
もうやらないと思っていた、初期のハロウィン以来の唐突な特殊オープニングは意外でした。今回の話はゴスキッズのさまざまな一面が判明し、ゴスキッズ好きの人にオススメしたい話です。
しかし、ヘンリエッタの家の写真にミントベリー……もとい、弟のブラッドリーの写真が一枚もないのは不穏に感じる。
ネタバレ注意
作品の内容・結末が記述されています
第17シーズン4話『Goth Kids 3: Dawn of the Posers』


エモとゴスの違い
ヘンリエッタの親がゴスキッズ特有の乱暴な言葉づかいやファッションをエモだとして、2週間の矯正キャンプへ行くことになりますが……
帰って来た彼女はエモ化し、ゴスキッズがそのキャンプの謎を探っていくのが今回の話の大筋です。
ゴスとエモの違いは人によって意見が分かれるみたいですけれど、サウスパークの定義では、
- 【ゴス】いわゆる中二病でブラックコーヒー好き。大衆・全体主義嫌いのひねくれ者で、黒い服を好むゴスファッション。
- 【エモ】現代っ子で根暗・消極的。SNSに居場所を求め、何事もネガティブ・自虐集団。髪のメッシュや、ダークレザー(革)素材のパンクファッション。
……という解釈でしょうね。
途中ゴスキッズが毛嫌いしていた吸血鬼ッズと手を組むんですけど、ゴスキッズも吸血鬼ッズもエドガー・アラン・ポーがルーツになっているということは……同族嫌悪かもしれない。
エモ化の元凶は『エモ・クラリス・アメリカヌス』という植物の洗脳音波で、それらを統括する親植物がボスだと突き止めるものの、仲間の一人がすでにエモ化していて彼らを裏切り……
……と、ここまで盛り上がりを見せておいて、実はすべてリアリティショーのドッキリ企画。
植物も振動する鉢に入った普通のイチジクであったことがわかり、植物がゴスキッズたちをエモに洗脳する話は、只単にゴスキッズたちの中二病な思い込みだったようです。
最後にはヘンリエッタの母親が彼女の悪態に「デブ」と返したのは驚きです。大体この場合は「個性的な子」だのと返していましたからね。
