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レビュー



OPがゴスキッズバージョン!

もうやらないと思っていた、初期のハロウィン以来の唐突な改変OPは意外でした。今回の話はゴスキッズの様々な一面が見られまして、たとえばリーダー格のマイケルは実はアジア人のハーフだったことが判明したりと、ゴスキッズ好きの人に是非オススメしたい話です。

蛇足ながら、ヘンリエッタの家の写真にミントベリー……じゃなく、弟のブラッドリーの写真が一枚もないってどういうことなの……?

ネタバレ注意!

この記事には作品のネタバレが含まれています。

第17シーズン4話『Goth Kids 3: Dawn of the Posers』

ヘンリエッタの親がゴスキッズ特有の乱暴な言葉遣いやファッションをエモだとして、それらを改善させて自立ができるよう2週間のキャンプへ行くことになりますが、帰って来た彼女はエモ化してしまい、ゴスキッズがそのキャンプの謎を探っていくのが今回の話の大筋です。

ここまでの17シーズンの話はこれまで以上に予備知識がないと理解が難しいものでしたが、今回はゴスキッズの仲間意識や今まで描かれなかった新たな一面がメインですから十分楽しめます。途中ゴスキッズが毛嫌いしていた吸血鬼ッズと手を組むんですけど、ゴスキッズも吸血鬼ッズもエドガー・アラン・ポーがルーツになっているということは、やっぱり同族嫌悪でしたか。

そしてエモ化をさせている元凶は「エモ・クラリス・アメリカヌス」と呼ばれる植物で、この植物から発せられる振動音波が洗脳を促し、それらを統括するエモキングなる巨大な植物がボスであることを突き止めるものの、仲間の一人がすでにエモ化していて彼らを裏切り……

……と、ここまで盛り上がりを見せておいて、実はすべてリアリティショーのドッキリ企画。

植物も振動する鉢に入った普通のイチジクであったことが分かり、植物がゴスキッズたちをエモに洗脳する話は、只単にゴスキッズたちの中二病な思い込みだったようです。ということはヘンリエッタやマイケルの親たちが言っていたキャンプの話も、ドッキリの一部だったんでしょうね。親と言えば、最後にヘンリエッタの母親が彼女の悪態に「デブ」返したのは驚き。

大体この場合は「個性的な子」だのと返していましたしね。

座間殺害事件の犯人を擁護するつもりはないと前置きした上で、「被害者の両親は犯人に責任転嫁していないか」って、ニュースを見てそう思ったね。

SNSというオープンな場所で、自殺願望や生の気力がない書き込みをするって異常な状態。そんな人の家庭が健全に機能しているとは思えない。結果論だけど、家庭環境がしっかりしていれば、SNSにそんな書き込みすらしなかったはず。

自殺原因をしっかりと向き合わず、「自死」表記にこだわる遺族の問題と似通っているんだよね。犯人の行動は許されないし推測でしかないけど、両親の完全被害者みたいな態度は違和感がある。

絵描き・物書き・デザイナー・HTML/CSSコーダーの京都生まれなウサギ好き。「ネチケット(ネットマナー)やネット・情報リテラシーの扱い」「批判と批難(非難)の混同・誤用」には少々シビアで、性別問わず好きなタイプは「反省と改善の努力を惜しまない人」。長文や理論を分析し、簡潔に分かりやすくまとめるのが得意なため、リアル・ネットを問わず、各所からご好評をいただいております。