R-15
レビュー, 版権絵



テイルスのマシンはクラシックテイルス時代の設定だった、「ロータス社のスーパーセブンが愛車」を元にしているのではと。開発スタッフ曰く、各マシンデザインは結構話し合ったらしいから、そうだと面白いよね。


ストーリー(チームアドベンチャーモード)を2週目突入するぐらいには遊びましたので、『チームソニックレーシング』のレビューを書いていきます。またネットではよく『マリオカート』シリーズとの違いが気になっている人が多いみたいなので、そこの違いもつづっていきましょう。

なお遊んでいるのはスイッチ版です。

微ネタバレ注意

ネタバレほど大っぴらにはしていませんが、少しだけ注意デス。



『チームソニックレーシング』の大まかな概要

まずチームソニックレーシングの大まかな概要を述べると以下のようになります。

  • “3人一組のチーム戦”が売りのレースゲーム(個人戦も一応有り)
  • ステージや曲はほとんどソニックシリーズの過去作アレンジ(メガドライブ版から最新作まで)
  • マシンのカスタマイズや色変え要素もあり
  • レース中の豊富なキャラクター同士のやりとり
  • 過去作ネタは多いがソニックを全く知らなくても遊べるようになっている
  • WEBアニメ版も存在する (全2話 Youtube公式チャンネルで無料公開中)


このような感じですね。また評判を先に書くと、国内ユーチューバー達の反応では「ソニックは全く知らない(orソニアドシリーズなら知ってる)けど、戦略性とスピード感があって面白い」が大半でした。なので「スマブラでしかソニックを知らない」程度でも問題なく遊べるゲームと言えるでしょう。操作方法も設定からマリオカートに近い操作に変更可能ですからね。

『チームソニックレーシング』と『マリオカート』シリーズの違い

概要で述べたように、「チーム戦が前提であること」と、「レース中のキャラクター同士の掛け合いが非常に多い」「シングルオフライン専用のストーリー(チームアドベンチャー)モードがある」事が挙げられます。

それを除けばほとんどマリオカートですが、まあ前作(?)の『ソニック&セガオールスターレーシング』シリーズや、ゲームキューブで発売された『ライダーズ』もエクストリームギアとタービュランス以外は似たようなものでしたから、何を今更な感じもありますけどね。それだけマリオカートはレースゲームの概念に革命をもたらしたモデルゲームであるという事。

話を戻し、チーム戦では自分が一位を目指すだけではなく、チームメイトも上位に入らせないといけません。なので協力技やチームメイト同士のやり取りの配慮がないと、優勝は難しくなります。これを言うと味方コンピュータ(CPU)の質が関わってきますが、結構優秀なのでその辺の心配はいらないでしょう。

むしろ、敵チームも難易度ノーマルですら積極的に協力技を使ってくるので、CPU相手でも、マリオカート以上に順位の入れ替えが激しいです。だから「1位だしミスさえしなければ余裕だし安泰だなー」とか「はいはい独走独走」は、このゲームでは通用しないと考えてください。もちろんマリオカートも思わぬ大逆転をされることがありますから、最後まで気を抜いてはいけませんけれど、本作はそれ以上です。

次にキャラクターの掛け合いですが、本当に多いです。多分実況ボイス以外で、ここまで喋るレースゲームは珍しいでしょう。まあガチレースのごとくピリピリしたボイスも少なくないですが、チームメイトのやり取りは微笑ましいものも多いですね。

ストーリーモードは『ソニックライダーズ』シリーズとは違い、イベントパートは立ち絵のフルボイスになっています。

細かい所を言えば結構過去作シリーズネタがありますが(後述)、ストーリーやキャラクターの把握程度であれば、全く知らなくても問題ないかと。マリオカートはチャレンジモードはあってもストーリーモードがないので、どうしても対戦ツールの側面が強くなりがちですけれど、個人で楽しむレースゲームでは本作が勝っています。

他にも、最近の本編ソニックシリーズを思わせるステージの造形密度や、瀬上ロックと各国アーティストによる歴代シリーズのリミックス曲も、本作の魅力です。

マシンの選び方

マシンは慣れないうちはテクニックタイプ(テイルス・チャオ・シルバー・ルージュ・エッグマン)を選ぶようにしましょう。

スピードタイプは最高速が早いぶん、コントロール性能が低く、悪路や壁にぶつかると一気に減速するように設定付けられていますし、パワータイプはかなりテクニックを磨かないと使いこなすのは難しいです。

それに比べて、テクニックタイプはハンドリングもよく悪路にも強いので、多少のコースアウトでもカバーが早いです。スピードタイプと比べると最高速が落ちますが、マシンパーツを換装すれば調整が可能です。

本作のソニックの性格

「ソニック達はゲームや媒体によって性格が微妙に変わる」のはファンの間ではほぼ常識と化しつつありますが、では今作のソニックはどうなのかというと、『ワールドアドベンチャー』や『ソニックライダーズ』のソニックに近いです。

というのも、『ソニックカラーズ』から『ソニックフォース』までの本編ソニックシリーズでは、“ケンポンソニック”がメインになっていました。シリーズを知らない人にも解説すると、脚本家のケン・ポンタック氏が手がけた、やたらコミカルでアメリカンなソニックの事ですね。

これは『カラーズ』以降、ソニックシリーズを日本向けにすることをやめ、海外向けにシフトした結果で、ビジネス的に考えても「多くて1万本程度しか売れず人気と知名度がそこそこの日本より、出せばミリオンセールは超えるし、圧倒的に知名度と人気が高い海外にシフトする」のは間違っていません。ゲーム会社は慈善団体ではありませんから、利益が出る行為を優先するのは仕方のないことです。

ぶっちゃけソニックの人気が一番低い国は、その生まれの国である日本だと言われているほどです。ただ、空回りな言動が多かったり、寒いギャグを連発する事があるので、日本国内のファンからは評判が宜しくなく、海外ファンからも「日本の脚本家が書いたクールなソニックを見たい」という声は少なくありませんでした。

故に、本作のソニックは仲間の絆を大切にする、生意気だけど優しくクールな性格なので、日本ファンでも受け入れやすいと思います。

またシリーズネタが多いと先に記述しましたが、セリフの随所にカラーズ系統どころか、ワールドアドベンチャーや新ソニネタまで拾っているので、気になる人はチームアドベンチャーモードをじっくり堪能してみましょう。


ニンテンドースイッチ版とPS4(PC)版の違い

グラフィック面では『フォース』ほどの遜(そん)色はないですが、一番はフレームレートですね。スイッチ版は固定30fps、PS4版は可変60fpsになります。


ツイッターでも書きましたが、オンラインをやるならPS4版が有利です。通信ラグが発生した時に60fps描写がないと、フレーム単位の追い越しとか進路が思わぬ方向に行ってしまいかねません。ステージの造形密度が多い分、スイッチ版は60fpsを出せないというのは大きな欠点。故にスイッチでオンラインレースゲームをする点では、マリオカートに負けますね(『マリオカート8』は60fpsのため)。

またプレイした人の話によれば、PS4版のがオンラインで人が集まりやすいそうです。海外ではソニックをやる際、PS4やPCのようなハイクオリティ機で遊ぶ傾向が高いですし、実績機能も搭載しています。またプリレンダオープニングムービーはスイッチ版には収録されていません(クレジット表記はありますが)。

じゃあスイッチ版の利点は何かといえば、「気軽に持ち込んで遊ぶ」「どこでも遊べる」事になります。気軽に遊び、実際の友人たちと囲って遊ぶならスイッチ版、オンラインでガチで遊ぶならPS4版ですね。

本作のマイナス部分

本作のマイナス部分を挙げると、以下のようになります。

  • レイアウトに問題があるレースUI画面(順位入れ替えが激しいゲームで視線・動線をばらけさせる画面構成はいかがなものか)
  • 『ソニック&セガオールスターレーシング』シリーズよりマシだけどロード時間が長い(本編もステージの造形密度の関係で長いけどレースゲームだと少し問題)
  • キャラクターが15人と少ない(海外限定ソーシャルゲームの『ソニックフォース: スピードバトル』でも26人ぐらいいるよ!)。
  • ウィスプが完全にモノ扱い(WEBアニメ版では一応フォローあり)
  • レース中ボイスの3割が殺伐しすぎ(「邪魔だ!」「目障りだ!」「どけ!」「あぶねえだろ!」……もっと気軽に楽しもうぜ)
  • ステージの7つぐらいが過去作(『ソニック&セガオールスターレーシング』シリーズ)のリメイクもの(全部完全新規で見たかった)
  • ストーリー再生が別ボタンで初見だと混乱(せめて初回は再生仕様でも良かったのでは?)
  • マシンパーツ選びのモードと塗装のモードが別々で面倒(一緒でも良かったんじゃ……?)
  • ストーリーにラスボスらしいラスボスがいない(『ライダーズ』のようなラスボスが欲しかった)
  • スイッチ版にオープニングムービーは未収録(容量の問題? なおクレジットによると新ソニのムービーを作った白組が担当したらしい)


このぐらいでしょうか?

やっぱりキャラクターが少ないのは気になりますね。本編シリーズなら「性能差も個別ストーリーもない他キャラ使いたいなら過去作やMODでやればいいじゃん」って言いますけど、こういったレースゲームはキャラが多くてナンボ。それに性能差も設けられているのだから、ソロレースだけでも使えるようにしてほしかった。

というかスティックスやインフィニット使ってみたかったし、チームローズやカオティクスでクリームやエスピオ、チャーミーを省いたのはどうかと思う。ストーリーでも言及があるのはエスピオ、チャーミーだけ。

一応本作は続編構想を前提に作られていることが開発インタビューで明かされています けれど、だからといって絞りすぎるのもどうかと。

それにウィスプのモノ扱いはちょっとヒドいなって思ってしまいますね……せっかく『カラーズ』で友情を深めたのになぁと。日本語セリフ担当したスタッフに小一時間問い詰めたいぐらいだ。

「ウィスプいるか?」とか「ウィスプ余ってるぜ!」ではなく、「ウィスプ行かせようか?」「ウィスプを待機させてるぜ!」だったら良かったなと思います。半年も発売延期したり、WEBアニメ版でウィスプも一緒に楽しんでいるシーンを描いてくれているなら、ちゃんと生き物を扱うように直してほしかった。

このようにゲームの部分は面白いですが、レース中のセリフ周りは気になります。せっかくストーリーモードの脚本は悪くないのに……

総評

本作はシリーズネタが結構ありますが、全くソニックを知らない、もしくはスマブラでしかソニックの存在を知らなくても十分に楽しめるレースゲームですし、「チームで競争するのがメイン」という目新しさで選ぶのもありです。チーム戦本当に面白いですよ(実際、本作をプレイし、高く評価したユーチューバー達はその理由が多かった)。後はまあ声優で選ぶ人もいるかも(シルバーの中の人は小野Dこと小野大輔氏、シャドウは遊佐浩二氏など)。

またスマブラソニックは正直性格が悪く(セリフのチョイスが悪すぎる)、昨今は滑り気味だったケンポンソニックばかりだった事もあるので、ストーリーモードでソニックというキャラクターの良さを再確認するのも良いと思います。よく突っ込まれる「走ったほうが速いじゃん」にもちゃんと劇中で説明が付けられていますからね(笑

ただレース部分の完成度は高いものの、シリーズファンからすればセリフ選びにちょっと違和感がある部分や、そうでなくても、キャラクターの少なさは気になると思います(ソニックシリーズってキャラは少なくないんですよね。頑張れば30人ぐらいは出せるハズですから)。

なおオンラインで遊びたいならPS4版かPC版を買いましょう。そちらの方がフレームレートが高く、人も多いらしいので(今作は別機種とのクロスプレイには非対応です)。


これはおまけですが、公式サイトをブラウザ開発ツールで見ると……




ソニックつながりでレッツ&ゴーのソニック(ブリッツァーソニック)カラーにしてみた。

有料リクエスト依頼も終わったのでポケモン剣盾買った。でも昔ほどゲームはしなくなったので、のんびりクリアしていこうかと。

なお有料リクエストは支援サイト限定公開。R-15有料記事です。

絵描き・物書き・webデザイナー・HTML/CSSコーダーと、幅広くやれる京都生まれのウサギ好き。ネチケット(ネットマナー)やネット(情報)リテラシー、批判(建設的な良否の論理)と批難(感情的な否定・悪口)の違いにはちょこっとシビア。長い文章や理論を分析し、簡潔に分かりやすくまとめる事が得意で、リアル・ネットを問わず、各所からご好評をいただいております。