「いかにUXを不便にさせるか」という、SEO(検索優位性)で示しているGoogleの信念とは、真逆の指標が流行しているということです。
- 【UX】「ユーザーエクスペリエンス」の略。「使いやすい・見やすい・ストレスフリー」のユーザー体験の指針。
サイト運営者からすれば、
- 広告収入(アフィリエイト)のため、広告収入を導入する。
- サイトに広告が表示される。
- しかし内容が表示手法が不健全。
- 「ここのサイトに出てくる広告うざいわ」と思われる。
- 離脱され、二度と来ない。
ユーザー目線で考えれば悪循環になっていることを、なぜ気づかないのかが不思議ですし、苦情にもつながるこの手法がトレンド(流行)になっているのを、誰も止めようとしないんでしょうね。
背景を考えればわかるけれど…
納得はしないが
理解はできる
ではなぜこのような悪質な広告が増えたかと言えば、ネット広告の仕組みを考えれば理解できます。
ネット広告はクリックされることによって金銭が発生します。サイト内広告(ディスプレイ広告)の平均的なクリック率(CTR)は約1%前後で、「100人いたら1人が広告を押す」という計算ですね。
広告を押されるということは、宣伝にもなるということですから、「いかに広告に注目させるか、押させるか」を考えるようになるのは必然でしょう。
マンガなどの広告であれば、「1枚のバナーでどうやって作品を簡潔に伝えるか」ということも考えないといけません。
ある意味、人間のサガ
結果的には、「誤動作や刺激的・ショッキングな内容を狙う広告のほうが、CTR率が高い」ということが、長年の計測から得られたんだろうと推察(すいさつ)します。
実際、人間という生き物は「刺激・単純」というものには目に入りやすく、極端で刺激的な内容は、何も考えなくても視線が止まりますからね。
これはまとめ(コピペ)ブログやトレンドブログのタイトル見出しのつけかたや、YouTubeにおける動画サムネイルでも同じことが言えます。
物理的にCTR率をとにかく上げたいのなら、誤動作を意図的に狙うのは安直ではありますが、自然の流れとも言えます。
理屈は理解できますけれど、実に資本主義的というか、言葉は悪いですけれど、「お金や宣伝のためならモラルなんてどうでもいい」という、拝金主義に毒されている感じは否めませんね。
読者を増やすためだと言えど…電子コミックの過激なバナー広告について議論|おたくま経済新聞
CTR(クリック率)とは!広告でもよく使われる意味を解説|MarkeTRUNK
業種毎の平均クリック率をご紹介!|ノウハウブログ
Adblock禁止サイトについて
理由を考えずにするのは
読者離脱するだけ
この手の話題で出てくるのが、Adblockなどの広告除去プラグインを使うとサイトが見られなくなる『広告除去禁止サイト』であり、これらも同様に年々増えています。
ただ、理由の探求もせずに一方的に「広告を消す閲覧者を悪」とするのは、本質を見ておらず、逆に読者離脱のデメリットでしかないのを、一考する必要があります。
広告収入でブログ運営する人にとっては確かに痛手ですし、広告除去プラグインは言ってしまえば必要悪であり、使わないに越したことはありません。
だからこそ運営者はまず、「なぜプラグインを使っているのか」を知る必要があります。
広告の内容と手法が問題
ここまでの文章を読めばわかるように、閲覧者は広告そのものを嫌っているのではなく、「内容に無関係で不健全・不愉快、閲覧の邪魔になる広告を嫌っている」んですね。
それを反映するように、AdBlockは「利用者の約75%のユーザーが控えめな広告なら出してもいい」と答えている統計を発表し、控えめな広告を許可するのが初期設定でONになっています。
ゆえに運営者であれば、まずユーザーの気持ちになって考えて、どのような広告表示をするのかをしっかり考えるのが先ではないでしょうか。
Adblock Plus and (a little) more|Adblock Plus
謙虚な姿勢が必要
最近では広告除去禁止に対する意見を反映してか、「広告運営で成り立っています。Adblock(広告表示制限)の解除にご協力ください」という文言を出し、任意選択させる方式が多くなりました。
こういった感じでかつ広告も控えめで関連性があれば、印象は悪くないですよね。
「広告除去なんてやめろ!」ではなく、「運営のご協力にお願いいたします」という姿勢で、広告も内容に関連した健全な広告であれば、次第に広告除去プラグインを使う必要性はなくなってきます。
金銭のやり取りの基本は「信頼」であり、ここは不労所得でも同様のことが言えます。
相手を金づるとしか思っていないような短絡的・短期的なコンテンツよりも、長期的スパンを考え、ファンや常連者を作るコンテンツのほうが、結果的に利益が上がるのは、健全なアフィリエイトブログ成功者の例を見ればよくわかります。
最後に:不健全な広告は評判にも響く
当サイトの広告実装予定は
ありません
刺激的な内容にしたり、UXを不便にさせて押させようとする事情はわかりますが、不健全な悪質な広告は広告のみならず、掲載しているサイトや宣伝元にも好ましくない風評被害が発生しかねないものです。
苦情を言う人が多ければ規制も入るかもしれませんが、現状の対策は「気持ちをおさえて広告を押さないこと」か、必要悪である広告除去のプラグインやアプリを使うしかないでしょうね。
なお、当サイトではユーザーの方々が気持ちよく読んでいただきたいという観点から、広告を使用せず、支援サイトによるご支援で金銭を得て、それを運営維持費に充(あ)てています。
広告だけが金銭を得る手段ではないですし、有料記事やブロマガ、オンラインサロンなどといった選択肢があることも、知っていただければと思います。
当サイトはみなさまのご支援で、広告なしの実現やコンテンツ維持を行っています。情報がお役に立てたり、気に入った作品がございましたら、ご支援をお願いいたします。
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