
2021年の池袋での車暴走事故は経済格差・高齢者ドライバー問題などが浮き彫りになりましたが、
CHECK!
すぐ何かや他人のせいにする人は、社会的にも心証が悪いし自分の首をしめている。この部分はかなりの反面教師(悪い見本)になったと感じる事故だったと思います。
とはいえ、これは被告特有の態度ではなく、世の中にはこういった「自分を棚に上げて、誰かや何かのせいにする人」って意外といるものです。
被告の擁護(ようご)はしないけど、被告を攻撃的に叩いている人も本質的には同じだと思う。

この事件を教訓に、すぐ他人のせいにする人は、成長しないし自分の首をしめるだけでしかないということを述べていきます。
個人の見解です
ほかの意見もご参照ください
「俺のせいじゃない」「悪くないから謝らなくていい」論


それ、胸はって言えます?
まっとうな社会的感性を持った人であれば、

事故を起こしたことは痛ましいが、すべて車のせいだ。
という態度に憤(いきどお)りを感じ、ネット・SNSでも厳しい意見は多々見られました。
ただ自分から言わせると怒りは当然だとしても、何かや誰かのせいにして反省しない・自省できない人は日常・ネット・SNSでよく見かける光景です。
それこそ「被告のことを言えない人も少なくないのでは」と思うんですよね。
被告の言動と同じ内容は日常的に起きている


こんなケースを
見かけませんか?
- 【クレーマー問題】自分の問題点を考えず、100%悪いと店員を責める。
- 【デマ問題】根拠のない情報を拡散し、デマだったら発信者のせい。
- 【マナー注意】マナー違反を注意すると相手を威圧したり暴力行為。
- 【通行トラブル】出会い頭にぶつかりそうになると相手を罵倒する。
- 【仕事のミス】仕事で失敗すると上司や会社のせいにして自己保身。
- 【理解力問題】ゲームが下手なのをゲームのせい、作りが悪いと文句。
- 【ネット持論】長文や読みにくい文章を送って指摘されると人格否定。
ネット・SNSのみなら、トラブルやつまづいたら自分を棚に上げて他責的、偉そうな言動をする人は、日常生活でも見かけると思います。
重大事故でなければ互いに謝れば穏便に済むのに、「お前が悪い」と上から目線でそういう態度をされてしまうと、当人はすごくモヤモヤしますよね。
他人を責める前に、自分はそうじゃないと胸はって言い切れる?

信用を下げていることを理解しない
このような人たちから被害を実際に幾度か受けていますし、中にはミス・指摘に謝らないどころか、相手のあら探しをしはじめて逆に謝罪を要求するような人もいましたからね。
これって自身の信用を下げているだけでしかありません。私は悪くない・非を認めたくないからと表面的に自己防衛に必死になればなるほど、それだけ信用を失うんですね。
ただ自分自身、聖人君主でもなんでもないので、つい他人のせいにすることもありますが、その際はすぐ思い直して謝るようにしています。
繰り返すように、被告を擁護する意図はありません。

心が弱い人がする行為


他人のせいにする人は
まず信用されない
人間が一番何が嫌いかって、自分の問題や欠点、弱さを認めることだと思います。
自分の弱さを知る人は、まずは自分に問題がなかったのかを考え、素直に謝ることができます。
このような人がいわゆる「謙虚な人」だと言われます。

いろいろ言っていますが、人間はトラブルが起きたら他人のせいにしたくなりますし、自分は悪くないと思う生き物です。
実際に心理学でも、「他人に厳しく自分に甘いのは人間に備わった基本思考」だそうで、これを心理学用語で『帰属の誤り』とよぶそうです。
逃げて正当化するのは人間の本能です。とはいえ、自分を棚に上げるのは話が違いますし、社会性や協調性を学んで制御するものですが、心の弱い人は自分と向き合うことを逃げています。
重ねるように、それは自身の信用を下げる行為でしょう。
CHECK!
他人のせいにしたがる人は、自分の心の弱さを認められない人。どちらの人間が信用されるのか

いや、俺悪くないし。あいつがそもそもの原因だろ。

悪気はなかったけど結果としてこうなりました。ごめんなさい。
どちらが信用されるかは明らかで、信用されればよりいいチャンスが巡ってきます。
人間関係も商売も基礎は「信頼」です。すぐ被害者ぶってすぐ他人のせいにする人は信頼を得ることが難しいことを、まっとうな社会経験があれば理解できますよね。
他人のせいにするのは簡単


楽をしたがるのが
人間のサガ
- お前が悪い
- 作りが悪い
- 社会が悪い
- 育った環境が悪い
- 俺に不親切
- 俺は悪くない
自分を弱さを認められない人は、誰かや何かのせいにして終わりです。確かにそうすることが一番簡単で、自分自身は苦しまずに済みます。
それで信頼されるのは強運持ちか周囲が優秀か、相当のキレ者ぐらいです。大多数の人の場合、成長のチャンスは巡ってこないし、結果的に自分の首をしめているだけなんですね。
だから他責的な人は、どこかで痛いしっぺ返しをくらったり、どんどん孤立してしまうんですね。それに気づかず、さらに過激になって注意を引こうとする残念な末路を迎える人もいます。
そこからまた他責的なことをして、負の連鎖に陥ります。

すぐ他人のせいにする人って、やたらと被害者意識が強いし上から目線だよね。

「すべて他人のせい」にする人が、結局は誰よりも苦しむ“悲しい結末”|PHPオンライン衆知
「自分は悪くない」と正当化する人の怖すぎる心理|東洋経済オンライン
「他人のせいにするなが腹立つ」と語る人


本質を見ようか

「他人のせいにするな」と言う人が腹立つ。事実を言っただけなのに、そういう人ほど自分自身もどこかで他人のせいにしているんだ。
上記のように、他責的な態度の指摘に対して反感・反論をする人がいます。
しかしこのようなことを言うのは、「まずは自省する」という意識の重要性・本質を見ることができていませんし、謙虚な言動ではないですね。
起きてしまった行為は、どうあがいても起きた事実を変えることができません。事後対応で変えていくしかないですし、それを意識しないで弁解する行為はすべて言い訳になります。
会社だったら部署の誰かがミスをすれば、部署全体の責任になります。「だってあの人がやったし」では、リスクヘッジが身につかないしまた部署で同じミスが発生します。
その根本を深く考えないから、「他人のせいにするな」の言葉を表面的に捉えるんですね。
経験談として、「他人のせいにするな」に文句言う人は仕事できない人が多い。なぜなら言い訳ばかりして原因を掘り下げないから。

原因を考えるチャンス
もし自分が「他人のせいにするな」と言われたら、なぜそう言われたのか・どこに問題があったか・不備があったかなどを、自分自身にまず問いかけることからはじめます。
- 「環境のせいにする前に、環境を変える努力を自分から能動的に動いていたか」
- 「指示どおりやって失敗したなら、指示内容の整合性を確認したか」
- 「ちゃんと状況を把握して、ホウレンソウをしっかりおこなっていたか」
このように、可能性はいくらでも挙げられます。
そこへ真摯(しんし)に向き合って自己を成長していく改善のチャンスを言葉にしたものが、「他人のせいにするな」ではないでしょうか。
言った当人がそこまで考えているかは本人に聞かないとわからないですけれど、意図されていようがいなかろうが、そう考える意識自体は大切です。
これを常日頃やる人を世の中は「できる人」って言うし、出世・チャンスを勝ちとる人なんだよ。

自責的な態度が素晴らしいと言いたいわけではない


語弊のないように
ここまでの内容だと、

他人のせいにする他責・他罰な姿勢は完全悪。すべて自分のせい、相手のために動けということ?
このように見えるかもしれませんが、そのような極論主張をするつもりはありません。
この記事を読んで「自責・利他的な言動が100%正解だ」というのは、極端な考えかたです。
あくまでも自分が言っているのは、「自分を棚に上げて」他人のせいにする行為だからね。

自分が言っている「他人のせいにする人」とは、「自分を棚に上げている」という前提です。
こういった行為は自己成長しないし、信頼も得られないよという話です。
「心の弱い人」とは、自分の落ち度や非を認めない人です。

人間は重ねるように、誰しもが自分は悪くないと思いたがる生き物です。「自分を棚に上げる」がないのなら、適度に逃げることも大切ですし、要は定義とバランスなんですね。
すべて自分のせいにする、相手のことを考えるをずっとやっていたら、精神を病みますからね。
実際、自責的な態度をしすぎて精神を病んだことが過去にあるよ。

最後に:自分の弱さを認められる人は強い人


自分を棚に上げていると
自分に返ってくる
「なんでもかんでも人を頼りにしたり、人のせいにしたり……」
「そんなこと、いつまでもできると思ったら大間違いじゃ!」
ドクター・エッグマン|ソニックX
「ああいう奴は死なないぞ。どうなるか眼に浮かぶ」
「俺たちに聞こえない場所で、俺たちがどれだけ害悪かを喋り続ける。偉そうに」
「自分がどれだけ正しいか、薄っぺらい道徳心(モラル)を笠(かさ)に着て……」
「同じような馬鹿どもが、それを聞いて何度も頷(うなず)く」
メタルギアソリッドV ザ・ファントムペイン|カズヒラ・ミラー
他責的な人は自分の心の弱さを認められない人であり、ここでいう「心の弱さ」は自分を行動・言動を棚に上げて被害者ぶる行為をさします。
他人のせいにする行為が問題になるのは、「自分を棚に上げている」という前提があるからだよ。

だからプライドが高く非を認めることを生き恥と解釈したり、指摘した相手を逆に攻撃したり、「悪かったけど、お前も悪い」みたいに、お互いさま理論で楽をするんですね。
他責的な人は、たとえ社会的に成功しても信頼されず孤立します。「『他人のせいにするな』が腹立つ」と思う人は、自省の大切さを理解しません。
かといって、自責的・利他的な行動が100%素晴らしいと言っているわけじゃない。自分を見つめた上でのバランスが大事。

池袋暴走事故の被告の言動・行動は決して許されるものではない一方で、自分を正当化して何か・誰かのせいにするのは被告特有ではなく、他人事じゃないことは理解したほうがいいです。
被告の行動を反面教師にして、自身と向き合っていきたいものです。
自責思考か他責思考か。あなたはどっち?|Tiger Mov
環境のせいにする人は自分が見えていない|東洋経済オンライン

