
以下より、『ポケモンレジェンズ アルセウス』のレビューになります。
すでにネット・SNS上では図鑑完成させた人もいるらしいですが、自分は某ポケモンつかいを倒し、クリアするところまでやりました。
基本的に、一周目の祭エンディングまでの内容が含まれていますので、ご注意ください。
ポケモンレジェンズ アルセウス|ゲームフリーク
ネタバレ注意
作品の内容・結末が記述されています
ポケモンで異世界転移

© 2022 Nintendo, Game Freak
今作の主人公は「現地の人間ではなく、タイムスリップしてきた現代人」である点です。
その展開もいわゆる「なろう系(現代人がチートアイテム・能力を付与されて異世界へ飛ぶ)」で、すごく現代的というか、若者文化的です。
過去にも『ポケモン不思議のダンジョン』という、現代人の主人公がポケモンの姿で登場する作品があり、今作の特異設定ではありません。

© 2022 Nintendo, Game Freak
個人的には、村上もとか先生のタイムスリップ医療マンガ『JIN-仁-』っぽさも感じました。
世界観も大正ロマンを感じる雰囲気で、個人的はとても好みですね。今作の主人公はかなり表情豊かなため、感情移入もしやすいです。
謎のイモモチ推し

ヒスイ(シンオウ)地方のモデルが北海道であるせいか、劇中でたびたびイモモチがでてきます。
マカロンやマラサダのように、ポケモンのコラボカフェやポケモンセンターにイモモチをおみやげにするのかというぐらい推(お)してきます。
ここまでされるとむしろ、イモモチに興味した人も多いのではないでしょうか。
キャラクターについて

© 2022 Nintendo, Game Freak
本作では、『ダイヤモンド・パール』など、過去作に登場した人物の先祖と思わしき人物が登場していて、見た限りだと、性格や性別が反対になっているキャラクターが多いですね。
たとえばギンガ団ボスのアカギの先祖かもしれないシマボシ隊長は女性で、厳しい性格ながら優しい人であり、終盤はその性格が発揮されます。
同じくギンガ団の女性幹部マーズの先祖らしいヒナツは、善意で動く優しいお姉さんでしたね。
なお、デンボクはナナカマド博士の先祖であることは、公式で明言されています。
むしろなぜ善人だったであろう先祖が、子孫の時代は悪人になってしまったのか。

『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』の世界とのつながり|ゲームフリーク
「セキ」と「カイ」の由来

© 2022 Nintendo, Game Freak
- 「金剛石(ダイヤモンド)」
→ コンゴウ「セキ」 - 「真珠貝(パール)」
→ シンジュ「カイ」
コンゴウ団のセキ、シンジュ団のカイはどちらも好感が持てる人物で、特にセキは終盤の選ばないと男前な言動をするので、より好きになりますね。
名前の由来は上記だそうで、これを知って「あーなるほどなぁ」ってなりましたね。
ブレワイ+モンハン+ポケモンGOのような作品

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- 『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド(ブレワイ)』
- 『モンスターハンター(モンハン)』
- 『ポケモンGO』
ゲームの印象的には、この3つのゲームの要素をそれぞれ合わせたような感じですね。
基本的にすぐモンスターボールを投げられるのはポケモンGOを彷彿(ほうふつ)とさせ、キング・クイーン戦はモンハンのような戦いかたです。
アクションゲームが苦手な人は、特にキング・クイーン戦を手こずるのではないでしょうか?
コマンド指示である従来のポケモンとは全く異なります。

ポケモンは「モンスター」

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今作はポケモンが「主従・共生関係」ではなく、「ポケモンは(知らないから)怖い生き物」という「未知・恐怖の対象」になっている点は珍しいです。
進化も「モンスターの変身」が近く、序盤で「生きて帰れ」と言われるほどですから、今までの作品の人間が順応しすぎているのでしょう。
「ポケモンを持たずに草むらに入るのは危険」と言ったオーキド博士たちは正しかったんですね。

なお「すべてのポケモンは小さくなる性質をもつ」は、初代ポケモンの小説などにある裏設定ですが、今回の描写だと時系列が矛盾します。
とはいえ「あくまでもカントー地方内での話」という可能性だったり、3000年前に隕石と最終戦争の有無で歴史分岐したことが『オメガルビー・アルファサファイア』で語られています。
そういう解釈もできる一方、20年以上続くシリーズが細かな設定変更をするのはよくあることですから、大人の対応が必要でしょう。
ストーリーは少しシリアス

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- ポケモンは恐怖の対象
- ポケモンに襲われるかもしれない
- 明確な死の概念
- 生きるか死ぬかのハードさ
- 無知や偏見による差別
- 終盤の村八分行為
ストーリーは子供が遊ぶゲームにしては少し重い印象があり、異質さを感じさせました。
本編も「考えてみたらえげつない」「悲しい」な図鑑説明はありますが、表現がマイルドだったり、想像にまかせる部分が多かったものです。
終盤にいたっては、信頼していたデンボクが主人公を追放する状況は衝撃的でしたね。
信じていたほかの人たちにも、散々たらい回しされてしまうのはあまり考えられなかったね。

しかしながらクリア後のイベントで本性をあらわした黒幕を除き、この作品には「悪人(思想が極端に歪んだ人)」人はほぼいません。

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デンボクは終盤で主人公をコトブキムラとギンガ団から追放しますが、「自分含め、人々が安心して暮らせる村にしたい判断だった」からでした。
誤解が解けたあとは主人公に土下座して謝罪し、悪い人物ではないことがわかります。
オンライン要素について

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今作のオンライン要素は、ポケモンの交換や落とし物を拾う程度で、従来のように対人戦があったり、協力プレイができる要素は収録されていません。
本作はあくまでもポケモン図鑑完成が目的で、個体値・努力値・とくせい・たまご厳選はありません。
やるにしてもミントの性格変更や技厳選、「ガンバリのじゃり」などのアイテムで個体値らしきパラメータを底上げする程度です。
対戦したい人からすれば不評点かもしれませんが、自分はなくてもいいと思いました。
気になった部分

ここからは本作をやって気になった箇所ですが、ポーチの拡張は任意とはいえ、お金で広げていくのは首をかしげる仕様でした。
しかもひとつずつしか増えず手間がかかり、初代ポケモンに戻ったような「(クラフトを除く)道具のジャンル分け」ができないのも不便ですね。
呉屋では衣服を買うことができ、ランクが上がったりストーリーが進むと種類が増える一方、新商品に「new」のようなアイコンがつかないので、何が増えのかがわかりにくいです。
またポケモンが入ったモンスターボールを「ポケモンボール」と呼称していますけれど、そもそも分ける必要はあったかとは感じました。
操作性や画面について

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おそらく、ほとんどのプレイヤーが苦労する初期クエストでしょう。
コトブキムラ内では移動ポケモンは使えず、ダッシュも押し続けると疲れます。ビッパの体色と地面・建物の色が同化して探しにくかったですね。

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洞窟のシーンだと、なぜかキャラクターのグラフィックの境界線に白フチのノイズが出てくるため、やっていてすごく気になりました。ほかのポケモン作品では出たことないですよね。
総評:アクション性が強くて物語も面白い

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今までのポケモン作品とはかなり雰囲気が違いますが、実際に遊んでどうでしたか?
これはこれでかなり面白いし、ストーリーも少し重めだからそういう意味でも楽しめるよ。

かなりアクション性が強く、ポケモンバトルよりも探索・調査が中心のゲームです。
従来のようにポケモンを厳選する楽しみはあるとはいえ、いわゆるガチ勢がやる個体値・努力値・とくせい・たまご厳選の概念はありません。
誰かと対戦して競うゲームでもありませんので、そこは賛否が分かれるでしょうが、「オンラインをあまり気にせず、広いフィールドを駆け回る」ことが好きな人は楽しめます。
ポケモンの原点は「昆虫採集」であるため、本来のコンセプトに回帰したゲームとも言えます。

© 2022 Nintendo, Game Freak
それだけではなく未来とのつながりや少し重めなストーリーも本作の魅力であり、
- なぜ発展を目指したギンガ団が悪の組織になったのか
- 先祖らしき人間は善人だったのに現代では悪人なのか
- シンジュ団・コンゴウ団は時代の流れでどうなったのか
このあたりは現状プレイしても明かされていませんから、ここの考察も楽しいかもしれません。
ちなみに「アルセウスフォン」は海外だと「アークフォン(Arc Phone)」だそうです。言いやすさ的にはこっちがいいですね。
ネット・SNSでは言われているものの、やっていることが「神」ではなく「邪神」レベル。












