
絵とは全く関係ありませんが、『ソニックアドベンチャー(以下、ソニアド)』の新作を要求し、ソニアド比較やチャオ育成にやたらとこだわる人たちっていますよね。
もちろん良識を持ったソニアド好きもいますし、続編・新作否定ではありません。ソニアド3やチャオ育成の発表があれば自分も喜びます。
- しつこいソニアドアピールや比較対象にして否定する人
- ことあるごとにソニアドを持ち出して「今」を見ない人
この記事では上記の問題点も述べています。
はじめに伝えておきますが、ソニアドが好きなだけで他ソニック作品も認めるファンと、今回問題提起するソニアド過激ファンは別の存在です。
そこを混同しないように留意願います。
開発スタッフによれば、ソニアド3の立ち位置は新ソニ(ソニック06)とワールドアドベンチャーだよ。

シビア表現注意
目的・本質を見定めてください
ソニアド比較・新作コール

© 2001 SEGA

ソニックチームはソニアドの新作(ソニアド3)を出せ!

ソニアド2のころはよかった。ソニアド3が出ることを信じてる。

テイルスは棒読みが至高だしチャオガーデンを復活させろ!
よくネット・SNSなどで、少しでもソニックの話題が出ると、どこでも現れ、ソニアドシリーズ(特にソニアド2)賛美と懐古アピール、ソニアド比較をする人たちを見たことありませんか?
もちろんソニアドシリーズが最高、チャオ育成が大好きだと思うだけなら個人の自由です。
しかし中には楽しんでいる人の輪の中のみならず、ことあるごとに「ソニアドが〜」「チャオガーデンが〜」と言い続け、公式配信などにも割り込んでくる人もいるんですね。
知らない人からドン引きされる上記行動に生産性があるなら、根拠を添えて説明してほしい。

DXは知っていてもソニアド1を知らない?

© 1998, 2003 SEGA
こういう人たち(自称古参)ほどソニック知識に乏しい面が目立ち、
- DXは知っていてもソニアド1を知らない
- ソニアド2とバトルの違いがわからない
- ボーカル曲はソニアド2からと勘違い
- テイルス=棒読みの思い込み
- ソニック初声優は金丸さんと思っている
これってさ、ソニックをよく知らない人でもネットで少し調べたらわかる話だよね?

そう驚くような人たちが本当に多いんですね。ソニック知識がある人、もしくは知らなくても情報を調べられる人なら、
- 【1とDXの違い】ドリキャス版のソニアド1をGCへリメイク移植したのがDX。
- 【2とバトルの違い】ドリキャス版の2をGC向けに調整したのがバトル。
- 【ボーカル曲】ソニックCDやソニックRなどで、すでにボーカル曲は使われている。
- 【テイルスの声優】ブランドの歴史で子役(棒読み)の採用は実質4作品だけ。
- 【ソニックの初声優】ソニックの初声優は古川登志夫氏(CMやアーケードなど)。
このようにわかるんですが、彼らがソニックをよく知らない人などに、うんちく披露や解説をしているさまを見ると複雑な気分になりますね。
『2』があるなら『1』があるだろうに。ソニアド1とDXがなぜ別物と思うんだろう?

ソニックの声優=金丸さんと思う人も昔のソニックを知りません。金丸さんが長いだけで、ソニックの声優は何人もいます。

チャオガーデン復活に公式は消極的
海外のファンからも、チャオガーデンを実装してほしいという声は多くありますが、
「『アドベンチャー』シリーズはファンからも絶大な支持を受けているが、本来の遊びであるハイスピードアクションとは異なる要素を詰め込みすぎてしまった(要約)」
過去の飯塚氏の言及
このように、インタビューでも時折言及されているんですね。
上記の2022年のソニックフロンティアに関するインタビューでも「ファンが求めているものは?」に対し、飯塚氏は「チャオガーデン」だと即答していますので、ちゃんと理解はされています。
2024年のソニック×シャドウジェネレーションズのインタビューでもこう語っています。

© 2011-2024 SEGA
VGC:(チャオが登場するイベントシーン)画面の反応から、ファンは(チャオガーデンの)復活を望んでいると思います。将来的に復活させる予定はありますか?
飯塚:(チャオガーデンを)みなさんが欲しがっていることは知っています。いつも聞かれていますから、いつかは復活させるかもしれません。
(翻訳・意訳)
‘SHADOW DOESN’T NEED A GUN, HE IS A WEAPON’ – SONIC TEAM TALKS SHADOW GENERATIONS|VGC
(ソニック×シャドウジェネレーションズの)デモを試遊したあと、ソニックチーム代表の飯塚氏に話を聞いたところ、「もしチャオガーデンを復活させるなら、ソニックアドベンチャー3を出すときだけだろう」と答えました。
(翻訳・意訳)
HANDS-ON: Sonic X Shadow Generations is a welcome remaster of Sonic’s turning point|VGC
チャオガーデンは自分も好き。ただこのあたりは海外ファンも少し自重してほしいと思うけどね。

批判とは「ダメ出し」ではない


ファンだからこそ批判も必要。意見が傾かないようにするためだ。

好きだからこそ声を上げている。ファンによる正直な意見だろ。
ソニアド賛美、公式に苦情を言う人からは上記の反論意見があるものの、コミュニティとディベートの場は違いますし、批判を「いちゃもん・文句・悪口を言う」と勘違いしています。
実社会の議論やディベートも、根拠収集などの前準備や事前の了承を得てからやるもので、リスペクト(敬意)も必要です。自身の主張を批判と称する人ほど、敬意に欠く場合が大半です。
また欠点や問題点があれば、理由を調べず文句を言ったり、どんな物言いもOKと勘違いする解説動画の投稿者もいますよね。
その最たる例がケンポンソニック問題。脚本家は実質被害者だった告発があったし、脚本家が100%悪いはありえない。

海外だとケンポン氏たちへ多くのファンが謝罪しましたが、日本だと知らない人も多いです。

「ケンポンとかいう脚本家が悪い」と書く人がいたら、まだデマを信じて誹謗(ひぼう)中傷をする恥ずかしい人と思ったほうがいい。



ソニアドぐらいしかソニックを知らない?

© 2008 SEGA, マーザ・アニメーションプラネット
ソニックの話で開口一番にソニアド(特にソニアド2)ばかり語る人ほど、「ソニアド系列ぐらいしかソニックを知らない」パターンが非常に多いです。
後述するように、ソニアド系列はソニックブランドの歴史の中でも異色にあたるシリーズですし、海外ではソニアド以前から、非常に多くのメディアミックスが展開されていました。
それを無視してゲーム性・キャラクターも含めてソニアドをソニックの基準に語られても、ただの「にわか」でしかありません。
「ソニックは好き。ソニアドしか知らんけど」な人が割といる。「ソニックが好き」じゃなく「ソニアドが好き」の間違いでしょう。

海外の「ブランド」を知らない

© 1999 SEGA, DIC Entertainment

© 1993 SEGA, DIC Entertainment
ソニックはゲーム作品だけではありません。海外だとソニックはマリオ・ポケモンのようにカルチャー(文化)で、メディアを含むブランド全体だと100作品以上(2024年現在)存在します。
にも関わらず、ソニアドだけでブランド全体を語り、他作品を否定する論調は変なんですよね。海外でもソニアド人気は高いですが、数多くいるファンの中の一部分・一側面でしかありません。
そのぐらい海外のソニックコミュニティ・カルチャーは広大なんですね。
そんな「迷惑なソニアドファン」の彼らに伝えたいのは、ソニアド限定のコミュニティ以外で過度な行動は慎(つつし)むべきだということです。
アニメやコミック・海外メディア展開・海外カルチャーも知る身からすると、彼らの行動・言動は複雑な気分になる。

冒頭のとおり、「ソニアドが一番好きだけど他作品も魅力的」と思う人は別物であり例外です。


慎むべきな理由その1


その行動、
裏目に出ているよ
さて、なぜ慎んだほうがいいのか。最初の理由は、
CHECK!
ソニアドシリーズの価値を下げる。かくいう自分もソニアド2は衝撃を受けたソニックで、本編もチャオ育成も寝る間も惜しんでやり込んだ、思い出深く、今でも大好きな作品です。
しかしネット・SNSの一部では、このようなファンに嫌悪感を感じ、ソニアドシリーズそのものを嫌う人たちも少なからず存在します。だからこそ過多アピールするのは軽率なんですね。
重ねるけど彼らって「ソニックが好き」じゃなくて、「ソニアドが好き」なだけじゃないかな。

慎むべきな理由その2


節度は必要だよね
慎むべきな次の理由は、
CHECK!
ソニックファン全体の評価やモラルが下がる。現に、ニコニコ動画で書かれていたコメントの中に目についた内容のものがありました。

ソニックは好きだが、信者(熱狂的ファン)は痛すぎて嫌い。
信者という表現はともかく、一部ファンの行動の客観的な評価を表している一言です。コメントを引用したつながりで、以下はファンのモラルが問われるため、余談で記載します。
ソニックカラーズTAS動画
ニコニコ動画で『ソニックカラーズ』のTASプレイ動画(ツールを使ったタイムアタック動画)がランキング上位に上がり、宣伝やPRと称して必死にアピールする人が多々見られたんですね。
あんなことすれば宣伝どころか、ますます興味のある人が遠ざかります。
少し興味を持ったそぶりをすると、聞いてもいないのにマシンガントークでバンバン攻められ、関心が逆に薄れるのと一緒。

過剰解説とネタバレ
ニコニコ動画やYouTubeにおいて、ソニック初見プレイの人へ聞いてもいないのに解説やネタバレ・匂わせ(他作品も含む)などを、一方的かつ過剰(かじょう)に送りつける人がいるんですね。
ニコニコ動画の件は、「皆様の迷惑なのでやめてください」と投稿主から注意されたケースもあり、これって会話のドッジボール状態なんですね。指示・匂わせ行為も同様のことが言えます。
もし解説するなら、投稿主からの質問や「教えてほしい」のときに、簡潔で伝えるのが礼儀ですね。

思い込みが激しい暴走ファン

俺こそソニックをよく知る理解者であり、今のソニックがあるのは理解がある俺のおかげ。
何を勘違いしているのか、このように恩着せがましい態度で自前のソニック論を周囲の迷惑を無視して長々語る人を掲示板で見かけました。
その人は「開発者よりファンのほうが権力があり、立場が上」と、お客様は神様だと言わんばかりで、それでも自分は正しいこと、ソニックやファンのためだと信じこんでいましたね。
独りよがりの議論は議論じゃない。それはゴメンだけど「自己満足」って言うんだよ。

最後に:TPOは大切

© 2001 SEGA
閑話(かんわ)休題で、ソニアドシリーズはストーリー・やりごたえも含めて名作ですし、チャオ育成も当時は寝る間を惜しむぐらい熱中しました。
しかしどこもかしこも場をわきまえず、ソニアドは最高だから新作出せ・チャオ育成を復活させろアピール、ソニアド比較コメントに一体なんの意味があるのでしょう。
CHECK!
度の越えたソニアド賛美・他作品比較・否定はファン全体のモラルを下げる。各作品にも魅力はあり、節度は考慮すべき。
「ソニアドがー」「チャオがー」ってしつこい……ソニックファンって痛い人が多いの?
TPO(時・場所・場合)をわきまえない行動をするとそう思われるか、苦笑いされて逆に引かれるだけでデメリットでしかありません。
アドベンチャー・アドベンチャー2はシリーズの呪い
キミってソニックが好きなんじゃなくて、ソニアドが好きなだけじゃないかな?

ソニアドを持ち上げ、ソニアドでソニックを語る人はそう思わざるを得ない部分が多々あり、ある意味ソニアド2作品はソニックシリーズの呪いです。
海外展開を含めたソニックの歴史を知る人なら当たり前の話で、ソニアドシリーズはブランド全体から見ても「異質な方向性の作品」です。
そもそもソニアド2作品で多彩な要素・遊びが詰め込まれているのは、当時セガの自信作だったドリームキャストの技術性能と、ゲームの進化をアピールする側面もあったんですね。
ゆえに「異質」であるにも関わらず、

ソニアドシリーズがソニックの基本だ! 他の作品にもソニアド要素やチャオ育成を入れろ!
このように何年経っても比較対象にされ、ソニアドでしかソニックを知らないレベルの層が古参を自称し、他ソニック作品を凡作・駄作扱いか、否定している現状なんですね。
にわか知識の自称古参が多い
ソニアド1とDXの違いがわからない、テイルスの棒読みがデフォルトだと思っているなど、ちゃんと調べず間違った情報を伝えるのも、決してほめられた行為ではないでしょう。
ソニックは海外作品・メディアも含めれば100作品以上(2024年現在)あるのに、2作品を軸に知ったかぶるから「にわか」で、そのにわかが20年以上居座ったのが今の自称古参たちなんですね。
「にわかで何が悪い。別にいいじゃん」と開き直る人はここを理解しないよね。にわかと新参の違い・本質も見てほしいもの。

「あなたの嫌いは誰かの好きかもしれません」
かつて『it-tells(いってる)』という公式コミュニティがあり、そこでも一部ソニックファンの問題行動が発生し、
「あなたの嫌いは誰かの好きかもしれません」
it-tells公式ソニックコミュニティ(現在は閉鎖)
と、公式が苦言した出来事もありました。
それを公式に言わせてしまったことを、ファン全員が理解し、反省すべきではないでしょうか。
それってつまり、「公式があそこまで言ったのに、全然反省していない」と言っているのと一緒。

真意・本質を見ないから問題になる

ソニックが日本でも人気になってほしい。
身勝手な思い上がりも大概にすべき。そう思うなら、まずはその矛盾した迷惑行為をやめなさい。

本当に言葉の真意・本質を理解しているなら、ここまで述べた問題行動はまず出ませんからね。
思うだけなら自由ですが、いまだに問題行為をするのはリテラシーが低いのみならず、かつて公式がファンに向けて言ったお叱りの本質・重みを理解していないからです。
ソニックは「ソニアドだけ」ではないし、海外のソニアド人気はコミュニティ全体の一側面でしかありません。これら数々の問題行動に生産性があるなら、根拠を添えてご説明いただきたいですね。
あえて厳しく書いていますが、これらの言葉の意味・意図をしっかり考えてみてください。



