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    最終更新日は2018/6/23です。修正前と内容が異なる場合があります。






    今回のワンドロ絵でおふざけ要素が強いのは、頭の回転と発想力を鈍らせないよう…って、逆に頭が痛くなってきたような…


    こちらもワンドロ同様の気分転換で、例のエンブレム問題と二次創作同人の今後、この2つの著作権問題を頭の整理も兼ねて書こうかと。お暇とご興味のある方はどうぞ。

    これは一個人の意見です

    他の様々な意見・視点も取り入れて自分の意見を持ってください。



    東京五輪エンブレム問題について

    まずエンブレム問題。簡潔に自分の意見をまとめると、

    • あのシンプルな造形をパクリ呼ばわりは言いがかり。しかし佐野氏の弁解主張には違和感
    • ネット・SNSで観られた、擁護派のデザインに対する意識の形骸化
    • 写真の無断使用はさすがに問題。しかも元の著作権名を消すという悪質さ


    このご時世で唯一無二の完全オリジナルを作るのはものすごく困難で、デザイナーのみならず、クリエイター達は既出のテーマやパーツ、流行を組み合わせて、新たなものをつくり上げるのが主です。

    デザインには法則というものが存在して、「嫌悪感を抱かない配色」、「安心できる大きさ・配置」というものがあります。これは伝統の他に人間工学や心理学のレベルで科学的に決まっているんですね。その中で、しかも記号の組み合わせのようなデザインをする訳です。

    故に「幾何形態の組み合わせのため、意図せず偶然に似てしまった」ではなく、「類似性はあるが、デザインに対する表現や考え方が違うので似ていない」を主張した事や、一度もパクリをした事がないという釈明にも違和感がありました。

    そしてネット・SNSのプロデザイナーの一部の方々に見られたのが、ロゴデザインをアート作品に見立てていたという事です。

    自分もデザインを作る身なので言わせていただくと、ロゴデザインにアートの考え方を持っていくのは違うと思います。ロゴはシンボルであり看板で、一般の人達が何を指しているのかを分かりやすく指標するのが目的なんですから。

    ロゴのコンセプトを製作者が説明するのならまだしも、他のデザイナーがこのロゴはこの作家の意匠を彷彿させる〜とか、この色合いはあの時代でよく見られた制作方法を思い出す…とか言い出すって、本末顛倒(てんとう)にもほどがあります。

    そうゆうのはモダンアートの世界でやってくれませんか? …ってなりますね。

    ネット・SNSにおけるパクリの疑問

    さて、この問題でパクリという言葉が色々使われましたが、ネット・SNSにおけるパクリの使い方について疑問をよく抱くので、ついでにそちらも挙げていきましょう。


    流されるままパクリと呼ぶ

    自分の考えを持たないor考えないので、周りの意見や主張に流されて何となく似てるからパクリだと言っている状態ですね。

    佐野氏の件は東京五輪という一大イベントなだけに注目度が高くなっただけであって、世の中のデザインは似ているもので溢れかえっています。それまで全てパクリと言えば、収拾がつかないですよね。確かにロゴは対象のシンボルではありますが、主役ではありません。流されている人は是非再考していただきたいと思いました。


    先に知ったものに似ていればパクリ

    こちらは元ネタを知らないが故に勘違いしているケース。

    エンブレム問題からは離れますが、例えば元となった作品の方をパクリという人っていますよね。『押忍!闘え!応援団シリーズ』を『Osu!』のパクリと(ネタか本気か)勘違いする人がいるように(応援団の海外ファンが真似て作ったゲームがOsu!です)。

    自分が先に知ったものがオリジナルで、それ以外はパクリって暴論にも程がありますし、ネタで言っていると信じたい。


    パロディもオマージュ、リスペクトもパクリ


    • 製作者がパロディetcだとしても、見る側には関係ない
    • パロディetcでも元ネタの作者がパクリと感じればパクリ


    との意見を見かけまして、需要と供給の関係、受け取り方を考えさせられます。後者に至っては、『MADWORLD』で筋肉バスター的な技が出てきて、ゆでたまご氏が激怒した事もありました。クリエイター側は明確に違うと表明し、ユーザー側は結局は同じだと主張する。主観なだけに、これは平行線の議題なのか…

    自分はどうかと言えば、そもそもパクリ自体は良いと考えています。ただしこれは様式、伝統、統計を踏まえる「良い」パクリであって、権利や知名度に寄生した「悪意ある」パクリは除きます。というか論外。


    パクリと騒ぐ事を便乗する

    まとめサイトや一部のSNS、2chのコメントで見られる、指摘をぶつけてデザインの在り方や議論を交えるのではなく、声高に騒いでその人の地位を下げ、成功すれば大勝利だと叫ぶ。まあ、成功者への嫉みや充実しない生活へのストレス発散をしている可哀想な人達でしょうから、気にしない方が吉なのでしょう。


    結局は作り手とそうでない人の考え方の相違や、モラルの問題になるという感じでしょう。流石に後から知ったものをパクリ呼ばわりするのは、無知は罪なりならぬ「無恥は罪なり」ですケドネ。

    TPPによる二次創作同人の今後

    最後にTPPの二次創作同人は、合意の方向性に持って行かれた事で関心が高まったらしく、自分が昔書いたTPP関連の記事を見られる方が増えました。公開された日本政府の見解は以下の通りです。



    二次創作同人誌、CG集で生計を立てられるほどに儲けていれば非親告罪適用。小遣い程度、赤字運営での二次創作活動は、これまで通り基本的に咎められない…という風に解釈をしています。これを信じるならば、ネット上やpixivの二次創作絵、コスプレ自体はセーフの認識で大丈夫かと思います。

    それ故に、

    TPP施行後は規制は強くなるが、大方はこれまで通り。ただとらのあななどの同人店舗や、パロディマンガ・アニメに対しての規定or除外案が今の所ないので、何かしら変わるかもしれない

    — 「ウマコセ」 —



    と、予想していますね。非親告罪が適用されたからって、コミケで二次創作作家が一斉逮捕されるなんてどう考えても非現実的ですし、最悪児童ポルノ改正法のように、事件捜査のついでに摘発される感じになるのかも。

    というか、初めて話題に上がって数年経ったにも関わらず、未だメディアはTPPを関税の問題としか取り上げてませんよね。テレビや新聞しか見てない人達はTPP=関税の有無だけと勘違いしますよ…

    まとめ(要はこうゆう事)

    • あのシンプルな造形をパクリ呼ばわりは言いがかりだが、デザインの流れ上、佐野氏の類似性はあるが似ていない発言や、デザイナー達のロゴデザインを一種のアートのように扱っている事に違和感を覚えた。
    • ネット・SNSにおけるパクリ呼ばわりは、作り手とそうでない人の考え方の相違や、モラルの問題。後から知ったものをパクリ扱いするのは、無知は罪なりならぬ「無恥は罪なり」である。
    • TPP施行後による二次創作は、よほどの金儲け行為をしなければ大方はこれまで通り。しかし2018年現在はその心配自体がほぼ無くなった可能性が高い。

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    赤竹 ただきち

    (Tadakichi Akatake)

    心身症の治療の傍(かたわ)ら、ストレス起因と思われるじんましん治療もするハメに。お医者様によると、自分のじんましん治療は慢性的で一年以上かかるとか(じんましんの大方は原因不明なので、発生時期による自己観察判断)。

    まあ傷病手当金や確定申告の還付金でどうにかやっていけそうですが、仕事の後遺症にここまで苦しめられるとは思わなかった。自分よりヒドい人は、さらにしんどいんだろうなあ。
    MyutaUsagi

    絵描きからHTML・CSS、物書きまで幅広くやれる京都生まれのウサギ好き。ネチケット(ネットマナー)やネット(情報)リテラシー、批判と批難の違いにはちょこっとシビア。

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