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2022.03.16 2024.10.02

【レビュー】復活した30秒ドローイングの感想と、効果・やる意味・著作権について【ポーズマニアックス】

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ポーズマニアックスのモデルから模写

趣味のみならず、プロのイラストレーターも愛用していた『ポーズマニアックス(30秒ドローイング)』が、支援サイトをつうじて復活しましたので、そのレビューになります。

このサイトは絵描きならみんな使うべき共有財産ですから、自分も微力ながら、¥3,700ほどのご支援をさせていただきました。

POSEMANIACS|公式サイト

個人見解です

ほかの意見もご参照ください

『ポーズマニアックス(30秒ドローイング)』とは

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『ポーズマニアックス』公式サイトより

『ポーズマニアックス(30秒ドローイング)』は文字どおり「人物・構図を速写する」サイトで、人体模型のようなモデルであるため、人体解剖学の最低限の知識を学ぶこともできます。

趣味のみならず、プロも愛用していたサイトであり、技量維持、描く前の準備運動にも使われています。

『進撃の巨人』で有名な諫山創先生も、デッサンの練習のみならず、超大型巨人などのモデルにしていたという話もあるほどですからね。

ウサ子

2020年に実質の閉鎖

しかしFlash(WEBアニメーション)の規格で作られていた古いサイトでしたから、2020年末にAdobeがFlashの廃止にともない、ポーズマニアックスのサイトは実質的に閉鎖となってしまいました。

有志の方によっていくつかの後継サイトは作られていて、自分もそちらのほうを使っていましたね。

支援サイトをつうじて復活

しかし2021年の末から復活のためのクラウドファウンディング(支援金)を募(つの)り、無事2022年3月11日にサイトが正式公開されました。

自分も冒頭で述べたように支援させていただきましたけど、1,700万円も集まるなんてすごいですよね。世界中から愛されたデッサンサイトであることを実感させられます。

旧版との違い

背景

さまざまな部分が進化

旧版との大きな違いは、

  • モデルが高品質
  • 筋肉の色分け
  • 終わると励ましメッセージ(重要)

このように、旧版からはあらゆる面でパワーアップしています。

筋肉モデルが高品質になったことで、より視認しやすくなり、筋肉の色分けもされていますから、作画の混乱も起きにくく、筋肉の理解が深まります。

そのぶん、PCではハイスペックじゃないとカクカクしてしまうのが難点。スマホでは問題ないんだけれど。

ただきち

今後実装予定の機能

ほかにも今後の実装機能としては、

  • 筋肉の収縮機能
  • 骨格標本モデル
  • 皮膚付きモデル
  • 小道具の追加

などといった、得られた支援金からさまざまな機能を実装予定だと、支援者限定の公式メールをいただいているので、今後の成長が楽しみです。

効果とやる意味があるのかについて

背景

初心者あるあるの疑問

ポーズマニアックスを実際に使っている人の中には、

  • 「30秒ドローイングはやる意味がある?」
  • 「模写をするだけで効果はあるのか」
  • 「描くのが間に合わない」
  • 「上達している感じがない」

と、悩んでしまったり、壁にぶつかる絵描き、特に初心者の方は少なくありません。

初心者が勘違いしがちな部分で、絵が上手くなるには「ただ描けばいい」というわけではなく、観察力・ 空間認識力・知識力を深めることです。

さまざまなデッサンポーズは観察力、描くたびにカメラワークが切り替わるのは空間認識力、人体の可動域・筋肉構造のモデルは知識力です。

ここを理解していないと、いつまでたっても上手くなりません。

ウサ子

そこを理解しないまま、「30秒ドローイングなんてやる意味がない」になってしまうのは、非常にもったいないです。

CHECK!

「描ききること」が目的ではなく、「知見を深めること」に目的がある。

画力のある人、プロの方の場合は、知識の再確認、絵描き前のウォーミングアップや画力維持、人物速写の目的で、30秒ドローイングを活用していますね。

【絵描き向け】写真を見て描くのと、本物を見て描く場合の違い【絵が上手くなりたい人へ】

ポーズマニアックスの著作権

背景

公式サイトに
書いてあるよ

  • 「ポーズマニアックスの著作権は?」
  • 「模写した絵は有料公開していいの?」

この疑問については、公式サイトにしっかりと明記されています。ここまでわかりやすく親切に書いてあるサイトは珍しいですね。

Q. 描いた絵を公開してもよいですか?

A. もちろんです! ポーズマニアックスのポーズ素材を見て描いた作品は、いくつかの例外(後述)を除き、常識の範囲で自由に公開できます。SNSでは、#posemaniacsで言及をしてもらえると、チーム一同が喜びます。

Q. 描いた絵を販売、商業利用してもよいですか?

A. もちろんです! ポーズマニアックスのポーズ素材を見て描いた作品は、いくつかの例外(後述)を除き、常識の範囲で自由に販売できます。SNSでは、#posemaniacsで言及をしてもらえると、チーム一同が喜びます。

FAQ|ポーズマニアックス
  • 個人利用】参考にした程度の創作性の高い模写は、自作品として発表しても可。
  • 有料配布】個人利用と同様、創作性が高い模写は支援サイトの有料配布・商用利用も可。
  • モデル販売行為】掲載された3Dモデルを再配布・撮影して販売をするなどの行為は禁止。
  • コピーコンテンツ】サイトの内容をコピーし、公式のように扱うのも禁止。

ツイッターではここの問題を質問しているイラストレーターの人が何人もいまして、聞く前にちゃんと公式サイトを調べてほしいですね。

聞くこと自体はおかしくないですが、書く前に調べないのはリテラシーが低い人、リスペクトの精神に欠ける人という印象を与えてしまいます。

ウサ子

ポーズマニアックスのみならず二次創作でもそうで、ちゃんと公式の見解を調べることは大切ですし、自分の身を守ることにもつながります。

【著作権】二次創作をFANBOXやFantiaなどの支援サイトに載せる是非【徹底解説】

あくまでもポージング集

背景

今後実装される可能性はある

ただ、あくまでもポーズマニアックスは現状『ポーズ集』です。カメラワークは変更できても、自分でモデルの体位を変更することはできません。

また、アニメのキャラクターや4頭身キャラクター、衣服などのモデルを参考にする場合は、『EASY POSE(イージーポーズ)』を使うのがおすすめです。

こちらのアプリについては以下の記事で述べています。

【絵描き向け】あると作業効率が上がるツール・アプリまとめ【作業環境】

総評:絵描きならみんな使ったほうがいい

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継続は力なり

『ポーズマニアックス』が復活したのは、絵描きとして嬉しい限りですし、初心者から上級者も関係なく、技量維持・生産性向上・理解のために、積極的に利用したいサイトです。

今後の追加実装も楽しみですし、特に皮膚スキンのモデルは期待したいところです。筋肉は理解できても、皮膚があるとどのように見えるのかはわかりにくい部分もありますからね。

とはいえ、イージーポーズでも規制されたように、肌があるといろいろ制約をかけられそうですが……ある意味では、そこも楽しみです。

【限定記事サンプル】ポーズマニアックス模写絵の解説メイキング【オリジナル】
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制定日:2017/2/24
改定日:2024/10/1

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プロフィール

赤竹ただきち

赤竹ただきちTadakichi Akatake

サイトのURLをSEO的観点から、検索上位のものや記事のURLを書き換えているんだけど、これがなかなか興味深い。

omotenashi(おもてなし)・karoshi(過労死)・tsunami(津波)は日本人も知っている人は多いし、サブカル関連だとhentai(ヘンタイ)・kemomimi(ケモミミ)・mesugaki(メスガキ)も日本語読み表記。

個人的に興味深かったのが、kotobagari(言葉狩り)も日本語読みで表記するらしい。海外だとPC(ポリコレ)だろうけども、漢字・ひらがなの表記にこだわるから、kotobagariなんだろうなと。

イラストレーター・マークアップエンジニア(コーダー)・Webデザイナー・ライターのウサギ好き。多様な絵柄を描け、外国人でも絵でわかるマンガ、ウサギと口内描写にこだわりを持つ。

コーディングとWebデザインは両方可能。納期が短いなどいった案件では、「デザインとコーディングのアドリブ同時進行」という荒業もおこない、SEO施策を意識したマークアップも得意。

フリーランスとの進行ディレクション・指示や、面接担当の経験が幾度もあり、プロ・趣味問わず、絵描きを含めたクリエイティブの姿勢には少々シビア。

「自省・リテラシー・正しい批判の認知・意識向上」をライフワークとし、当サイト記事も「気づき・理解・学ぶ」を全体テーマとして執筆。

当サイトの記事は中学生でも理解できるように計算しながら執筆しており、ネット・SNS上で「わかりやすく参考になる」とご好評の声多数。

「言い訳せずに下手でも自分の弱さを認め、背かず自省して学ぶ意識を忘れない(=謙虚な)人」は、年齢・性別問わず好きなタイプ。

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