2024.08.07 2024.12.20

【なぜ今ごろ?】マリオ&ソニック終了は2019年に公言されていた?【マリソニ】

画像は公式サイトより
© 2019 SEGA, Nintendo

パリオリンピック開催と同時期、ユーロゲーマーをはじめとした海外メディアが「マリオ&ソニックシリーズが正式に終了していた」と報じ、世界中のゲームファンが大騒ぎでした。

マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック|SEGA

Olympics ditched Mario & Sonic series to explore NFTs and esports|Eurogamer.net

しかし自分からすると、

え? なんで今になって言われているんだろう?

ただきち

彼らをバカにしたり嘲笑(ちょうしょう)したいわけではなく、正直このように思って傍観(ぼうかん)していたという感じです。

なぜいまさらと感じて違和感を覚えたのかを、シリーズの解説をしながら述べていきます。

個人見解です

ほかの意見もご参照ください

マリオ&ソニックとは

まず『マリオ&ソニック(マリソニ)』シリーズがなんなのかを説明しておきます。

マリソニシリーズは2007年の北京オリンピックを機にはじまったシリーズで、1作目の段階で全世界1,000万本販売されたソフトでした。

セガがオリンピックゲーム制作の権利を持っていて、それを任天堂と共同開発した形ですね(日本では東京2020オリンピックまで任天堂販売)。

なお日本だと、

モブウサギ

マリオは知っているけどソニックはスマブラでしか知らない。

モブウサギ

マリオとソニックがなぜ夢の共演になるのか?

こう言われがちですが、海外(特に米国・欧州・南米)ではマリオやポケモンと並ぶ大人気キャラクターで、それこそ世界で一番ソニック人気が低いのは日本だと言えてしまうレベルです。

現にソニックの売上の95%は海外と公式発表されていますし実写ソニックも映画マリオに抜かれるまでは、「ゲーム原作映画の全米興行収入」で歴代1位を取っていたぐらいですからね。

アメリカ限定なら、名探偵ピカチュウとバイオハザードを超えたことがあるということ。日本は報じないけどね。

ただきち

「ソニックはオワコン(終わったコンテンツ)」と言う人がいますが、海外ではマリオに劣らず人気なのを知らずに語る場合が多いです。

ウサ子

「第2のソニックを作り出す」セガ第2事業部が描くビジョンとは|セガ

映画『Sonic the Hedgehog 2』(邦題『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』)全世界興行収入4億ドル(544億円)を突破|PR TIMES

【レビュー】ソニック・ザ・ムービーの感想・評価【映画ソニック】
【レビュー】ソニック・ザ・ムービー / ソニック VS ナックルズの感想・評価【500億のハリネズミ】

ゲーム史だと歴史的出来事

上記はソニックが海外だといかに人気かが分かる動画だよ。

ただきち

ソニックはもともとマリオに対抗するために作られたセガのマスコットキャラクターです。

ゆえに90年代まではマリオ(任天堂)とソニック(セガ)は犬猿同士で、お互いにゲームやCMなどで仲良くけなし合っていたぐらいです。

ドンキーコング2,ソニック
『スーパードンキーコング2』にソニックの靴が出ている(画面右下)
© 1995 Nintendo, Rare Ltd., SEGA

日本からするとピンとこない話ではあるものの、海外からすれば、マリオとソニックが手を取り合って並ぶのは歴史的なことだったりするんですね。

マリオ&ソニックの成功で転機と見たセガとソニックチームが、一時期ソニック本編をファミリー向け作品にしたため、世界中のソニックファンからひんしゅくを買ったのは別のお話です。

【ケンポン】ソニックの性格が変わった闇深い理由を徹底解説【脚本家は被害者】

2019年に終了アナウンスされていた

背景

言及している人が
あまりにも少ない

ここからが本題で、マリソニシリーズは2019年に任天堂の古川社長が、公式に終了したことをアナウンスしたという記事が存在します。

最近の記者会見で任天堂CEOの古川社長は、近日発売される『マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック』が最後のゲームになると発表しました。

古川:(マリオとソニックは)素晴らしい活躍を見せてくれました。ですが、これが最後の作品になります。

(翻訳・意訳)

Bad News, Gamers! ‘Mario & Sonic At The Olympic Games Tokyo 2020’ Will Be The Last Game|The ONION

東京2020オリンピックのレビューも書いたように、この発表はかなりショックでしたね。

パーティゲームの部分は悪い意味で北京オリンピックに原点回帰していて、切り返してほしかったなぁ。

ただきち
【レビュー】最近やったゲームの簡単なレビューまとめ【リングフィットアドベンチャーほか】

だから今になって騒がれているのかが不思議

ゆえにここまで騒がれているのが不思議に思えてしまうんですね。知識マウントアピールをしたいわけではなく、純粋な気持ちで、

もう5年前には言われていたのに、なんで今になって話題になっているんだろう?

ただきち

これに尽きるんですね。

とはいえシリーズ終了の理由のひとつに、「IOC側が契約更新を切り、今後は企業のIP(知的財産)に頼らない方向になったから」という新情報は、なかなかに大人の世界の闇を感じさせます。

現にパリオリンピックのスマホゲーがあるよね。よくあるスポーツゲームで正直魅力はそこまで感じなかったけど……

ただきち

最後に:マリソニシリーズは偉大だった

背景

スマブラ以外でも
また組んでほしい

以上、マリソニシリーズの終了は2024年より以前の2019年に、「任天堂の古川社長から終了アナウンスされていた記事があったよ」という話でした。

検索すると自分のように、「え? すでに言われていたよね?」と感じた海外ユーザーはほかにもいたようです。とはいえ取り上げているメディアが少ないので、埋もれていた感はあります。

2019年当時のセガ公式X(ツイッター)が記事に反応していたので、セガ広報は認知していた(=公式に終了を認めた)認識でよいかと思います。

平昌オリンピックは大人の事情で出なかったけど……今思えば、あれが終焉(しゅうえん)のはじまりだったかも。

ただきち

どちらにせよマリオとソニックが手を組むという、当時のゲーム史からするとかなり衝撃的な出来事であり、それを10年以上も継続して盛り上げたのは素晴らしい功績でしたね。

日本だとソニックはキャラクターぐらいしか知らないレベルですが、海外ではマリオと競い合えるほど超人気ブランド・カルチャーであり、マリソニはそれだけスゴい共演でした。

むしろ外国人が日本を訪れると、「なんで日本はソニックの人気が低いの?」と驚かれるそうで、そのぐらいに知名度・浸透度に圧倒的な差があります。

超速ソニックを93年と紹介しているなど、情報の間違いや分析の掘り下げ不足があるものの、上記の動画はわかりやすいよ。

ただきち

個人的にはスマブラ以外でもまたマリオとソニックが組む作品が出てきたらいいなと、ひっそり思っている次第です。

寄付・ご支援のお願い

当サイトはみなさまの寄付・ご支援により、広告なしの実現やサイト運営・維持をおこなっています。

記事や作品が気に入りましたら、寄付や支援サイトのご支援をよろしくお願いいたします。

ご支援・寄付のご協力のお願い
ありがとう
ございます

寄付に登録・ログインは不要です。文章を書かなくてもスタンプだけの寄付もできます。

記事の原寸大作品、サンプル黒塗り無しは支援サイトで閲覧できます。

FANBOXは表現規制・規約変更により作品が非公開になる場合があります。

記事・作品が気に入ったら
SNSでシェア・引用

1.シェアについて

赤竹ただきち(以下、当管理者)が運営するウマコセドットコム(以下、当サイト)の内容をシェアする場合、個人サイト・ブログ・サービス・SNSを問わず、URLなどを記載して出典元を明記ください。

明記していただければ、社会通念上の範囲内でご自由にシェアが可能です。

2.記事の参考・引用(転載)

記事の文章表現の流用、抜粋・引用される場合、当管理人までの申告は原則不要です。

文章の引用には法的条件(引用箇所の明示・出典元明記・補足として使用・引用の必然性・内容を改変しない)を満たす必要があり、満たしていない引用はご遠慮願います。詳細は著作権法第32条をご確認ください。

ご自身で独自に記事・動画作成で当サイト記事内容を参考に留め、文章を完全自作されている場合、URL記載は任意です。

要約のための一部改変は、記事の目的・意図を大幅に変えなければ可能とします。

3.作品の引用(転載)

当サイトの作品を引用・転載する場合でも当管理者への申告は不要ですが、URL元の記入、もしくは当管理者名・アカウント名などの記載をお願いいたします。

4.キャラクターの使用

当サイトのオリジナルキャラクターは創作性が高い非営利の個人に限り、イラスト・マンガなどに使用できます。非営利・個人の定義はこちらをご参照ください。

制作費・人件費の範囲内であれば、有償配布や支援サイトの掲載も可能としますが、生成AIで作成した作品で当管理者の作品だと誤認させる、有償行為をするのはご遠慮ください。

5.当管理者の著作権

当管理者が作成した文章・画像・デザイン・オリジナルキャラクターや作品などは原則、ご依頼でも著作権は当管理人に属します。

ただしバーチャルVTuberなど、権利者ご自身のキャラクター、または二次創作元のキャラクターなどの知的財産権につきましては、当管理者ではなく元の権利者に属します。

6.禁止行為

以下の行為が見られた場合は、個別のご連絡や法的処置などといった対応をとらせていただく場合があります。

A.二次利用・加工・改変

当サイトの画像・作品・文章・サイトレイアウトなどの悪意ある二次利用・加工・改変行為や、信用毀損・反社会的など、社会通念上問題のある目的で利用する行為。

B.文章の引用・流用

当サイトの文章を恣意的に切り取った語弊を招く行為や、著作権法第32条の引用条件を満たしていない場合。または当サイトの文章表現を流用しておきながら、引用元としてURLを明記しない、解説記事・動画などの作成行為。

C.不適切な拡散

特定の単語・見出しに反応、記事内容を過度な歪曲・脚色するといった不適切なシェアの禁止(誤った解釈のみならず、〈自他問わず〉風評被害や誹謗中傷につながる恐れがあるため)。

D.誹謗中傷

当サイト・他者・企業などを誹謗中傷する目的での引用。また煽り・マウント行為といった、意見・提起・指摘ではなく、人格・風評を著しくおとしめる行動も含む。

7.著作権

当サイトは著作権の侵害を目的とするものではありません。

スクリーンショットや二次創作元の知的所有権は各権利者・団体に帰属しており、各利用規約を確認した上で掲載しています。

有料二次創作は権利元の創作ガイドライン厳守を努めていますが、問題があれば当サイトのお問い合わせよりご報告ください。

8.トラブル

当サイト記事のシェアなどが要因で発生したトラブルなどについては、一切の責任を負いかねます。あくまでも参考・一意見として扱ってください。

当管理者まで直接ご意見・ご指摘を希望される場合は当サイトのお問い合わせからご連絡いただけますと幸いです。

制定日:2017/2/24
改定日:2024/10/23

シェア・引用の前に「規約・ポリシー」をご一読ください(同意したものとみなします)。

記事を特定の単語・見出しなどで判断したり、記載内容の過度な歪曲・脚色、他者を誹謗中傷・バッシング目的のシェア・引用は固くお断りいたします。

シェア内容が問題・風評被害行為だと判断した際、個別にご連絡を差し上げる場合があります。

社会通念上のモラル・リテラシー・マナーの範囲内であればご連絡することはございません。シェア・引用をしていただきありがとうございます。

プロフィール

赤竹ただきち

赤竹ただきちTadakichi Akatake

いまさらながら『イカゲーム』を一気見して、最近観たドラマの中ではトップクラスに面白かった。

一部では「カイジなどのパクリ」と言われているものの、クリエイティブで他作品の題材を参考にして新たな価値をうみ出すのはよくあることじゃないかと。

それを言ったらエヴァはウルトラマンのパクリ、なろう系はゼロの使い魔のパクリ、異世界転移はナルニア国物語のパクリと、なんでもかんでもパクリパクリ言っていたら収拾つかないからね。

むしろ「カイジが好きなら楽しめる」とさえ言えるものの、イギリスでは元のイカゲームを小学生たちが模倣して社会問題になったそうで。

ただ一番気になるのは、「小学生がイカゲームを観たのか」ということ。臓器売買で解剖シーンあるし落下死で脳が飛び出るしトイレ性行為シーンもあるしで、R指定ドラマだと思うんだけど……

気になって調べたら、YouTubeに全年齢向けの再編集版があるみたいだね。なるほど。

イラストレーター・マークアップエンジニア(コーダー)・Webデザイナー・ライターのウサギ好き。多様な絵柄を描け、外国人でも絵でわかるマンガ、ウサギと口内描写にこだわりを持つ。

コーディングとWebデザインは両方可能。納期が短いなどいった案件では、「デザインとコーディングのアドリブ同時進行」という荒業もおこない、SEO施策を意識したマークアップも得意。

フリーランスとの進行ディレクション・指示や、面接担当の経験が幾度もあり、プロ・趣味問わず、絵描きを含めたクリエイティブの姿勢には少々シビア。

「自省・リテラシー・正しい批判の認知・意識向上」をライフワークとし、当サイト記事も「気づき・理解・学ぶ」を全体テーマとして執筆。

当サイトの記事は中学生でも理解できるように計算しながら執筆しており、ネット・SNS上で「わかりやすく参考になる」とご好評の声多数。

「言い訳せずに下手でも自分の弱さを認め、背かず自省して学ぶ意識を忘れない(=謙虚な)人」は、年齢・性別問わず好きなタイプ。