
Amazon・楽天・App ストア・Google Playストア・食べログ・Google Maps(クチコミ)など、レビューサイトで見られる日本人のコメントは、
- 文句や悪口ばかり
- あら探しや揚げ足とり
- 客は神だと上から目線
- 強い・汚い言葉をよく使う
- 妄信的で意見を認めない
こういった非生産的な内容にうんざり気味の人も少なくないと思います。内容の性質上、「日本人は」と意図的に用いているものの、
- 日本人のネット民度は低い
- 海外の書き込みは素晴らしい
……と、日本人という存在を全否定したり、海外を持ち上げる意図もありません。
この記事で述べているのは、
- ひどいレビューの典型例
- なぜそう言われてしまうのか
- 書く人の心理状態と要因
- 良いレビューとはなにか
という考察・分析であり、単純な極論で書いていませんので、語弊のないように願います。
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日本人のレビュー(コメント)は非生産的?


実際に書く人が
いるんだよね…

なんで日本人の評価ってやたら辛口で厳しいの?

日本人のコメントは叩き・悪口ばかりで信用できない。

日本人のレビューは中身のない内容が多く参考にならん。
と、言われることが少なくない日本人の書き込み具合ですけれど、実際に「役に立たなくて質の低い書き込み」を列挙してみましょう。
非生産的レビューの例
- 「迅速丁寧な対応ありがとうございました」
→ 商品のレビューじゃないよね? - 「早く届きました。また利用したいです」
→ それは商品ではなく店の評価。 - 「ここの出品者は詐欺です!」
→ お問い合わせ欄に書こうか。 - 「箱がつぶれていたので星1です」
→ 減点方式で評価する典型例。 - 「今後の期待を込めて星○つです」
→ レビューはのびしろを見る場所? - 「〇〇は神。〇〇と言ってる奴はアホ」
→ 相反対象を攻撃する必要性は? - 「さっさと返金しろクソ運営」
→ レビューじゃなくてただのグチ。 - 「1円も課金しません」
→ 無課金宣言をされても…… - 「スクリーンショットを見たけど、これはダメだね。開発者は真面目にゲームを作ってください(未プレイ)」
→ 未プレイ評価の常習犯。 - 「(安かったから買ったけど)1年使ったら壊れました」
→ 商品は消耗品。安い意味も考えるべき。 - 「鉄のフライパン買ったけど、すぐこびりついたし鉄の味がしました」
→ 基礎知識を調べずに文句は恥じるべき。 - 「〇〇と言われているからクソ」
→ つまり自分はやってないんだよね? - 「社員のレビュー多すぎでしょ」
→ 「掲示板ですか?」と指摘したら逃亡。 - 「広告(CM)多すぎてうざい。利用者のことも考えろ」
→ 課金で払ったら解決するじゃない。 - 「〜で最悪。もう二度と行かない」
→ 意見はいいけど恨み節は余計。 - 「〇〇の操作がゴミだったのでアンインストールしました」
→ ひとつでも悪いと全部ゴミって極端。 - 「課金が露骨。企業は金儲けしか考えてないのが見える」
→ 無料=慈善事業ではない。
これらを見てもわかるように、
一体どんな家庭環境で教育を受けたら、こんな文章が書けるの?

そう言わざるをえない内容が多々見られ、低評価のみならず、「とりあえず絶賛する。悪いところなんてひとつもない」と、高評価しか認めない盲信レビューも同様ですね。
個人的見解として「日本人のレビュー(コメント)はひどい」より、「日本人はレビュー(コメント)が下手すぎる」が意図に近いです。
「否定する俺かっこいい」か「俺こそ真の理解者」か。評論家気取りほど0か100で物事を考える。

レビュー妨害と風評被害
ほかにも商品をネットスラングや定型文で大喜利し、肝心のレビューはちゃんと書かない「ネタ目的のレビュー妨害」も一部で散見されます。
映画『コマンドー』のレビューのような、ネタとレビューが両立された場合はともかく、淫夢ネタや5ch用語など、界隈(かいわい)の言葉をいたずらに広める風評被害にもつながりますからね。
質問サイトでも淫夢語・なんJ語で回答する人がいるよね。

レビューが書ける人と評論家気取りの大きな違い
レビューが書ける人と評論家気取りの大きな違いは、ロジカルシンキング(批判的思考)・自己満足の有無と、意見される覚悟があるのかです。

私のレビューを見た人も過信せず、考えて判断してほしい。
前者の人は論理的で目的意識があり、思慮深く利他的・謙虚であり、自分で調べて考えた建設的意見を述べるのに対し、

俺の意見は間違っていない! 言われて当然だろ!
後者の人は「批評する俺カッコいい」な感情的・極論好きな自己満足になっていて、承認欲求が強いひねくれ者だったり、誰かの意見を引用して「意見した気になる」のもありがちですね。
このようなコメントも要注意

好きでも嫌いでもないけど〜

〇〇は別に興味ないけど〜

〇〇じゃないの? しらんけど。
自称中立・興味ない・しらんけどアピールをする「余計な一言を前置き・最後に加える人」は、高確率で意見下手で意見される覚悟もない人です。
「私は意見が下手で反論されるとちゃんと言い返せない人です」って自己紹介しているのと同じ。

このような書きかたをする人を幾度も見かけましたが、相手を無視したり論点をずらしたり、整理されていない長文を送り返したり、人格否定して攻撃してくる人ばかりでしたね。
「理解者を気取る・または当たりさわりのない無難なことしか言わない」無害評論家もまた、傷つくのを恐れて書けていないパターンが目立ちます。
彼らは共通して言葉づかいが悪いか、逆に丁寧すぎる口調が特徴で、実生活ではあまり意見しない人だと察します。

コメント禁止は日本特有の処置


日本だけらしいよ
別記事で「YouTube公式チャンネルでのコメント禁止は、日本特有の処置らしい」という話を触れたことがあり、実際に任天堂など、大手のゲーム会社などを中心に処置がされているそうです。
公式SNSのリプ(コメント)欄もそうで、上から目線やモンスター消費者な言動……特にソーシャルゲームなどの基本無料系は、見るに堪(た)えないものが目立ちます。
YouTubeやSNSのコメント欄も性格が悪い内容で滅入るから、調査以外では拡張機能で消しておすすめ・トレンドも見ない。

YouTubeのおすすめやコメントを非表示にする方法。もう時間を無駄にしたくない!|オリジナルゲーム.com
これでは禁止されても仕方がない
掲示板やまとめサイト、質問サイトなどのネット・SNS上の書き込みを見ればわかるとおり、
- 【内容が極端すぎる】称賛かバッシングの二極論しか認めず、飛躍も多い。
- 【意見を認めない】自分が正しい思考で、同調しか求めていない。
- 【読解力が低い】日本語はわかるけど文章が読めない・書けない。
- 【調べずに文句】情報を正しく調べず、自分の問題を一切考慮しない。
- 【評論家気取り】あまのじゃくに重箱をつつく行為をレビューと勘違い。
- 【強い・汚い言葉を使う】「キモい・ゴミ・クソ」などの言葉を使う。
- 【娯楽化】特定行為・叩き・あおりが娯楽になっている。
もちろん、極端に「日本人の書き込みはこんなんばっかだ!」とは言いませんけれど、

そりゃちょっと見ただけでも、日本人のコメントは言葉づかいが悪くてひどい内容が多いし、書き込み禁止もうなずけるよ……
そう言われても仕方がないケースが多いのも事実で、作品・商品の評価なのに、制作者や演者の人格否定・崇拝主張などにすりかわるのも、レビューが書けない人あるあるです。
SNSや質問サイトなどでも、意見の不一致で喧嘩し、あら探しや人格否定、スクリーンショットや引用の著作権ルールに抵触してまで、相手を叩きつぶし論破したがる残念な光景は見かけます。
こんなことをするような人が、はたしてまっとうなコメントやレビューが書けているのだろうかと、疑問に思ってしまいますよね。
それでも「私はまっとうな批判をした」と自信家だよね。批判の意味を調べてほしいところ。

「海外では〜」「日本人叩き」と反論する前に


本質を見ていない
話をもどし、こういったコメント禁止の対応へのよくある反論として、

日本人が〜とか主語が大きい。日本も海外もコメントのレベル・民度は同じだぞ。

日本sageかよ。英語が読めないからそう錯覚しているだけだ。

いいものを作ればいいだけでしょ。客の声を無視したり消費者のせいにすんなや。
「日本人だけ」コメント禁止がいくつも実例がある時点で、その理屈は破綻していますし、最後は「消費者様はえらい」の思い上がりですね。
とはいえ、海外にもひどいレビューやコメントは確かにありますが、かといって記事冒頭でも書いたように、「日本人はダメ。海外は素晴らしい」と持ち上げる意図はありません。
スターウォーズあたりは狂気の域で触れてはいけない……

「日本人が」を意図的に書いている理由・本質
この記事で一番言いたいこと、問題の本質は、
CHECK!
「そう言われてしまう状況」の理解と原因を一人ひとりが把握して反省し、もっと生産性のある内容を書くことを、みんなで考えよう。ここを理解していることが重要で、記事中で「日本人は」という文言を多用して厳しめに書いているのは、こういった意図があるからなんですね。
ゆえに、人それぞれや中立気取りで海外の悪例を持ち出して安心感に浸り、被害者意識をむき出しにするのは非生産的で本質を見ていないため、しっかり掘り下げてほしいなと思います。
言い訳や中立気取り、被害者ヅラをするのは大体、問題解決能力の低い人がすること。

行動原因・心理


レビューは悪口や文句を
書く場所ではない
先ほどのような低品質のレビューを書く人の心理状態や要因で考えられるのは、
- 【How思考説】文句を言いたいだけで自分の非・問題点を考えない思考停止。
- 【読解力が低い説】自分で考えず、定型文など用意された言葉に頼る。
- 【承認欲求説】不満などを攻撃的言動でアピールし、周りに正当性を認めさせたい。
- 【意識高い系説】まるで論理的批評ができる人間だと信じて疑わない。
- 【別の目的説】割引サービスなどが目的で、適当なレビューを書く。
- 【サクラ説】業者や同業他社が、話題作りや悪評目的でレビューを悪用。
レビューサイトの構造自体にも問題があり、称賛・偏向(へんこう)・文句・暴言でも「意見」だから尊重する運営姿勢が多く、削除も結局いたちごっこなんですよね。
個人サイトでも、映画・アニメなどを上から目線で文句・悪口を言って作品批評と称する恥ずかしい内容があるよね。

繰り返すようにレビューの意義を見ていないため、ただの「批評している俺カッコいい」です。

アニメ・ゲームオタクは攻撃的?
レビューの中でも特にアニメ・ゲームオタクが書くコメントは、ヤンキーのような自己中心的な過激さが目立ち、その可能性・理由のひとつに発達障害との親和性が挙げられるそうです。
アニメだと作画や声優の内容、展開が願望どおりじゃないと公式のコメント欄に喧嘩を売ったり、ゲームなら下手なのをゲームのせいにして叩くのはよくありますよね。
こう書くと「障害への偏見だし差別」と反論する方がいますが、それは話の軸を見ていません。
「障害有無関係なく、その先のレビューの本質を見ないこと」が一番考えないといけないことで、その要因の提示として挙げたにすぎません。木ではなく森を見るようにしてください。
当事者全員がそうではないけど、ゲーム・アニメの話題は攻撃的・過激・極論になりやすい要因のひとつとして、十分考えられる話。

発達障害(ASD /ADHD)の人が攻撃的なのはなぜ?|早稲田メンタルクリニック
ADHDとゲーム~特性による得意、不得意|障害者.com
アスペルガー症候群の大人は攻撃的って本当?【感情のコントロールができない理由を紹介】|こねくと

業者のマッチポンプの可能性も
個人的にタチが悪いなと思ったのは、マーケティング会社が営業でわざと悪い口コミやレビューを投稿したあと、

貴社の口コミ・レビューに悪い内容が投稿されています。当社では悪い内容を消し、高評価の内容へ高めるお手伝いをいたします!
という自作自演のマッチポンプを仕掛けてくるパターン。
そういうことをする業者が本当にあるそうで、退職者やクレーマーの恨み節レビューより、こっちは利益が発生しているだけに悪質ですね。
自分が勤める会社はそんな小手先は許さないので、マーケティング会社はみんなレベルの低い行動をしているわけじゃないよ。

日本人の国民性が原因?


日本人は遺伝子レベルで
ネガティブ・否定的
アメリカの心理学者ジュリー・K・ノレム博士の統計 によれば、

日本人の多くは遺伝子レベルで自己肯定感が低く、アメリカ人と比べてセロトニン(=幸せホルモン)の分泌が低い民族。
なのだそうで、ほかにも要因として以下の意見・考察が見られました。
- 【村社会】日本は災害が多く保守的な風土。集団同調性が強く、変化を嫌い受動的。
- 【議論・評論下手】日本は意見・指摘しない文化。意見が変われば手のひら返し。
- 【家庭環境】核家族・共働きの家庭で自己愛が歪み、承認欲求で攻撃的になる。
- 【お客様は神様】低価格・最低賃金の店でも客を神と扱う風潮が無意識にまん延。
- 【学校教育】日本は減点方式の教育が普通。完璧主義的で少しの失敗も許さない。
「人は誰しも、主観的な正義感で他者に制裁を与えるとドーパミンにより快楽状態となる。深刻化すると誹謗中傷に依存して『正義中毒』に陥り、ささいなことでも許さなくなる不寛容な人物になる」(要約)
『人はなぜ、他人を許せないのか(株式会社アスコム)』より|中野信子(脳科学者)
「強い言葉を使う極端な人は、心が満たされていない。これは年齢・年収関係なく、悪質クレーマーにも共通する特徴。他者の攻撃で心を満たそうとし、何かしらの使命感に駆られている場合も多い」(要約)
『極論を振りかざす「極端な人」の正体(光文社新書)』より|山口真一(統計学者)
「どうにでもなれ効果」に打ち勝て。ネガティブな人のための計画法「コーピング・イマジナリー」|SRTUDY HACKER
「ちがう意見=敵」と思ってしまう日本人には、議論をする技術が必要だ。|ハフポスト
強い承認欲求は子供時代の愛情不足が原因!?〜私は『良い子』を崩さなかった|スモールズー
「お客様は神様です」について|三島春夫オフィシャルサイト
日本独特の減点方式とアメリカの加点方式:認めてあげる大切さ|アメリカで働く
日本人の弱点が際立つ「100点満点のテスト」という大問題|幻冬舎ゴールドオンライン
剛力彩芽が叩かれる背景に、日本人の国民性|ITmediaビジネス ONLINE
リスクを好まない国、日本!: 脳のブレーキが生む「おもてなし」精神|nippon.com
レビューを意義を勘違いしている

星1か2のが人間味あるし、低評価のほうが意見言ってるだろ。

レビューの低評価が多いからクソだな。この会社はマジでゴミしか作らないし、擁護してる奴はどうせ信者か工作員だろw

これは真実。トンデモと否定するのは金儲けだと都合悪いから。

ダメと言って何が悪い。言って当然だし、客の意見を素直に聞くのがサービス業の常識だろ。
それを表すかのように、ネガティブなコメント、多数派が正しいと思わせる内容ほど支持を集めていますし、異なる意見を言う人を陰謀論者扱いや人格否定する人までいますからね。
否定から入る自体はダメではありませんが、そこに論理的見解と思いやりがなければ非建設的でしかなく、生産性がありません。
なぜネガティブなコメントがまとも、高評価だから正しいと思うのか。それをエビデンスを踏まえて説明してほしいね。

正しいか正しくないかは、根拠と証明を客観的に実証してから言わないとですね。

レビューで説教した運営者の話


はっきり言わないと
理解されないのかも
「それが他人にモノを言う時の言い方ですか?」 レビューに「ガチ説教」の開発者の真意|livedoorニュース
無料利用ユーザーのレビューについてはこんな話もあり、個人的には賛辞を贈りたい内容です。
こう書くと、

だったら課金者は文句を言ってもいいのか?
と言う人が出ますがそうではなく、
需要側と供給側、お互いに敬意を払おうね。不満には攻撃って悪質クレーマーと一緒。

という話です。
ただ、この開発者さんに向けた支持意見をレビューに書くような、「アプリのレビューとは全く無関係な称賛コメント」があふれかえったという、別の問題も発生しました。

お言葉は嬉しいですが、レビューとは無関係のコメントはお控えくださると幸いです。
今はその無関係なコメントはほとんど削除されているも、運営者が上記を伝えていない場合、それはよろしくないので改善すべきでしょう。
レビューの本来の目的・本質


レビューの正しい
書きかた
そもそもレビューの目的は、
- 【達成の目安】行動目的を達成したい人が、事前に情報を知る目安。
- 【論理的批評】体験した内容や商品の評価点・改善点を述べる場所。
つまり思いやりを持ち、主観・客観的双方に述べる必要性があり、内容と制作・作者の人格は別に考えなければなりません。
CHECK!
知りたい人に行動目的を達成させる指標と、需要側と供給側がお互いに協力して商品やサービスの向上・改善をするのがレビューの意義。これがレビューの意義だよ。目的を見なければいつまでたっても質なんて改善されない。

これだけの文章でも良いレビューになっている
別に専門家やライター級の執筆力を求めておらず、
- 【よいところ】よい点や評価できる部分を客観的に記載する。
- 【悪いところ】よくない点を伝える。攻撃的な口調や誹謗中傷は論外。
- 【改善点】現実的な観点から、どうすればもっとよくなるのかを提示。
- 【総評】これらをまとめて、要約したコメントを書く。
この4つのポイントを的確にまとめれば、文章下手でもそれだけで有益なレビューになり、鉄のフライパンのレビューに当てはめるのなら、
- 【よいところ】リーズナブルな価格で大きさもちょうどいいです。
- 【悪いところ】でもコーティングがないため、何もしないとこびりつくので、
- 【改善点】空焼きと油ならしをする旨を書いた図解説明書があってもいいでしょうね。
- 【総評】空焼きと油ならしは必要ですが、価格も手ごろで使いやすい商品です。
たったこれだけの文章量でも、「ちゃんとした良いレビュー」になっています。
仮に自信がないなら、書いた内容に上記4点が含まれているかを見てください。世の中に完璧な商品やレビューなんてないからこそ、挙げたポイントが大切だということです。
なぜか日本人は「正直にズバズバ言う」「否定的に詳しく言う」が良いレビューだと思う人が目立つ。でもそれは大間違い。

単に代弁してくれたことへ共感・快感を覚えているだけなんですね。迷惑・炎上系YouTuberを楽しむ人と同じ状態です。

世の中にはこんなことを言う人もいる


そういったところだよ
しかしSNSでちょっとした話し合いになったのですが、世の中には、

あなたはレビューを書いた人の言いかたが気になるようですが、実際そう感じたのは事実。たとえ攻撃的でも書きかたは自由では?
と反論する人が実際にいて驚きました。上記のレビューの意義を優しく話しても、

それってあなたの感想ですよね(要約)?
実際はもう少し長文の反論だったものの、このようなニュアンスの内容で突き放されてしまい、聞く耳を持ってくれなかったですね。
日本人はレビューが下手だと感じるのはそこで、反論した人は「客の意見は正義で、制作者・販売者の気持ちや気づかいは不要」という論調でしたね。
相手や商品に非があれば、気に入らなければ攻撃的なことを自由に書いてもいいって発想は悪質クレーマーと変わらないと疑念に思わないのか、そこが不思議に感じます。
反論した人は喧嘩腰で「ごめんなさい」も言えない、行間が読めない0か100の白黒思考で大変だった。なぜ改善意識を持てないのか。

言葉を選ぶのはコミュニケーションの基本
太った人を「恰幅がいい人」か「デブ」と言うか、同じ意味でも伝えかた次第でトラブルにならないし円滑になる。

これは自分が仕事でよく言うたとえ話で、レビューでも同様のことが言えるはずです。
上記の反論した人は失礼ながら、対人コミュニケーションが苦手か、敵を作って自分で自分に損するタイプでしょうね。本当に人間としてもったいないことをしているなと思います。
ネット・SNSだから攻撃的な言動が許されることはありません。

自分はこの記事のように厳しく書くときもあるけど、相手を攻撃・罵倒しない。なぜなら問題点を自認し先を見るのが重要だから。

「無料だから文句を言うな」は言論弾圧?
類似する話題として、「『無料だから文句を言うな』は言論弾圧」と主張する個人ブログを以前見かけたことがあり、これも批判・批難の違いがわかっていない例です。
「無料だから文句を〜」とは「消費者のごう慢な姿勢に対する苦言」であり「意見を言うな」という意味ではないことは、ここまで読んでいただいた方ならある程度わかると思います。
意見しようにもコメント禁止どころか、あらゆる連絡先を徹底的に明かさない一方通行の人だった。書き逃げは印象がよくないね。


最後に:良いレビューとは何か・正しい批判とは何か


もっと良いレビューが
増えてほしい
良いレビューとは上述のとおり、言葉を選び他者に敬意・思いやりがあって、
- よいところ
- 悪いところ
- 改善点
- 総評
この4つが的確に書かれている文章です。
CHECK!
レビューとは行動目的を達成する指標に加え、需要側と供給側が協力して商品やサービスの向上・改善をするのが目的。しかし通販やアプリストア、クチコミなどの書き込みなどを見てもわかるように、上記4点ができていないケースは多々見られます。
ゆえに自分は、「日本人のレビュー(コメント)がひどい」より、「日本人はレビュー(コメント)が下手すぎる」が意図に近い表現と考えています。
太った人を「恰幅がいい人」か「デブ」と言うかで印象は変わる。意見下手な人ほど、基本コミュニケーションができていない。

正直に言う・否定的に語る=良いレビューではない
日本人は正直にズバズバ言うこと、否定的で詳しい内容が「良いレビュー」と思う人が目立ちますが、その認識は大間違いと言わせていただきます。
それは単に「自分が思ったこと・言えないことを代弁されて共感・快感を覚えている」だけです。良いレビューと、代弁者に共感・快感を覚えるのは別問題なのを理解しましょう。
この心理としては、迷惑・炎上系YouTuberにハマる人と本質的に同じだと言えます。

日本人がレビュー下手な理由
レビュー(コメント)の品質が低い理由として、業者の自作自演だったりサクラ行為を除けば、以下でまとめられます。
- 【議論下手】意見がなく、強い言葉を使ったり手のひらを返す。考えがない人。
- 【思慮不足】言い回しやクッション言葉などを考えない。思いやりがない人。
- 【自己愛】「意見する奴は敵」と解釈する。意見される覚悟がない人。
- 【潔癖気質】日本の減点方式・How思考教育の影響。完璧を要求する人。
- 【お客様は神様】客や利用者は神と思っている、悪質クレーマー気質の人。
- 【受動的】調べずに内容や文句を書く。能動的になれない人。
- 【非建設的】その場の感情で考え、読解力も低い。0か100の極端な人。
これではレビューの意味・存在が形骸(けいがい)化しています。
特に攻撃的・威圧的レビューに関しては、「自分が言われて嫌になる言葉を相手に使わない」なんて、小学校で習う道徳教育レベルの話をなぜできないのかと、つねづね疑問です。
発達障害が原因になっている場合もあるけど、数ある要因のひとつでしかない。本質を見ない・学ぼないのが一番の問題。

トーンポリシングは言い訳
「非や欠点・気に入らない点があれば、どんな攻撃的なことを言ってもいい」と思う人もまた、悪質クレーマーと同じ発想なんですね。

それはトーンポリシング(内容より言いかたに論点をすり替える行為)だ。ちゃんと問題点を見ろ。
このように反論する人もいるらしいですが、読んでほしい意見にしたいなら、書き手は読んでもらう努力を最大限にするものではないでしょうか。
それを自省・自己研鑽(けんさん)せず、読み手のせいにするのは書き手の甘えで怠慢です。本当に賢い人はどちらを選ぶのかは明白です。
百歩ゆずって「そういう芸風」で意図してやっているなら、上記の4つのポイントを踏まえたうえで、言われる覚悟をもって芸風を貫きとおすべきですね。ゆえに「芸風」なんですよ。
文章が上手い人ほど相手の気持ち・配慮に気をつかいます。毒舌・辛口系の人もよく見ると、ちゃんと踏まえているんですね。

トーンポリシングだと反論する人は、ロジカルシンキングが下手な場合が多いかなぁ。


日本人のレビューは批判ばかり?


日本人のレビューは批判ばかりで、見ていてうんざりだ!
日本人のレビュー問題になるとこう言う人も多くて、実は彼らも問題の軸を見ていない、理解していないことがわかりますし、批判の意味を間違えているんですね。
「良いレビュー」は「良い批判」です。批判の誤用をマナー講師みたいに言いたいのではなく、意味・本質を見ていないという話です。
なおこれは、
- 日本人は議論・討論が下手
- 誹謗中傷・バッシングが消えない理由
これらの話と根っこは同じです。トーンポリシングの話にも言えることで、どちらも正しい批判を学ばないから起きる問題です。
悪口を言って終わり、あおるだけあおって終わり、称賛だけして終わり……とかね。そんな内容で「レビュー」と語れるのが不思議。


この記事で伝えたい話の目的
こういった「日本人の書き込み問題」になると、

日本人が〜とか主語が大きい。日本も海外もコメントのレベル・民度は同じだぞ。

日本sageかよ。英語が読めないからそう錯覚しているだけだ。

いいものを作ればいいだけでしょ。客の声を無視したり消費者のせいにすんなや。
みたいに、中立を気取った態度で当たりさわりのないことを言ったり、他国の悪例と比較して安心感を得ようとしたり、被害者意識をむき出しにして反論する人が一定数います。
「『主語が大きい』『人それぞれ』って言いたいだけでは?」な人は多い。問題解決能力が低いから建設的な意見ができない。

しかしながらこの話は、
CHECK!
「日本人のレビューやコメントはひどい」と言われても仕方がない状況と原因を、一人ひとりが自覚して反省し、もっと生産性と有意義な内容を作っていくのが大切。「言われる理由を反省・自覚してレビューの目的を見直し、批判リテラシーをみんなで上げていこう」を考えないと、いつまでも意識高い系でしかなく、レビューの質は改善されません。
なぜ「日本人は」という表現を記事内で多用して厳しく書いているのか、どうやってレビューやコメントを有意義にしていくのかを、自分も含めてしっかり考えていきたいものです。
日本人のレビューは厳しいのでなく、下手くそすぎる。この言葉の意味をちゃんと考えてほしいね。



