2020.06.12 2023.02.21

【レビュー】世界のアソビ大全51の感想・評価。古きよきアナログゲームを再確認【ニンテンドースイッチ】

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『バックギャモン』

以下より、ニンテンドースイッチで発売された『世界のアソビ大全51』のプレイ感想です。

世界のアソビ大全51|ニンテンドーeショップ

  • 個人の見解です

    ほかの意見もご参照ください

知らなくても意外と面白いゲームが見つかる

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『マンカラ』

本作にはタイトルどおり、世界のアソビが51種類+αのゲームが収録されています。

有名なものからマイナーなものまでさまざまですが、個人的に興味はなかったけど結構面白かったのは『マンカラ』でしたね。

ゲームでも説明されていますがアフリカ発祥の世界最古と言われる知育ゲームで、単純なルールながら、石をどのように運べばいいのか、石を取られないようにするにはどうするのかといった戦略性があり、最高難易度までやりこみました。

本作を買おうと思ったきっかけのひとつである『バックギャモン』は、映画の『アイアンマン』でトニーとインセンが手作りバックギャモンをやるシーンがあったので、以前から気になっていました。

やってみるとこれが結構面白く、個人的には世界競技人口が多い『チェス』より好きかもしれない。

ほかにも『花札』や『テキサスポーカー』なども興味があったので、このソフトでいろいろと遊びながら学んでいます。『キャロム』は昔、小学校に併設されていた学童保育で遊んだ経験があったので懐かしかった。

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『キャロム』

ちなみに『ポーカー』というと、『ジョジョの奇妙な冒険』3部で承太郎とダービー兄がポーカー勝負をしていましたが、あれは『ドローポーカー』というらしいです。

日本では『ドローポーカー』が主流でメジャーだそうですが、海外では『テキサスポーカー』のほうが知名度が高く、前者はあまりなじみがないマイナーなポーカーゲームだそうですよ(ドヤ知識)

ダービー兄は承太郎が日本人であることを配慮してドローポーカーを選んだと考えると、これはこれで面白いかもですね。ダービー兄は麻雀も知ってるし。

名前は知らないけど内容は知っている

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『ラストカード』

名前はあまり聞いたことがないけど、ルールや内容を見ると「ああ! あのゲームのことか!」ってわかるゲームも存在します。

ラストカード』って要は『UNO(ウノ)』だし、『リバーシ』は『オセロ』ですからね。

スパイダー』『クロンダイク』は、『鬼トレ(ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング)』だと『同色整列』『赤黒赤黒』に該当するトランプゲームです。

名前が変わっているのは、日本語の別記表現かグローバル(世界)的な表現なのか、はたまた権利的な問題とかがありそう(いろいろ調べてみましたが、これだと言えるような核心的な証拠は正直見当たらなかったのでご割愛)。

不満点・マイナスポイント

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『スパイダー』

いくつか不満点……というより気になったのが、

  • トランプゲームのときのカーソルの挙動が遅い(スティック操作)
  • 細かいルールまではわからない
  • 「なんでこれにしたの?」なドヤ知識
  • これは「世界のアソビ」なのかと選定方法を疑うゲーム

この4つが主ですね。

まず、カーソル移動はスティック操作でやるとかなりストレスが溜まります。

特に『スパイダー』といった、一人遊びのトランプゲームをやっているときが顕著(けんちょ)で、何かしらボタンを押せば速くなるのかと思いきやそうでもなく、設定するオプションもありません。

タッチ操作はあくまでも携帯機モード限定ですからね。

次に各ゲームは気軽に遊べる反面、細かいルールまでは説明されていない場合が多いです。

簡単なゲームであれば支障はありませんが、『麻雀』のようなゲームの場合、全くの初心者がこのゲームで学ぼうとしても、完全に把握するのは難しいでしょう。一応チュートリアルお題はありますが、ほとんど申し訳程度です。

ドヤ知識も一部、「なんでこれにしたの?」ってよくわからないものも混じってるんですよね。

ぶたのしっぽ』なんてただの料理解説でしかなく、ネタとしてはありなんでしょうが、どこが起源なのかとか、いつから遊ばれていたかみたいな説明のほうがよかった。

まあネットで調べても発祥が特に書かれていないので、このような解説になったのかもしれませんけどね。

そして一番の疑問点が、収録ゲームの『VSタンク』『的あて』『6ボールパズル』などは、「これって世界のアソビなのか?」ということ。

ピアノ』はまだオマケ要素の扱いなのでいいとしても、これだったら『テトリス』でも世界のアソビだと言えてしまいます。

であれば先に述べた『ドローポーカー』のほか、『将棋崩し』や『海戦ゲーム(バトルシップ)』を収録してもよかったのではと。これらのほうがまだ「世界のアソビ」感があります。

このように、各ゲームの作り込みや完成度は高いものの、細かいところを見ると不親切な部分や、「さすがにちょっと雑じゃない?」みたいな表現が一部見られました。

それに本作はあくまでも「世界のゲームを集めてみました」なので、ストーリーモードだとか、アンロック(解禁)される要素のようなものは特にありません(一応、アソビをピックアップで紹介するガイドが増えたり、マリオ柄のトランプが解禁されるなどはあります)。

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『麻雀』では牌山の表現が省略されている

個人的に『麻雀』は牌山(山積みされた麻雀牌)が物理的にあったほうが好きなので、なんか物足りない。

総評:ふたつ以上やりたいアソビがあれば買う価値アリ

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本作に収録されているゲームのほとんどはぶっちゃけ、スマホアプリやブラウザゲームを探せばほとんど無料で遊べてしまいます。

しかしながら、映像は綺麗ですし動作もスムーズですので、ふたつ以上興味のあるゲームがあれば、アプリの切り替えが必要ないメリットがあります。

ひとつのソフトとスイッチを持ち寄れば、それぞれの画面で遊べる(別途無料ソフトが必要)ゆえ、持ち寄る友人や家族がいる場合でも、買ってみる価値はあると思いますね。カードゲームは実物でやったほうが楽しいだろうけど。

とはいえ、本作は世界のゲームを集めただけの内容かつパーティゲームなので、ストーリーやアンロックなど、よくあるテレビゲーム要素は期待しないほうがいいですし、それを求めていると速攻で飽きるでしょう。

細かいルール・用語解説などはないので、『麻雀』といった用語が多く複雑なゲームの場合、別途自分で学ぶ必要があることは知っておいてください。

本作は「(一部を除いて)古きよきアナログゲームのよさを再確認するゲーム」と言ったほうが適切かもしれませんね。

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プロフィール

    • フキダシ2
    • 赤竹ただきちTadakichi Akatake
  • 岩橋良昌氏と真木よう子氏のエアガンで撃った撃ってない論争で学ぶべきは、「大人の対応ができないリテラシーの低い人たちが、SNSをやるとどうなるか」の教訓じゃなかろうか。

    わざわざ火種になることを書く上に売り言葉買い言葉、相手を「重度の精神障害」と刺激させる弁解もいただけない。片方を鵜呑みにして当事者を人格否定するユーザーも論外。

    どちらが真実かという事実確認は第三者の外野がすべきではないとして、40過ぎた社会人同士が、大人の対応が出来ていなければSNSのリスクも理解していない事実の部分は問題ね。

    そういう人がSNSで気軽に発信できてしまうのが今の時代。自分の記事を愛読してくれてる人は、こうはならないように一緒に学んでいきたいと思う。

イラストレーター・コーダー+WEBデザイナー・ライターの京都生まれなウサギ好き。多様な絵柄を描け、外国人でも絵でわかるマンガ、ウサギと口内描写にこだわりを持つ。

コーディングとWebデザインは両方可能。案件によっては「デザインとコーディングの同時進行」の荒業もおこない、SEOを意識したマークアップも得意。

「自省・リテラシー向上・正しい批判」をライフワークとし、当サイト記事も「中学生でもわかりやすい、気づき・理解・学ぶ」を全体テーマとして執筆。

これは微力ながら閲覧者に考える・学ぶ助力のほか、自身も学ぶ目的も含み、実社会・ネット・SNSでも「わかりやすく参考になった」とご好評の声多数。

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