
以下より『ソニック×シャドウジェネレーションズ(以下、ソニジェネ・シャドジェネ)』のSteam版をプレイした感想のほか、
- 作品の元ネタ解説
- ソニックのポリコレ化? 問題
- チャオ育成・チャオガーデンがない理由
- シャドウが銃火器を使わない事情
上記の内容も含めて述べていきます。
ソニック×シャドウジェネレーションズ|SEGA

© 2024 SEGA, Studio Giggex
今作の前日譚(たん)アニメ『闇の序章』も観ると、シャドウの心情やマリア・ルージュ・オメガたちとの関係を深く知ることができます。
闇の序章のシーンの元ネタ・解説は別記事にまとめています。シリーズをよく知らない人でも読めるようにしていますので、ご一読ください。

ネタバレ注意
作品の内容・結末が記述されています
ソニックジェネレーションズについて

© 2011-2024 SEGA
ソニジェネは2011年に発売された作品(白の時空)のリマスターで、
- 残機の廃止(オプション設定可)
- ドロップダッシュの追加
- グラフィックの修正
- チャオレスキューの追加
- 60fps対応(スイッチ版は30fps)
このように公式発表はされていて、操作も2022年の『ソニックフロンティア』と同じものから、オリジナル版と同じレガシースタイル、PC版であればキーコンフィグも可能です。
それ以外にもオリジナル版とは結構変わっています。『白の時空』のサブタイトルは、ニンテンドー3DSで『青の冒険』があったからです。
青の冒険はシャドジェネもあって文字どおり見る影もない。ソニック初の3DS作品で面白かったよ。

セリフやムービーの新録・差し替えがある


ソニジェネのほうは過去にプレイ済だし、リマスターだから見るところは特にないかなぁ。
ソニジェネも割と変わっているよ。映像部分の変更やエッグマンの声が中村氏になっていたりね。

カラーズアルティメットなどのリマスター作品と異なり、ソニジェネはイベントシーンのセリフ・ムービーが修正・音声も新録されています。
操作説明のオモチャオがそうですし、エッグマンも故・大塚周夫氏ではなく現在の中村浩太郎氏になっていたのはわかりやすいですね。
当時はファミリー向けの影響で字幕のひらがな率が高かったですが、今作は漢字が増えています。

© 2011-2024 SEGA
中村浩太郎氏は病気療養中のためか、少し滑舌が苦しそうな感じが否めなかったですね……

逆にジェラルドのような静かな声のトーンはハマっていて自然だったから、元気な人物の役は現在難しいのかもしれない。

仲間救出後のイベントシーンだと、オリジナル版ではモダンソニックは無言の反応だったものの、今作ではちゃんとそれぞれのキャラクターに合わせ、一言セリフを返すようになっています。
逆にタイムイーター戦の戦いにくさやホーミング連呼は当時のままなので、ここはホーミング頻度を減らすなどで直してほしかった部分ですね。
リマスターが内製なのは公式発表はないものの、外注のカラーズアルティメットが当初バグだらけだったのも理由のひとつかもしれません。
ソニックがポリコレに屈した?


ソニックもポリコレ(多様性・中立的配慮)に屈してしまったのか!
いまさら騒ぐことでもないし、そんなやり玉に挙げるレベル?

セリフのみならず、ジェネレーションズは10年以上前のゲームなのもあって時代に合わせてか、イベントムービーも修正されています。
たとえばオリジナル版だとソニックがエミーの顔面を押さえたり、エミーがナックルズを突き飛ばすシーンが今作では別の表現に直されていますね。

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表現修正を見た一部海外ファンが言っていましたが、ソニックシリーズは時代の流れで、人物の修正・変更は何度もされています。
余談ですが、ポリコレの大枠として『DEI』という言葉もあります。ポリコレはDEIの一部です。
過去に変更された表現の一例

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- 「アドベンチャーからの日本語版モダンエミーはコギャル口調で話す」
→ ソニックXや新ソニ(ソニック2006)から、その口調設定は消滅。 - 「カラーズアルティメットで日本語版エッグマンのセリフ修正」
→ 「おネエ声か」が「ふざけおって」に差し替えられている。 - 「ソニックプライムでエミーとルージュの服装が変更」
→ エミーは背中が見えない服、ルージュも露出を抑えたデザインに変更。
闇の序章のルージュもゲーム本編のデザインに合わせられ、普段は襟(えり)足と羽で背中が見えにくく、胸元もそれほど気にならないレベルです。

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あえて言うなら、公式がセリフ・イベントシーンも変更したと一切言及していないように見受けられるので、それは良くなかったかもしれません。
ここは「公式がリマスターだって言ったのにウソをついた!」と感じる人がいるかもしれない。

一部コミュニティと情報発信者がいたずらに広げている印象
- ソニックの歴史を知らない・にわかの人
- 昨今のポリコレにノイローゼ気味な人
- 元のジェネレーションズが大好きすぎる人
- ろくに調べず理由をつけて騒ぎたいだけ
とはいえ、「ソニックがポリコレに屈した」と騒ぐ人は上記を見ればわかるように、ソニックの歴史を知らないか、オリジナル版が好きな人でしょう。
海外のポリコレ疲れは日本の比じゃないので、過剰(かじょう)反応もわからなくはない。

自分なら「オリジナル版との変化」をむしろ楽しむ範囲で、ルージュも正面デザインはパッと見だと従来どおりですからね。
- エミーの通常衣装でスカート廃止
- 女性キャラクターのまつげが消える
- 素肌と似た色のインナーで肌を隠す
もし仮に、これなら騒がれるのもわかります。
しかし描写がマイルドになりルージュの胸元・背中が少し見えないぐらいで、むしろルージュはデザイン修正に気づいて「極力崩さずセクシーなまま隠したな」と感心したほどです。
この件は一部の海外コミュニティと、それを面白がっている物書き・動画投稿者がいたずらに拡散して、騒ぎを大きくしている印象を受けます。
特に今作でジェネレーションズを初めて遊んだ人からすれば気にもしない範囲でしょう。
YouTubeで「セガもポリコレに感染」とあおった反応集まとめを出した人がいたものの、エミーを「エイミー」と何度も間違うあたり、ろくにソニックを知らない人の再生数稼ぎですね。
チャオ育成・チャオガーデンは実装されていない


今作にチャオ育成やチャオガーデンってある?
ないよ。公式はチャオ育成・チャオガーデン復活自体に消極的だとインタビューで示唆してる。

――ソニックの新要素「チャオレスキュー」で集めたチャオが,例えば「チャオガーデン」のような遊びに絡むことはあるのでしょうか。
中村氏:今回,チャオガーデンはないですね(笑)。まずは,チャオを集めることを楽しんでみてください。
「ソニック×シャドウ ジェネレーションズ」試遊レポ&開発者インタビュー。シリーズの歴史とシャドウの魅力を同時に味わえる1本だ|4Gamer
アドベンチャーシリーズで登場したチャオ育成は、日本のみならず海外でも人気があるため、チャオレスキューの登場で今作の実装を期待している人もいるかもしれません。
しかし今作にチャオ育成・チャオガーデンはありませんし、開発者インタビューでも「無い」ことが強調されているほどです。
そもそもとして開発者たちのインタビューを見ても、チャオ育成・チャオガーデンの復活自体に消極的なのが、過去に何度も示唆されています。
HANDS-ON: Sonic X Shadow Generations is a welcome remaster of Sonic’s turning point|VGC
‘SHADOW DOESN’T NEED A GUN, HE IS A WEAPON’ – SONIC TEAM TALKS SHADOW GENERATIONS|VGC

シャドウジェネレーションズは『シャドゲ』の続編

© 2024 SEGA

シャドジェネはソニアド2の続編・後日談なの?
今作はシャドゲの正統続編。ブラックドゥームの確執はシャドゲをやらないとわからない。

完全新作のシャドジェネは、「ソニックたちのタイムイーター事件の裏でシャドウは何をしていたのか」と補完する内容になっていました。
しかしシャドジェネのゲーム内容・ストーリーともに完成度が高く、シャドジェネがメインディッシュでソニジェネは副菜ぐらいの存在感です。
ロゴで「SHADOW」の「O」がブラックアームズのシンボルであることからもわかるように、シャドジェネは『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ(シャドゲ:2005)』の正統続編です。
グラフィック部分はフォースやフロンティアと同じヘッジホッグエンジン2を採用し、ソニジェネ以上に美しい映像が特徴とのことです。
ソニジェネはヘッジホッグエンジン1改良版が使われ、2つのエンジンの同居しているそうです。

ブラックドゥーム復活は2021年に示唆されていた?
「昨日ドゥームズアイと夕食に行った。僕とジンジャーエールを頼んでいる」
Sonic Twitter Takeover #5 – All Answers|YouTube
(翻訳・意訳)
今作の敵「ブラックドゥーム」は、シャドゲで人類を含めた地球生物すべてを家畜にしようと侵略し、シャドウに倒されたものの、時空異常の影響で復活したかたちになります。
2021年ごろにシャドウを含めたソニックたちのアンサー動画では上記を答えていて、海外では「これ伏線だったのでは?」と語った人がいましたね。
可能性は低いとはいえ、過去にシャドウが公式でそう言っていた意味では面白いつながりです。
海外公式のシャドウはたまにはっちゃけるよね。シャドゲのときは「アクション映画を観るのが好きだ」って答えていたし……

今作でシャドウが銃などを使わない理由

© 2005 SEGA

シャドゲと新ソニでは銃を使っていたのに、どうして最近の作品では使ってくれないの?
海外のレーティング規制が厳しい可能性が高いよ。子供に銃を向けるのですら自主規制対象。

シャドゲでは銃火器を振り回して人間相手にも撃てたほどでしたが、今作ではドゥームパワーを使用するため、銃火器を扱いません。
バイクだったらコレクションルームで乗れて、バイクの台座周りが中二ロマンあふれますし、Robloxで配信中のソニックスピードシミュレータなら、バイクに乗って動かすこともできます。

© 2024 SEGA
加えて飯塚氏は、今作のシャドウが銃を使わない理由について、「シャドウはめちゃくちゃ強いから(he’s also extremely powerful)」と述べた。
シャドウ自身が非常に強力で、「彼(シャドウ)自身が武器である(he is a weapon)」ため、必要がない限り銃を使うことはないとのこと。
そのため『シャドウ ジェネレーションズ』でも銃が必要になる場面はないと答えたかたちだ。
ソニック新作『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』では、シャドウは銃を使わないと開発者が回答。なぜならめちゃくちゃ強いから|AUTOMATON
海外インタビューではこう答えてはいるも、メタ的には「ゲームのレーティング規制(CERO・ESRBなど)が上がるから」の可能性が高いです。
シャドウが銃火器で暴れた2005年当時、日本だと作品のCEROは「全年齢対象」でした。しかしその後、ゲーム規制が厳しくなったんですね。
もしシャドウが銃火器を使うとレーティングが上がるので、若い世代もターゲットにしているセガとしては都合が悪いかと思います。

© 2005 SEGA
「シャドウの物語」でもGUN兵士は銃を持たないか、見えにくくしていますし、今の時代、子供に銃を向ける描写も厳しく見られるそうです。
実際に闇の序章(ゲーム収録版)も同様で、マリアがGUN兵士に撃たれるシーンが映像からカットされる自主規制がされていました。
「モンハンはCERO:Cだけど小学生も遊んでる」はごもっとも。でも大人の都合は留意したい。

ソニックは海外だとマリオやポケモンと同じぐらい有名です。だからより気にするんでしょうね。

ステージ・ボスの元ネタ

| スペースコロニー・アーク | 『ソニックアドベンチャー2』(2001) |
|---|---|
| レールキャニオン | 『ソニックヒーローズ』(2003) |
| キングダムバレー | 『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』(2006) |
| サンセットハイツ | 『ソニックフォース』(2017) |
| カオス島 | 『ソニックフロンティア』(2022) |
| ラジカルハイウェイ | 『ソニックアドベンチャー2』(2001) |
ソニジェネの場合は1991年〜2010年の作品でまとめられていたのに対し、シャドジェネは2001年〜2022年の作品でまとめられています。
「カオス島になぜシャドウがいるのか」と疑問だったものの、ジェラルドから「未来で経験する可能性がある」という見解はあれど、ストーリー上では特に言及されることはなかったですね。
カオス島のスプリングやジャンプ台をフロンティア仕様にしているのも細かいよね。

ソニジェネは「エッグマン敗北の歴史改変」で、シャドジェネは「ブラックドゥームがシャドウを育てる養殖場」ですから、目的が違います。
その点を考えると、今作より未来時間軸にあたるフォースやフロンティアのステージがあっても不思議ではないかもしれません。
次からはボスの元ネタを解説していきます。
バイオリザードについて

アドベンチャー2の終盤でシャドウに立ちふさがったバイオリザードは、サンショウオを参考に不老不死研究で創られたプロトタイプ(試作品)です。
ブラックドゥームへ接触する前に創られたもので、屈強な皮膚・生命力こそあれど満足できる成果とはならず、やむを得ず背中に生命維持装置を埋め込んだ形なんですね。
そこからブラックドゥームと取引をして彼の細胞を入手し、バイオリザードで得た知見もあわせて完成形にしたのがシャドウでした。
バイオリザードはカオスコントロールを使っていたから、どこかのタイミングでブラックドゥームの細胞を入れたのかも。


© 2001 SEGA
オリジナル版の「生命として未成熟なトカゲ」と比較すると、シャドジェネは口の中に歯があり挙動も迫力があって、成長した印象を受けましたね。
飯塚プロデューサーのインタビューによれば、シャドウはバイオリザードを特になんとも思っておらず、シンパシーはないそうです。
飯塚さんがファンの質問に答えます!【シャドウQ&A】|YouTube
メタルオーバーロードについて

ヒーローズのラスボスだったメタルオーバーロードの正体は、AIチップの高性能化によって自我が暴走したメタルソニックです。
「ソニックを倒すべく造られた」のに一度も勝てなかったため、自分の体を改造して相手の力をコピー・廃材から兵器を造る能力を習得しました。

『チームソニックレーシング』
© 2003-2019 SEGA
- メタルソニック
- ネオメタルソニック
- メタルマッドネス
- メタルオーバーロード
メタルオーバーロードに至るまで3形態存在し、ネオメタルソニックも本作で見たかったですね。
自分自身を「真のソニック」と言っているのは、ソニックを超えることに異様な執着心があるからで、カオスコントロールが通用しないのは、シャドウの能力をコピーしているからですね。
BGM『What I’m Made Of…』はオリジナル版の原曲を使っていると思われるでしょうが、よく聞くとギターの響きが微妙に違う新録版です。

© 2018- SEGA, IDW Publishing
ネオメタルソニックが活躍したのは、スピードシミュレータとIDWアメコミ版ぐらいでしょうか。
IDW版ではスーパー化した「スーパーネオメタルソニック」、マスターエメラルドをとり込んだ「マスターオーバーロード」も登場しています。
スーパーネオメタルソニックはちょっとドラゴンボールAF感があって好き。公式作品だけど。

メフィレスについて


© 2024 SEGA
新ソニ(ソニック2006)で登場したメフィレスは、シャドウの影をコピーしたことで彼と似たような姿・口調になっています。
正史作品だと1作しか出ていないシリアスな悪役にも関わらず、その容姿や「実に残念だァ!」などの独特な言い回しと渋い声で、日本どころか世界中でカルト的な人気があります。
それだけではなくメフィレスは正史作品でただひとり、「ソニックを本当に殺した悪役」です。
知らない人にドラゴンボールでたとえるなら、「ソニック界の旧作ブロリー」みたいなもの。


© 2006 SEGA

大勢のファンはメフィレスがソニックを殺したと言うけど、実際には殺してない。あくまで意識不明にしただけだ。
ストーリーを見ればソニックを生かそうだとか、メフィレスがそんな温情な人物なワケがないかと。

一部ではこのように語る人がいますけど、その可能性は以下の理由で低いと考えます。
- 後述の理由から、レーザーではなく結晶の槍でソニックの胸元を串刺しにした。
- 串刺しにされる瞬間、画面が白黒になって「死」を暗示している。
- ラストステージは時空間消滅の影響でソニックの魂がとどまっていた。
- メフィレスがそんな生ぬるいことをしないし、ソニックを生かす理由もない。
てっきりレーザーのようなもので背後から殺したと思っていたのですが、今作でレーザーではなく結晶の槍であったことが判明したので、よりソニックへの殺意を感じさせましたね。
元の作品では仲間たちの尽力でソニックは生き返り歴史改変をしたことで、新ソニの出来事がすべて無かったことになり、メフィレスは誕生せず存在しない世界になっています。
そのため、シャドウは彼のことを覚えていません。
ところどころでパロディネタ

ソニックシリーズ恒例のパロディは随所で見られ、たとえばドゥームゾーンの建物は『ドクター・ストレンジ』っぽさがあります。
メフィレス戦でカオスコントロール+ドゥームスピア、ラスボスで相手のカオスコントロールを自分のカオスコントロールで上書きするなどは、ジョジョ3部の承太郎vsDIOネタでしょうね。
異世界おじさんのプレイ動画だと、中の人つながりでDIOネタをやっていて、メイベル役の悠木碧さんは重度のソニックオタク+自著に書くほどのシャドウ推(お)しだったりします。

© 2022-2024 SEGA, CD Projekt Red, TRIGGER
意図的かは不明ながら、シャドジェネのカオスコントロールはアニメ『サイバーパンク エッジランナーズ』のサンデヴィスタンのようです。
【メイベル大暴走?】異世界おじさんとメイベルが「ソニック × シャドウ ジェネレーションズ」をプレイしてみた!|YouTube
ジェラルドとマリアが深く掘り下げられている

ジェラルドに2人の息子がいたことは、2024年の韓国ファンイベントで明かされていたものの、容姿・人物像は今作の手記でわかりましたね。
マリアの両親は50年前の時点だと健在で、地球にいたころはスパゴニアへ家族旅行に行ったことや、実の妹がいたことも明かされました。
スパゴニアはワールドアドベンチャーで登場した芸術の国で、ソニジェネにも登場しています。
追 記
当初「シャドウ」の名前の由来は今作だと記載しましたが、正しくは2016年のソニックコミック版が初出だったので訂正いたします。
© 2016 SEGA
Act:006 影の来し方|ソニックチャンネル
ジェラルドの手記は過去作ネタが豊富

ジェラルドの手記にはジェラルドの息子(エッグマンの父親)についての言及があったり、彼が精神崩壊する前からマッドサイエンティストなフシがあるなど、読み物として面白いです。
中盤は日本未発売の『ソニックライバルズ2』、後半は『ソニックバトル』のジェラルドの日記がベースなのも興味深い構成になっていますね。
これでライバルズとバトルは正史作品(もしくは部分的に正史の流れを組み込んでいる)にカウントされていることが明確になっています。
アドベンチャー2ではデジタルデータでしたが、GUNがスキャン保存していたのかもしれません。
同年代作品のソニッククロニクルは海外公式で非正史扱い。権利問題で扱いにくいんだろうね。

「トリー」はヴィクトリア教授

『テイルスチューブ』11話
『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』
© 2024-2025 SEGA, Paramount Pictures

ジェラルドの手記にあった署名のトリーって誰のこと?
海外ではヴィクトリア(トリー / トリィ)教授とする考察が多い。マリアの妹説も言われているね。

「ジェラルドとマリアの人生について、より深い理解が得られると思ったのですが、残念です」
『ジェラルドの手記』表紙裏のメールより
エイブラハム・タワー司令官に送ったメールの署名で登場する「トリー」は、ワールドアドベンチャーの裏設定に登場したヴィクトリア教授とされます。

ヴィクトリア教授こそ、マリアの年の離れた妹なんじゃないか。そうだったら面白いよね。

蒼眼で今の50代は若いし、ジェラルドやマリアのことを知りたがってるから、本当にありそう。
ジェラルドとマリアの人生を深く知りたがっていることから、海外ファンは「彼女がマリアの年が離れた妹ではないか」を考察する人もいましたね。
有料DLCステージ『[Extra]トウキョウ』について


DLCのトウキョウステージはなぜ英語音声になっているの?
映画版のコラボだからだよ。だからシャドウの声もキアヌ・リーブス氏になっている。

2024年12月には映画『ソニック×シャドウ Tokyo Mission』との連動で、実写映画版シャドウを操作して東京の街を駆け回るステージ『[Extra]トウキョウ』が有料配信されています。
映画の邦題では「トーキョー」ですがDLCでは「トウキョウ」表記になっていて、日本語(いわゆる森川シャドウ)は未収録、英語音声のキアヌシャドウと字幕で進行します。
日本人スタッフ制作ですから、ディスプレイ表示が現実の警報と同じで安心感がありますね。
インタビューでは取材して作成したと明かされているものの、ステージの描写密度と制作期間を考えると、マリオ&ソニックや龍が如くの素材も活用していそうな感じがします。
フロンティアとは違って有料DLCのため、気になる方は事前に購入しておきましょう。
ステージ曲の元ネタはシャドゲの『ウエストポリス』だよ。


ステージ背景の元ネタ(一部)

- 『車のナンバープレート「大崎」「せ」』
→ セガ大崎オフィス - 『Needle Mart』
→ ソニック・ザ・ヘッジホッグ - 『カオス銀行』
→ カオス(もしくはカオスエメラルド) - 『テイルスホームズ』
→ テイルス(マイルス・パウアー) - 『針土竜』
→ ナックルズ・ザ・エキドゥナ - 『ばら歯科』
→ エミー・ローズ - 『マリンヤ』
→ マリン・ザ・ラクーン - 『ROUGE TB』
→ ルージュ・ザ・バット - 『ベクターコーヒー』
→ ベクター・ザ・クロコダイル - 『カメレオン書房』
→ エスピオ・ザ・カメレオン - 『ジェット BABYLON』
→ ジェット・ザ・ホーク+バビロン盗賊団 - 『WAVE』
→ ウェーブ・ザ・スワロー - 『ストーム商事』『アルバトロスクリニック』
→ ストーム・ザ・アルバトロス - 『CAFE EGGS』
→ ドクター・エッグマン
ステージをよく見ると、看板や広告にはソニックやセガネタが数多く存在しています。量が膨大ですから一部をピックアップすると……

『ソニック×シャドウ Tokyo Mission』
© 2022-2024 SEGA, Paramount Pictures

『Adventures of Sonic the Hedgehog』
© 1993-2024 SEGA, DIC Entertainment

© 1991-2024 SEGA, Paramount Pictures
このようにゲーム本編のみならず、実写ソニックのネタや初期カートゥーンなど、ソニックやセガの歴史を知っていると面白い内容です。
ポスター探しのついでに渋谷の街をゆっくり散策するのも面白いかもしれません。

© 2024 SEGA, Paramount Pictures

『鵠沼水産』『関東観音寺福祉大学』は不明だった。検索でも出てこないし架空かもしれない。

速音トモコです!|ソニックチャンネル
海外人気が強いテリオス

デジタルデラックスパックを導入するともらえる「テリオススキン」は、シャドウの初期デザイン案を3Dモデル化したものです。
海外ではテリオスも根強い人気があり、スーパースターズで初期案のラビットを導入したのもあって、テリオススキンがつくられたとのことです。
『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』は、ソニック初心者の“最初の1本”になる作りに。キアヌ・リーブスがボイスを担当するDLCの開発エピソードも聞いた【TGS2024】|ファミ通.com
気になった部分

© 2024 SEGA
アクションステージ部分の作りや不満は特にないものの、ホワイトスペースの仕様を中心に気になった点がいくつかあります。
宝箱・部品集めが大変

フロンティアであればマッピングしたり、アイコンが細かく探しやすいのですけれど、シャドジェネはマッピングが打てないし地図も自由移動ができず、場所も非常にわかりにくいです。
地図の見方を間違えているのかもしれないことは前置きしつつ、部品集めにいたっては地図に記載がなくノーヒントです。フロンティアの利便性を今作でも活用してほしかったですね。
コレクションキーもノーヒント

ソニジェネならレッドスターリングのヒントを仲間たちに聞けるものの、シャドジェネはノーヒントで探さないといけません。
中盤までであれば容易に探せるのですが、後半ステージやラジカルハイウェイは何周も探索しても見つからないことがままありました。
ドゥームモーフが難しい

シャドウがタコのような姿に変形するドゥームモーフは、2D視点の真上ジャンプだと位置がズレてダッシュリングをくぐれなかったり、反動をつけて飛ぶ挙動にかなりのクセがあります。
操作できないというわけではないも、他のドゥームパワーと比べて慣れるまでが大変でした。
インフィニットの出番なし

© 2017 SEGA
シャドウと因縁があるインフィニットは、シャドウヒストリーでインフィニットとシャドウとの対決が記載されているだけで出番はありません。
海外の公式設定上ではインフィニットは死亡しているだけに、メフィレスのように歴史改変で復活してシャドウに一矢報いてほしかったですね。
だからインフィニットの活躍(?)が見られるのは、スピードバトルのような非正史作品ぐらい。

最後に:作品間のかけ合わせが非常に秀逸

© 2024 SEGA

ソニジェネとシャドジェネ、どちらを先に遊んだらいいですか?
時系列で考えるならソニジェネ、遊びやすさならシャドジェネになる。好きなほうでいいよ。

ソニジェネとシャドジェネは「スピードラン・やりこみ」が前提の作品であるため、ストーリー目当てだと両作品を合わせても、合計8時間ほどのプレイ時間でクリアが可能です。
シャドジェネは短いながらもストーリーの密度が濃く、シャドウを深く理解しないと作れないぐらいに凝縮されていて大満足の内容でした。
フェイクエメラルドを登場など、シャドジェネはストーリーが秀逸(しゅういつ)なんですね。
中村プロデューサーの汚名返上作品でもあるかと。前回のフォースはファンが満足できなかった。

とはいえホワイトスペースでのシャドウとソニックの再会で、シャドウのセリフ内容が真逆で違うのは気にする人はいるかもしれません。
「シャドウの物語」でシャドウというキャラクターを大まかなあらすじで説明し、知らない人でも彼を知ることができるので事前準備不要です。
ラスボス曲が『All Hail Shadow』アレンジなのもいいね。「頭を垂れてシャドウ万歳」!

しいて言うなら、アニメの闇の序章は先に観ておいたほうがいいかもしれません。
ただしプレステ収録版はレーティングの影響で、ジェラルドの拘束・マリアがGUNに撃たれるシーンはカットされているため注意です。
ポリコレ疑惑は一部が大騒ぎしているだけ

ネットだと今作はポリコレ案件だと言われているそうですが……
ソニックは時代の流れによる変更は何度も経験済。なんで今作で騒ぐ人がいるのかが不思議。

ソニジェネはごく一部でポリコレ問題だと騒がれるものの過剰反応レベルで、それを物書きや動画投稿者が面白がって拡散している感じです。
むしろ自分はオリジナル版からの変化を楽しんでいるし、ソニジェネをはじめて遊んだ人からすれば気にもしないレベルなんですね。
ゆえに初めて遊ぶ人は過度に騒ぐ人たちに惑わされず、安心していただければと思います。
シャドウとマリアの愛は美しい


ソニアド2しかやっていませんが楽しめますか?
楽しめないことはないけど、少なくともシャドゲのストーリーは把握しないと意味不明になる。

今作でもっとも価値があるのは、「シャドウとマリアの関係をかなり踏み込んで描いたこと」です。恋愛ではない家族・姉弟愛を、アニメ版もあわせてしっかり掘り下げているんですね。
なおホワイトスペースでマリアに話しかけると、「シャドウの飲食はコーヒーを飲んでいるところしか見たことがない」と劇中で言っています。
これは公式設定で、アニメエキスポ2024で飯塚プロデューサーが「シャドウの好物はブラックコーヒー」だと明かしていますね。
よく言われるようになった「シャドウはむしろコーヒー豆を直接食べるのが好き」は、2017年の海外のアンサー動画が元ネタだと思われます。
このころは一種のジョークのように扱われていましたが、公式設定化した感じでしょうか。

『チームソニックレーシング オーバードライブ』
© 2019 SEGA, Neko Productions
ほかにも2005年の1up.comにあったシャドゲ発売の本人直撃インタビューだと、携帯できるジャンクフードが好きらしいのですが……
こちらはソニックチームのジョークか公式設定でいいのかは微妙ではあるものの、チームソニックレーシングのアニメでは、チャオから強奪したポップコーンを食べるシーンはありますね。
シャドウがギャグオチ担当をしている貴重な公式アニメ。

New Era of Shadow – Anime Expo 2024 Panel|YouTube
Sonic Twitter Takeover 3 – All Answers (Sonic, Shadow and Eggman)|YouTube
チームソニックレーシング オーバードライブ|YouTube
シリーズ入門用ソニック


シャドウがいけるならシルバージェネレーションズも希望ある?
シルバージェネレーションズはまだ先かなぁ。新ソニとライバルズぐらいしかないし……

開発者は「今作はソニック初心者がシリーズを知ってもらう入門用」と言っていますし、やりこみを無視してストーリー目的で進めたら、8時間ほどで両作をクリアできます。
お手軽だけど「濃い」ので、なぜソニックやシャドウが世界中で大人気なのか、その理由を知るきっかけになるかもしれません。

『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』は、ソニック初心者の“最初の1本”になる作りに。キアヌ・リーブスがボイスを担当するDLCの開発エピソードも聞いた【TGS2024】|ファミ通.com


























