自転車通学時代、タバコを吸いながら自転車に乗った人のこぼした灰が、鼻と口に入って危うく転倒しかけたことはありました。
しかし、さすがにマナーを守る喫煙者まで閉め出す嫌煙(けんえん)家の考えには賛同しかねますので、
- 嫌煙家・喫煙家の問題行動
- タバコで失明した話は本当なのか?
これらの問題について、以下から述べていきましょう。
-
個人の見解です
ほかの意見もご参照ください
極端な喫煙家・嫌煙家は迷惑にしかならない
方向性が違うだけで
根底は同じ
自分はタバコを吸ったことがない非喫煙者ですし、人目も気にせず街中で歩きタバコをする人に正直いい思いはしていません。
ただ、マナーを守らない喫煙家のみならず、ヒステリックに排外(はいがい)主義に走る嫌煙家も両方極端なんですよね。
他人に配慮せず歩きタバコをするのはもってのほかで、あることないことかき集めたデータで、マナーを守る人にまで誹謗(ひぼう)中傷し、自己正当化する行為も非常に身勝手です。
立場が違うだけで、本質的には同じ人たちが非生産的に争っているだけだと感じるよ。
ネット・SNSの論調と同じく、意見の二極化は確証バイアス(自分の都合のいい意見ばかり収集する)に陥りやすい問題思考です。
こういった話題だからこそ、実際に相手の顔を見て議論・討論をおこなうべきでしょう。
確証バイアス|グロービス経営大学院 創造と変革のMBA
失明問題の根拠は都市伝説
事実だったら
もっと厳しくなっているはず
失明の件は1994年の千葉での事例が根拠らしく、実際には不幸中の幸いで失明には至っていないそうです(この事故が原因で路上喫煙禁止条例が制定されたとのこと)。
この千葉の件は病院に搬送されたほどですから、話が誇張(こちょう)されて失明へと話が広がったのではないでしょうか。
タバコの火の危険性|タバコ税研究会
そもそも視力とはなにか
冷静に考えればわかりますが、『見る』とは、
- 【見る】眼球内で投影し、その情報を視神経に運び脳で処理化する現象。
「視力を失う」とは、眼球内のピントが合わなくなるか、視神経(色覚細胞も含む)・脳に異常をきたすかのどちらかです。
それこそ角膜にタバコを長時間押しつけて、水晶体・視神経などを損傷させるレベルじゃないと、失明はしないものです。
熱さを感じたらまず、眼球をまぶたで守ろうとするのが生理現象です。
それに失明まで至ったのなら、今よりももっと前から厳しい歩きタバコの罰則が制定されているはずですからね。
その失明した当人がテレビ出演や新聞などのメディアへ大々的に登場している可能性が高いはずなのに、議題の中では、少なくともそんな話は聞いたことないですからね。
街中の歩きタバコが危ないのは確か
失明の件は都市伝説でほぼ間違いないでしょうが、そこまでいかなくても、
- 歩きタバコの灰で火傷をしかける
- タバコの火で服が焦げる
- タバコのポイ捨てによるボヤ騒ぎや火災
- 灰が鼻と口に入って事故になりかける
これらは実際にあることですから、街中の歩きタバコは迷惑行為であることに変わりありません。
しかし真偽不明な都市伝説を根拠に、マナーを守る喫煙者全員をバッシングする行為は、ただの「俺が気に入らないから」と義憤(ぎふん)に燃えているだけでしかありません。
いわゆる『正義マン』だよね。別の記事でも述べたように、こういった人たちは批判リテラシーが低く、物事を0か100でしか考えられないか、日常や社会に不満を持っている人が多いらしいよ。
次からは、歩きタバコをする人や嫌煙家の双方について、簡単に心理分析をおこなっていきます。
歩きタバコをする喫煙家の場合
マナーを守れない
大人たち
周りの迷惑を考えずに歩きタバコをする人というのは、せっかちなのか思いやりがないか、それとも「自分がよければそれでいい」と、自己愛が強い傾向なのかもしれません。
相手のことを考える能力も乏しいことから、普段からそういった行動ができないから、職場でも孤立しやすく、あまり信頼されていないでしょうね。
要は、「自分ことばかりを考える、思いやりや適応力がなく、自己中心的な人である可能性が高い」という感じでしょう。
時代や社会に適応できない
一部の中高年・高齢者が未だに女性へセクハラ的行動や言動、「お客様は神様」と称して店員を奴隷か召使いのように、高圧的に接してくるようなものです。
時代の流れを理解できないんですね。
なお(全員ではありませんが)、発達・精神障害の一部には、相手への思いやり・想像力が欠如する症状があるらしく、仮にそのような人が歩きタバコをしているのなら説得は不可能です。
俺に意見するとか何様?
と、むしろ根に持たれてトラブルに遭(あ)わされる危険がありますから、そのような人を見かけたら距離を置くのが賢明です。
実際、2022年には電車内タバコを注意すると暴行された高校生のニュースもありました。
「人の気持ちが分からない」大人の発達障害の特性によるものかもしれない|原因と対処法|就労移行支援事業所ディーキャリア
義憤に燃える嫌煙家の場合
歪んだ正義感は
ただの自己満足
嫌煙家とよばれる人は、
正しいことをしているのだから、悪いことは叩かれて当然だ!
このように思っている、正義感の強い(攻撃的な)人とも言えます。
ただし、その正義感は自分ルールの自己本位のものであり、潔癖なまでに「自分のやっていることは正義」と信じて疑いません。
多分こういう人って、食品添加物や海外産、養殖モノも同様に毛嫌いしていそうに思える。
考えられる人は「タバコを吸う人」と「歩きタバコをする人」は別に定義しますし、自分の都合のいいデータばかりを集めません。
いろいろこじらせた、リテラシーが低く他人に厳しい独善的な健康オタクなんだよね。
物事を0か100でしか考えられない人は思考停止している|株式会社アクシア
感情コントロールができていない
ネット・SNSにおける、
- 「悪徳業者の(独断で)掲載は正しい!」
- 「このユーザーは〇〇だから晒すマン」
などと、特定晒(さら)しを正当化する人と根底は一緒であり、感情コントロールができていない時点で、「同じレベルに堕ちている」んですよね。
彼らを比喩(ひゆ)して『禁煙ファシズム』という呼びかたがありますけど、むしろ『禁煙ディストピア(監視社会)』的です。
なお、こういった話題で登場することがある『日本禁煙学会』は、学会ではなくプロ市民団体に近いそうです。
『風立ちぬ』にクレームをいれた「日本禁煙学会」は、間違ったことはしていない|ITメディアビジネスオンライン
『喫煙社員ゼロの時代へ(荒島英明著)』広告の問題
タバコを吸わない人でも
不快に感じる
2021年には嫌煙家の行動のひとつとして(悪い意味で)有名になった、荒島英明氏による『喫煙社員ゼロの時代へ』という著書の動画広告があり、こちらの話題にも触れておきます。
YouTubeで頻繁(ひんぱん)に流れるため、目にした人も多いでしょうし、あの広告は非喫煙者の人ですらも不快感を買われてしまう内容です。
タバコを吸わない自分でも正直イラッときた。自分が誰かに対し、ここまで感情的に言うことってそうそうないからね。
正義を振りかざしたヘイトスピーチ
Googleのサジェスト(検索予測)でも、
- 喫煙社員ゼロの時代へ うざい
- 荒島英明 嘘つき
- YouTube タバコ広告 うざい
など、ネガティブな単語や関連ワードがすぐ来るほどです。
一応礼儀として、広告を最後まで観た上で言いますけど、「嫌煙活動・啓発(けいはつ)というよりほとんどヘイトスピーチであり、自分の正義を押しとおした誹謗中傷そのもの」です。
誹謗中傷というのは、根拠のない(=中傷)叩き・悪口を言う(=誹謗)ことだからね。
何が問題だったのか
あの広告の何が悪いのかを言い出せばきりがないですが、簡単にまとめます。
主張が独善的
マナーを守る喫煙者まで「有害な存在・薬物中毒者」として扱っており、かなり差別的な扱いをしているんですね。
「喫煙者はタバコ時間を使って業務をサボっている」と主張していますが、その根拠が統計データではなく、自分の体験談(思い出話)でしか話していません。
だから、凄腕だけど喫煙する経営者や社員・フリーランスに対する説明や、タバコを吸わない人はサボらないという根拠も一切言及されていません。
そもそもプライベートまで介入して禁煙を強制する会社って、本当にお付き合いをしたくて、能率と生産性が高く、働きやすい環境だとは思えない。
エビデンスの問題
エビデンス(論拠)も弱く、「かつては喫煙したけど、喫煙ゼロを実現した客観的統計および、社員満足指数」を調べていませんし、取り上げるデータも10年以上前のものばかりです。
氏が主張する、厚生労働省による副流煙による死者データは2010年以前の統計ばかりです。喫煙事情は2010年以降でさま変わりしているので、直近のデータを出すべきです。
著者の主張をよく聞くと、
- 「〜と言われています」
- 「〜とされています」
このようにどこかのデータ発表を引用や借りるばかりで、独自統計をしていません。
論文的な統計発表をするなら、ちゃんとしたエビデンスをもって自分から調査するのがスジ。
道徳心の問題
事前に回避ができる副流煙の受動喫煙者数と、回避することができない交通事故死を同じ土俵で比較しているんですね。
動画の最後に流れる自作歌詞の歌は、子供がいじめで悪口替え歌を歌うのと変わりません。
これは非常に軽率な行動です。自説を正当化するために倫理(りんり)観が低くなっている印象を受けます。
自分が正しいと疑わない人か、炎上商法か
上記を見ればわかるように、言動や行動に問題が多く、何より自説の正当化をするために理論武装をしているんですよね。
見識を広めるために理論を学んでいる感じじゃなさそうだから、論理の抜け穴だらけ。本心で言っているなら恐怖を覚える。
「私は正しい」をこじらせて客観的思考ができない自己中心的な考えなのか、嫌煙家の支持を得て書籍を売るための、炎上商法のどちらかでしょうね。
本質的には「同じレベル」の人間
同族嫌悪しているだけ
……話を戻し、冒頭でも述べたように、どちらにしろ両者とも本質は同じです。
自分が正しいんだ! 意見は許さない!
このような主張ばかりで、自己中心的でかつ、思慮も浅くて短絡的に考え、正しい批判すらもできていないんですから。
注意されるとヒステリックに反応したり、ときには暴力行為を働く人がいるのも共通していますし、繰り返すように考えかたが違うだけで、本質は同じレベルの人間なんですね。
彼らはお互いを嫌悪しあっているものの、自分から言わせれば、
自己中心的な喫煙家も、ヒステリックな嫌煙家も両方迷惑。双方ともに思慮の浅さを自重し、ロジカルシンキングを学んで真摯(しんし)に反省してください。
って感じですね。
最後に:時と場合による?
周りに人や建物がないと
どうなのか
以上、歩きタバコ、喫煙家・嫌煙家に対する見解と、歩きタバコ失明問題について述べていきました。
歩きタバコは迷惑行為であることは確かですし、自分も過去に大変な目に遭ったので、なおさらそう思いますが、嫌煙家のやりかたには賛同しません。
極端な喫煙家も嫌煙家も、本質は自己中心的でごう慢であり、立場が違うだけで同じタイプの人間がやっているし、ものすごく迷惑。
海外アニメ『サウスパーク』の話の中で、これらの問題につながるセリフがあります。
「タバコが嫌いなだけで、金と権力にモノをいわせてみんなに意見を押しつける。それは『ファシズム』って言うんだよごう慢デブ!」
『サウスパーク』第7シーズン13話「死ぬより怖い禁煙運動」| カイル・ブロフロフスキー
「みんなが(タバコを吸うことに)自分で責任をとらないから、ああいう(嫌煙家の)デブファシストに言われるがままになっちゃうんだよ」
『サウスパーク』第7シーズン13話「死ぬより怖い禁煙運動」| スタン・マーシュ
要はこういうことですからね。
自分の畑の中を歩きながら吸うのが楽しみなんだけど……
記事ではこのような意見がありましたが、歩きタバコがダメなのは、他人に迷惑なことと灰や火が危ないからで、人がいない田舎の広大な畑の場合は微妙なところですね。
ひとくくりにするのではなく、ケースバイケース(時と場合による)でしょう。
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