2014.11.09 2024.10.01

【絵描き向け】トレース台と鉛筆を使って線画を仕上げるメリット・デメリットまとめ【お役立ち】

トレース台,絵描き

一昔前は絵描きの憧れともいえた『トレース台』は、今でも愛用している個人や業界は数多く存在し、現日本アニメーターはトレース台と鉛筆を用いて作画し、デジタル絵のプロイラストレーターも線画は鉛筆にこだわっている人がいるほど。

自分もかつてはトレース台で鉛筆線画を描いていた時期があり、最近は安価になったことで、趣味や初心者でも導入しやすくなりましたね。

それでは、以下からトレース台で線画を仕上げるメリット・デメリットを述べていきます。

個人見解です

ほかの意見もご参照ください

メリット

トレース台のメリットは以下になります。

勢いのある強弱をつけた線

板タブレットだとその仕様上、どうしても手首で線を引くことになり、線を太くするときも何度も繰り返して描くことになりますが、目の前の紙で描いているので腕で描くことができます。

一筆で強弱をつけられるので、そういった手間が少なく、時短で線画が仕上げられます。線画の主体とした絵は、勢いがあり、メリハリのある線か否かで印象はかなり変わるものですからね。

全体を見て線が描ける

これもトレース台のメリットで、直感的に全体を見て描くことができます。それゆえに上記のとおり、デジタルで色を塗るプロでも、線画はトレース台で仕上げる人は少なくありません。

中にはラフをPCで描き、それを印刷してトレース台で仕上げる人もいるそうですよ?

初期費用がかからない

ワコム社の液晶タブレットは一番安いものでも10万円以上しますし、他社メーカーの安い商品でもやはり4、5万以上するものです。しかしトレース台は高くても2万円で、性能や大きさにこだわらないなら1万円以下で購入可能です。

取り込むためのスキャナーやデジカメを一緒に買っても2、3万円程度ですので、少しお金を貯めれば気軽に導入が可能です。

追 記

(追記)近ごろは事情も変わってきたのか、4万円もあれば購入できるワコム社の液晶タブレット(エントリーモデル)が普及し始め、サポートが不要なら、さらに安い海外製のものもあります。そのため、アナログ感を大切にするのか、デジタルで効率を図るのかで選択肢が広がる時代になりました。10年前(2010年ごろ)なら到底考えられない世界ですね。

トレーシングペーパーよりも丈夫

子供のころはラフを描き、上からトレーシングペーパーをかぶせて絵を清書していましたが、トレーシングペーパーって、少し力を入れて消しゴムをかけるとすぐ破れるんですよね。

それに比べれば、使っているのはただの普通紙ですから、力を入れて消しても破れることはそうそうありません。

デメリット

その一方で、トレース台のデメリットは以下が挙げられます。

筆圧が強い人は向かない

線を含めて半透明に見えてしまうので、筆圧が非常に強い人にはあまりトレース台で線画を描くことには向いていません。線を描き直す際も、描き跡(あと)がビッシリ残ってしまい、取り込む際に大なり小なり影響が出ます。

スキャナーやデジカメの性能に依存

取り込むときはもちろんスキャナーやデジカメを使うことになるのですが、低い性能だとキレイに取り込んでくれず、PC上で線画を直すという二度手間をするハメになります。

値段が多少張っても、性能のいいスキャナーやデジカメの購入を検討しましょう。

ちまちま作業

線画の取り込みで出てくるのが、ゴミの取り除き作業。最近のペイント専用ソフトはほぼ自動的にやってくれるモノも増えましたが、微調整は結局人の手でやることになります。

ちまちました作業が苦手な人は苦痛でしょう。

最後に:絵を描く以外にも使い道がある

一長一短がありますが、プロでも愛用している人がいる手法なので、お気軽かつ、生き生きとした線画を描きたい人にはオススメします。

ちなみに、絵を描く以外にもトレース台は活用できるもので、一番使える用途は履歴書の清書です。

手書き不可の場合なら別ですが、ボールペンで清書した履歴書を使う場合は、試し書きをしたテスト履歴書を下に置き、上から清書することで、消しゴムを書ける手間が消えますし紙も汚れません。

このような使いかたもあるので、応用次第でトレース台は今でも非常に重宝しますよ。以上、参考になれば幸いです。

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