R-15
雑記他



raytrektabの10インチレビューを書く前に、デジタル絵描きなら持っておくと効率が上がる便利ツールやアプリ、簡単な使い方をまとめてみました。

ただ使い方に関しては一部複雑なものがあるので、もし機会があれば詳細版を書くかもしれません。

これは一個人の意見です

他の様々な意見・視点も取り入れてください。



あると便利な絵描きサブデバイス紹介



デジタル絵描きで覚えなくてはならないのはキーボードショートカットの使い方ですけれど、一々キーボードでカチカチしたり同時押しをするのは作業集中の妨げになり、非効率で時間のロスも大きいです。

特にraytrektabなど、ボタンが基本的に無い絵描きタブレットであれば、さらにツール選びだけで無駄な時間がかかってしまいます。しかしこれらを1つでも持っていると、ペンツールやブラシサイズ、消しゴムをボタンで瞬時に切り替えられるので一気に時短になり、作業に集中できますよ。ワンドロ(1時間ドローイング)でも重宝します。

『CLIP STUDIO TABMATE(クリップスタジオタブメイト)』:画像右

接続コード不要で、raytrektabとも相性がいい絵描きサブデバイスです。

CLIP STUDIO TABMATE(紹介ページ)

— クリップスタジオ —



初期状態でも既に設定されているので使えるのですが、自分でボタン設定を細かく出来るので、クリップスタジオ(クリスタ)で絵を描いている人には一番にオススメしたい。価格も5000円程度ですからね。

ただし複数のPC・タブレット環境で使い回して絵を描く場合は、片方のBluetooth(無線)を切らないと上手く接続できません。また「クリスタ専用デバイス」でもあるので、PhotoShop(フォトショップ)などで使う場合は別途設定アプリケーションが必要になります。


簡単に設定方法を説明しておきます。



(Mac版の設定)



(Windows版の設定)

「3」の「CLIP STUDIO TABMATE設定」を開けば、以下のような設定画面が開きます。



自分が設定しているのはこのような感じです。ボタン設定の際はいくつか種類があるので、状況によって使い分けてください。

  • 【設定なし】:ボタンを押して切り替える。「一時切り替え」と書かれたものは、押している間だけ起動するのでスポイトツールや手のひらツールに適している。
  • 【ツールローテーションで実行】:ボタンを押すごとにツールが切り替わるので、ブラシや消しゴムツールなど、使用種類が多いツールにオススメ。登録数が多い場合は、途中で別のボタンに切り替えてから再度押せば、最初のツールにリセットされるので覚えておこう。
  • 【連打回数で実行】:連打した数で切り替える。ブラシ不透明度はツールローテーションに組み込めないので、こちらで設定する必要あり(1回クリックで30%、2回クリックで70%など)。
  • 【パレットをポップアップ】:「一時切り替え」と同じ効果。レイヤーやサブツールの表示/非表示に向いている。


なお上記画像のように最低限入れたほうが良いショートカットがありますので、(特にraytrektabだとこれらを入れておかないとストレスしか溜まらない)、参考にしてください。パソコンが苦手でも比較的扱いやすく乾電池も長時間持つので、初心者でもプロでも直感的に使えますからおすすめです。

ただ、使っているとペアリングが途切れる(急にTABMATEが誤作動し、確認したら点灯部分がチカチカ光っている状態)事があります。この場合は大方、Bluetoothの接続が不安定になっている状態です。

  • Bluetooth(無線)コントローラを使うゲーム機や電子レンジが近くで作動していないか?
  • USB3.0のケーブル(端子部分を見ると青いパーツが使われているもの)を繋げた機器が作動している(USB3.0はノイズが発生するため、Bluetoothの接続が妨害されます)
  • 無線LANが2.5GHz帯で繋がっている(Bluetoothも2.5GHz帯なので電波が混線するので、無線LANは5GHz帯を選ぶ必要があります)
  • TABMATEに入れた電池が切れていないか?


以上の点を確認して見直してください。これでも直らならければ故障かもしれません。


Razer Orbweaver Chroma 左手用キーパッド:画像左

こちらは元々PCゲーム用のキーボード(ゲーミングキーボード)ですが、絵を描いたり、デザイン作業をする際にも使えます。特に『Razer 』社のものはPhotoshopやIllustratorなど、個別のアプリケーションでボタンの振り分けが可能ですので、DTPデザイナーの間では結構有名みたいです。

しかしボタンを覚えておかないと忘れてしまったり、スリープからの立ち上げの際は一旦キーボードを再起動しないといけなくなるなど、設定が難しくデバイスのお値段も高い中級〜上級者向けではありますが、汎用性も高く上記のTABMATEとも同時利用が可能です。

Razer社からはもっと色々と出ていますので、ヨドバシカメラなどの家電量販店で実際に出向き、触って確かめてみる事をオススメします。



目安として自分が使っているタイプは15000円ほどのものです。なお設定説明に関しては非常に長くなるので、簡単にご説明します(もし余裕があれば、別途で設定記事を書くかもしれない)。



まずRazer社のキーボードは会員登録 をしてからアプリケーションを公式サイトからダウンロードし、設定画面に入ります。もし設定画面を開いてキーボードを繋いでも何も映らない場合(接続されるとキーボードの画像が出る)は、バージョンをアップデートしてください。



そうすればこのような画面が出てくるので、どのアプリケーションに適用するのかを設定し、キーボード画像のキー部分を押して該当させたいコマンドを押せば登録が出来ます。ただ数が多いでしょうから、文房具屋でラベルシールとラベル用保護フィルムを購入し、適用させたキーボードそれぞれにコマンド名を貼り付けておいたほうが良いでしょう。

キーボードLEDの色合いも変化可能なので、お好みで調整するのも楽しいものです。


その他:身近にあるものをデバイス化する

デバイスのためだけにお金をかけたくない! ……という倹約家の方のために、ゲームのコントローラーを使う方法があります。もしPS4やニンテンドースイッチといったBluetoothコントローラーがあるなら、PCやタブレットにソフトを通じて同期させれば使用可能です。

実際にニンテンドースイッチのジョイコンで絵描きデバイス化した方々のブログ解説記事があるので、ご興味があればどうぞ。



ちょっと難しいようですが、これを応用すれば上記のTABMATEをPhotoShopなどで使うことも出来ると思います(未検証)。


作画資料・デッサン人形アプリ紹介



次からは作画資料・デッサン人形アプリの紹介です。自分が学生の頃は何冊も人体解剖学書を買ったりしたものですが、今はこのようなものがあるので便利ですよね。

もちろん建物や衣装、表情など、細かいところは従来と同じく資料が必要ですが、人体や生物モチーフ、ポージングや手足の形なら、アプリでも済ませられます(なお紹介するものは全てAndroid版なのでご容赦を。全てGoogle Playでダウンロードできます)。

左から順に紹介しますね。

手足だけではなく顔や頭蓋骨なども描ける『HANDY』

HANDY』はその名の通り、手足を描くことに重点を置いたアプリです。手足だけではなく、動物の頭蓋骨(有料DLC)やリアル顔のモデルもあるので、オッサンやオバサンを描く時にも重宝するでしょう。



ただ欠点として、表情を付ける機能は現段階でありません。不定期で更新されているので要望があればアップデートされるかもしれませんね。


これだけでも十分すぎるほどのデッサンアプリ『Easy Poser』

Easy Poser』は現状のデッサンアプリで一番多機能で優秀です。モデルもロリ体型から筋肉質な女性、ショタから成人男性、ハルクのようなマッチョ体型などもあり、ポージングも多く操作も直感的。

腕を上げれば大胸筋も上がると言ったような筋肉の動きもある程度再現され、魚眼レンズ機能や一部アニメーション機能、DLCを導入すれば馬・銃器・自転車・剣・ドラゴンのモチーフなどを入れることだって出来てしまいます。

無料版と有料版がありますが書籍に比べたら破格に安く、支援や広告非表示に出来る事も踏まえて有料版を購入しましょう(多分書籍で似たようなものを揃えば万は飛ぶ)。



積極的に更新されているのでものすごく便利ですが、表情がつけられない事と、アニメーションがまだまだ数が少ないのが欠点です。また以前によその配布モデルを勝手に改造利用していた疑惑がありましたが、その辺りは反省し徹底しているようなので、大丈夫でしょう。


アニメーションポーズなら『アニメは、3Dポーズ』

アニメは、3Dポーズ』はアニメーションに特化したアプリなので、走るポーズや格闘技、体操から微エロティック程度のポーズなら十分参考になります。

UIが分かりにくく、髪型も変えられないし衣服の数も少ないですが、この価格なら十分すぎる気もします。



個人的にはよく出来ているアプリだと思うので、スカート裏のテクスチャをちゃんと作ったり、衣装の追加を有料でもいいからやってほしいなあと思う次第です。


他にも色々探すと役に立つアプリがありますから、自分なりに使いやすいアプリを探してみましょう。

その他:あると便利な昔ながらのツール



最後に昔ながらではありますが、デジタル絵を描くならあったほうが良いアナログツールをご紹介します。

1.色資料や作画資料など
デジタル絵に限らず、絵描きなら持っておきたいものですね。先程、人体解剖学書の本を何冊か買っていたと書きましたが、それだけではなくパース本から色彩学本も数多く買っていました。人体や色彩の知識を身に付けるためにも勉強はしておいたほうが良いでしょう。

実際にイラストレーターの皆さんは、そのほとんどが色彩学・力学・物理学・人体解剖学のエリート知識人です。


2.絵描き手袋(二本指グローブ)
最近では手軽に買えるようになりましたが、消耗品なので自作したほうが格安です。以前このような作り方紹介記事を書いていますので、参考にしてくださいませ。 


3.デッサン人形
アプリで便利にはなりましたけど、モチーフの理解には「触る」事も大切なので、無いよりかはあったほうが良さげ。他にもアニメフィギュア(非可動式)などは絵的に受けるポイントを踏まえているので、余裕があれば購入を検討してみては?


4.ねりけし
これはカプコンの元デザイナー社員さんに話を聞いたのですが、「ドラゴンやモンスターなどのポーズにデザイン、デッサンに悩んだ際は、ねりけしで造形をして描いている」そうです。出来れば匂い付きではなく、デッサン用のねりけしを買いましょう。


写真にはないですけれど、「手鏡」も表情や服のシワなどを描く際に必要なアイテムです。まあ絵描きの方々からすれば当たり前と言われるでしょうが、一応念のため。

最後に

以上、長くなりましたが、あると効率が上がる便利ツール・アプリをまとめました。

おこがましいかもしれませんが、絵描き初心者からイラストレータープロの方まで、この記事がお役に立てれば幸いです。

絵描きには変人とか、変わった人が多いと言うけど、感性が豊かなだけにズレている人はまま多いと思う。とはいえそれを仕事にしている人ほど、スイッチを切り替えて礼節や社会的マナーをわきまえている印象が強いですね。自分の知り合いのプロの方々を見る限りでは。

しかし、プロなのに礼節をわきまえないというか、穏便かつ合理的に事を進められない残念な人がいるんだなぁと、とあるイラストレーターの言い争いツイートを見てそう思った。話題逸らしやはぐらかしばっかしてないで、最初の一言二言で大人の対応をしていれば、自身の評価にも響かなかっただろうにと。

絵を描いてHTML・CSSコーティング、文章書きまで幅広くやれる京都生まれのウサギ好き。ネチケット(ネットマナー)やネット(情報)リテラシー、批判と批難の違いにはちょこっとシビア。