サウスパーク,トゥイーク,クレイグ

9話と10話は前後編なのでまとめています。

なお自分はBLはともかく、リアル等身サウスパーク絵はあまり好まないタイプ。ちなみにはじめて描いたBLは学生時代に描いたモザイクありの18禁CGイラストでした(データ紛失しましたが)。

なお諸事情により、サウスパークのアニメ感想自体は第19シーズンで最後になります。サウスパークのイラスト自体は今後もたまに描いていきますが。

ネタバレ注意 この記事にはネタバレが含まれています

第19シーズン6話『Tweek x Craig』

タイトルからして『ガキンコファイトクラブ』の再燃だろうと、中盤までは確かにその流れはありましたが……まさか同性カップリングの話だとは夢にも思わない。

90年代日本アニメ風のプリンセスケニーの次は、日本のBLまでネタにしましたねぇ。しかも日本の絵描きレベルともいえる上手い作品が多く、Deviant Artあたりでファンアート募集でもやってたのでしょうか?

19シーズンは色んな意味で、作者吹っ切れた感が伝わってきますね。

妄想のネタ(いわゆるナマモノ)にされたクレイグとトゥイーク以外の男子陣も、「そんな関係じゃないのに勝手に標的にされるのか」「俺たちはゲイじゃないぞ」は、腐女子サウスパーク勢に見せてあげたい。

ポリコレ(ポリティカル・コレクトネス:PC)の影響か、妙に大人たちから同性愛やBL絵の理解を得られているのがまた……日本ならBLどころか、アニメ絵でも拒絶反応起こす人が多いですよね。

実は自分も、深夜帯以外でアニメ絵が流れると拒否反応が出てしまうタイプです。

個人的には美少女・美少年系のアニメ・マンガなどは限定的なコンテンツであり、大衆進出してほしくないなぁと。TPO(時・場所・場合)というか、そんな感じですね。

……話を戻し、日本人が同性カップリングをする心理を「対象をゲイにする、もしくはそういう関係に見立てるのが好きだから」……とする小学生たちの分析は、ある意味的確ですね。

ランディの「ゲイか非ゲイは個人の選択ではなく、日本が選ぶこと」もまあ間違いではないでしょうね。

サウスパークはフィクションですが、実在人物(特に存命人物)を題材にする場合は、その人の尊厳・権利を不当に傷つけないよう、慎重に気を遣ってもらいたいものです。

第19シーズン7話『Naughty Ninjas』

警察が学校に押しかけた際にハーブラディが生徒を誤って撃ってしまい、市長命令で警官をクビに。レズリーの授業中お喋りへの注意を聞かないからって、警官を総動員させるPC校長もアレですが……

最近はアメリカで白人警官が肌の違う市民と問題行動を起こすニュースが多いですよね。おそらくそういったニュースをいろいろ混ぜ込んでアニメにしているのかなぁ……と。

そのときに初めてバーブラディの素顔が明らかになりますが……顔のパーツが少ないぶん、童顔に見えてしまう。

プライベートのバーブラディは質素な生活で老犬を飼っていて、おバカですが心優しい人なんだなと心が痛みますね。

あのシーンを見ると初期シーズンの「バカブラディ」呼ばわりが申し訳なくなりそうです。

そして見ない間にソドソパもホームレスの溜まり場と化し、あのスチュワートが子供に危害が及ぶと危惧するレベル。

その格好がフード+黒づくめなので、町の人たちがイスラム国の少年兵がソドソパを拠点にしていると勘違い。イスラム国ネタが近頃多いだけに、トレイ氏とマット氏の身がまた危ぶまれそう……

プロ市民ぶりを発揮して排斥(はいせき)・差別運動をしつつも、危機を感じれば手のひらを返して助けを求め、テロリストだから少年であっても撃ち殺して構わないと懇願(こんがん)する……まあ、いつもどおりな大人たちです。

第19シーズン8話『Sponsored Content』

PC校長は就任してから差別をなくし中立的な表現をするべきだと当たり散らしてはいるものの、筋ジストロフィーのジミーにはあまり関わりを持とうとしなかったことが明らかに。

カフェの方針に対し差別的な表現を使って学内新聞にした担当のジミーに、まず自分のところに新聞を持ってくるようにと釘刺し。

で、ジミーがとった行動は、PC校長に批判的な内容を書き、学内新聞ならぬ学外新聞として町中に配るんですよ。もちろんPC校長にも配り、ジミー自ら宣戦布告。

その新聞を見たスティーブンが、広告だらけではない真っ当な「新聞」であり、まるで虚無の中を進む冒険のようだ……と、ジミーの新聞と比較して、情報があふれるネットニュースの現状を皮肉っていました。

なおこれは伏線で、このあたりは海外ドラマ『パーソン・オブ・インタレスト』が元ネタだそうです。ギャリソンがケイトリンと組んでトランプ化し、ビクトリア校長もついに再登場。物語が佳境に入ってきましたね。

第19シーズン9話『Truth and Advertising』・10話『PC Principal Final Justice』

ついに黒幕がPC校長ではなく、校長すらも操っていたクラスメイトのレズリーだとわかり、レズリーは人間ではなく広告そのもの。

18年間恨みを抱き、ビクトリアをクビにしたがっていたマッケイを操り、情報操作で人々を先導していた事実が判明する、シーズンのラスボスでしたね。

彼女の能力はそれだけではなく、

  • 真っ当なサイトと広告サイトを瞬時に見分ける能力
  • SNSを嫌うジミーでさえも懐柔できるほどの表現力
  • 相手を意のままに先導できる

ある意味では、広告代理店やメディアの社員たちがノドから手が出るほどに欲しい人材でしょう。でもジミーってフェイスブックやっていたような……?

テレビが発明されてから広告はCMとして流れ、ケーブルテレビやCMスキップ機能の登場で広告はネットへ移るも、Adblockの発明で居場所を失った広告は自らをニュースサイトに作り変えて偽り、最終的に広告は人間へと変貌したとか。

隣人や家族が、もしかしたらその人たちは広告かもしれないって、『メタルギアソリッド ポータブルオプス(MPO)』のジーンの演説じゃないんだから……

そして最後はPC校長がレズリーの脳天を拳で貫き、ホールフーズも何処かへ飛び去って一連の騒動は解決。しかしこれでもビクトリア校長が戻ることはなく、次シーズンへの伏線を匂わせて終わりました。

なお9話の中で、ランディが「最近のサウスパークはクソじゃね?」と言い放ちましたが、一瞬メタ発言かと(まあ「町としての」意味でしたが)。

今のサウスパークは時事ネタが多すぎて下調べをしなきゃならず、主人公たちが時事ネタを反映する役割を演じてばかりなので、昔のような痛快さはないですね。

しかし時事ネタを上手く皮肉る面白さはあるので、クソと言うほどでもない……かもしれない。

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  • 赤竹ただきち
  • 赤竹ただきち  Tadakichi Akatake

評論ができる人と評論家気取りの違いは、対比するとよくわかるよ。

評論できる人は論理的で言葉を選ぶ。評論家気取りは感情的で言葉を選べない。

評論できる人は正しい批判ができる。評論家気取りは文句や悪口を批判だと思っている。

評論できる人はリテラシーが高い。評論家気取りはリテラシーが低い。

評論できる人は意見される覚悟がある。評論家気取りは意見されると逆上する。

評論できる人は思いやりがある。評論家気取りはただの自己満足。

評論できる人は実生活でもはっきりと意見を言える。評論家気取りはネット・SNSの世界でしか主張しない。

自分のいる会社はちゃんと評論ができて、自分の意見を持っていないと働けないから、本当にいい訓練になる。

イラストレーター・ライター・フロントエンドエンジニア・WEBデザイナーの京都生まれなウサギ好き。性別問わず好きなタイプは「反省から学ぶ能動的な人」。物事を定義づけし、見解を交えてわかりやすく解説するのが得意なため、各所でご好評の声を頂いております。

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