
『ローグ・ワン スターウォーズストーリー』を都合でレビューをつい書き忘れ。しかし面白い映画で書かずじまいなのはもったいないので、一応書いておきます。
ストーリーとか作品解説は、まあほかのサイト様でレビューと共にたくさん書かれていますから、要所要所だけの簡単な感想書きです。
ローグ・ワン スターウォーズストーリー|ディズニー
ちなみに今作でもキーワードとなったデススターで、もし地球換算で資材を集めると……という内容が写真の新聞記事や、以下のネット記事に取り上げられていたので、リンクを貼っておきます。
そういえば、ホワイトハウスに市民がデススターを作って欲しいという嘆願(たんがん)書が提出されたこともありましたよね。
【壊す前によく考えて!】デススターの破壊で失われた金と犠牲者を計上してみた|oriver.style
帝国軍の権力を振りかざして資源惑星丸々を素材に転用し、建造したんでしょうけれど、こういった考察記事も面白いです。
ネタバレ注意
作品の内容・結末が記述されています
エピソード4開始の数十分前までを描いた作品


エピソード4につながる
ローグ・ワンはエピソード4の冒頭のモノローグで語られていた、
- 反乱軍が帝国軍からデススターの設計図をどうやって奪取したのか
- なぜデススターに致命的な弱点があったのか
- エピソード4序盤で反乱軍の船にダースベイダーがどう乗り込んだのか
……といった疑問・経緯が描かれています。
この映画を観ると、またエピソード4を観たくなりますね。というか、新たな視点がつむがれたことでさらにエピソード4が楽しめます。
「新たなる希望」はまさに彼女たち(ローグ・ワン部隊)だった
物語終盤、言ってしまえばメインの登場人物(主人公含め)は全員戦死し、それと引き換えにデススターの設計図という「新たなる希望」をレイア姫に託すことになります。
エピソード4鑑賞済ならこのあたりでものすごく感動しますが、逆に未視聴だと悲劇、全員死亡という意味でバットエンドに映るかもですね。
『フォースの覚醒』と同様


徹底的な整合性
こういったスピンオフ系は、技術革新による映像の差や矛盾点が出て、これらをパワレルワールドや新訳版……と整合性を図りがちですが、この映画にはその違和感が皆無です。
設計図データもフォースの覚醒と同様に、当時の映像技術がそのまま使われていますからね。
監修者がいなかったことを腰が悪かったから動きが鈍いというルーカス監督の主張だった、ダースベイダーの殺陣(たて)が洗練されていない部分もしっかり(?)再現されています。
シリーズの恒例部分やお約束
この映画は、スターウォーズでおなじみな冒頭の説明が一切なく、各惑星に説明テロップが書かれています。このあたりは往年ファンの間でも賛否両論のよう。
しかし「嫌な予感がする」というセリフが登場するなど、シリーズのお約束ももちろん登場します。
登場キャラクターについて


クセがありすぎる
登場人物は個性的で、特に元帝国軍ドロイドのK-2SOはいいキャラクターでしたが、個人的に人間関係における情の流れが少し浅く感じましたね。
敵対・嫌悪していた相手に仲間意識が芽生えるまでの経緯があっさりしていたというか……
とはいえ、終盤の破壊工作~設計図奪取はとても見入りましたし、だからこそローグ・ワン部隊が全員死亡したのは悲しかったものです。
故人の役者を再起用する技術
ターキン総督の俳優さんはすでに亡くなられているので、顔はCG加工で再現されています。
調べると似た顔の役者さん(ガイ・ヘンリー氏)の顔をデジタル加工で丁寧にターキン総督に仕上げていったのだとか。ラストで一瞬登場したレイア姫にも同じ技術が使われたそうです。
ただしこの技術はかなり費用がかかるそうで、ほんのわずかな出演しか使えなかったそうです。
総評 :最高のスピンオフ作品


特にラストはしびれる
もしスターウォーズを時系列順に追って観始めるなら、最初に観るべき作品だと思います。シリーズ未鑑賞でも楽しめますが、エピソード4を鑑賞前に見たほうが圧倒的に没入感が違います。
キャラクターの人間関係の変化にあっさり感は否めなかったものの、ラストの数十分は本当にしびれたし、感動しましたね。
あのラストは急きょ追加されたため、細かい整合性(外交任務の船のくだり)がとれておらず一部ファンは否定的ですが、個人的にはあのシーンで本作は名作に昇華したと思います。