2021.07.22 2024.10.02

【レビュー】ゼルダの伝説 スカイウォードソードHDを携帯モードで遊ぶ【ゼルダの伝説】

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全治百年の人

『ゼルダの伝説 スカイウォードソードHD』の序盤を数時間ほど軽く遊んだ簡単なレビューになります。なおオリジナル(Wii)版は、べらぼうに強い盾を入手して2週目の辛口モードをクリアするまでやりこんでいます。

ゼルダの伝説 スカイウォードソードHD|任天堂

ネタバレ注意

作品の内容・結末が記述されています

リメイクではなくリマスター版

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本作は過去に発売された、『風のタクトHD』や『トワイライトプリンセスHD』と同じく、リマスター版の立ち位置になっています。よく『リマスター』と『リメイク』を混同する人が一定数いますが、

  • リマスター】モデリングはほぼ作り直さず、あくまでも操作性や画質・UI(画面アイコン)・フレームレート・光源処理を最適化。ゲーム体験にほとんど変わりはない(例:『風のタクトHD』『トワイライトプリンセスHD』など)。
  • リメイク】ゲームの内容すべてを現行機向けに作り直したもの。最初から作っているので、大幅なゲームシステム変更といった、内容が結構変わる場合もある(例:『時のオカリナ3D』『ムジュラの仮面3D』など)。

このように、リマスターとリメイクは異なりますので、

  • 「オリジナルとグラフィックほとんど同じじゃん!」
  • 「ポリゴンが荒い!」

という意見があれば、「そりゃそうよ、リマスターなんだから」になってしまうんですね。重ねるように、リマスターとリメイクは違うということは、頭に入れておいてください。

60フレームなのでヌルヌル動く

背景

アニメーションが
なめらか

Wii版は30フレーム(通常のゲームのコマ枚数)でしたが、今作では60フレームで動くため、ヌルヌル動きます。なお調べたところによると、据え置き機ゼルダで60フレームに対応するのは今作が初とのこと。

60フレームは特に格闘ゲームやFPS・TPS(銃撃)ゲームのオンライン対戦で真価を発揮するものの、本作のように剣の操作や、処理落ちによるフレームレート低下でもストレスをあまり感じることなく遊べることから、60フレームのメリットは大きいでしょう。

Wiiと比べれば性能が向上したスイッチだからこその恩恵でしょうね。

ただ、30フレームのゲームを60フレームにしただけに、人物のまばたきなど、細かいところは逆にカクカクに感じてしまうところは、人によっては気になるところかもしれません。

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静止画ではわからないものの、ゼルダのまばたきも少しカクカクしている

25周年記念作品の表記が消えた

Wii版発売当時は25周年であったため、タイトル画面前に「25周年記念」のエンブレムが表示されていましたけれど、今作では削除されています。

まあ25周年はとうに過ぎていますから、当然といえば当然ですけどね。25周年の名残りは、アウール先生などの一部キャラクターが、騎士学校創立25周年に言及する程度にとどまっていますね。

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25周年記念だった名残りはそのまま

携帯モード操作は慣れるまで難しい

背景

慣れるまでが大変

携帯モードで本作をプレイするときの剣は、Rスティックの操作とはじく動きで振ります。

実際に遊ぶ前は、「スティックで剣を動かしてはじく操作? ああ、『メタルギアライジング(MGR)』のような感じだろうな」と思っていましたが、やってみると全然別物でした。

MGRだと、剣を振る(斬撃・斬奪モード)にはLボタンを押してRスティックで斬る位置を定め、そのままスティックを手から離す(元に戻す)と斬ることが可能で、Lボタンを押していれば、ボタン操作でも単純な縦斬りや横斬りを繰り出せます。

しかし本作では、Rスティックで斬る位置を定める部分は一緒ですが、斬るためには斬りたい方向へスティックを素早く動かす仕様になっていて、たまに上手く反応しないこともあれば、2回動かす手間になったり、ボタンによる縦斬り・横切りにも対応していないため、かなり不便です。

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ゆえにMGRを遊んだ身からすると、「ちょっと操作が洗練されていなくて手間」と思ってしまいます。

ハードも販売元も開発会社も違いますから、違うのは当たり前なんですけれど、「剣を自由に動かして自由に切断できるゲーム」なだけに、比べてしまうのは否めないですね。

そのぐらい、MGRの斬る操作は非常に直感的で洗練されていました。

また、ポーチの使用も「Rスティックを離せば適用される」のではなく、「Rスティックで方向を決めてRボタンを離す」という操作方法になっていて、HD版で追加された自由カメラも、ボタン操作モードだとLボタンを押しながらRスティックを操作するという、メンドくさい仕様です。

慣れればまあ遊べなくはないですけれど、Wiiのヌンチャク操作と同じジョイコン操作のほうがスムーズに遊べます(実際の評価でも、ジョイコン操作のほうが圧倒的に遊びやすいという意見が多かったです)。

というか、ボタン操作を担当したスタッフはこれが遊びやすいと本気で思ったのだろうか。ほかのゲームからUX(直感的操作性)をもっと研究してほしいところ。

最後に:『スカイウォードソード』は大変だけど魅力がある

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HD化によりUI画面もすっきり

10年前当時の本作は、ダークな世界観とダンジョンの作りで名作だと評価が高い『トワイライトプリンセス』の次に発売された据え置きゼルダだっただけに、ダンジョンの密度や難しい操作性、売上に至るまで、比較されて結構不遇(ふぐう)な扱いを受けることも少なくないんですね。

当時の発売時期がWiiの末期時代だったことも影響しているでしょう。

とはいえ、『スカイウォードソード』も敵味方問わず、魅力的なキャラクターが多いですし、個人的には好きなゼルダシリーズ作品のひとつです。

特に初期のバドは結構嫌味な奴ですけれど、映画版ジャイアンのごとく成長する姿も必見ですし、本作初見の方は結構驚くでしょうね。

個人的に『スカイウォードソード』は、マスターソード・ハイラル王国誕生の秘密のほかにも、バドの精神的成長も見せ場であり、ある意味重要な部分だと思います。

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物語後半になると、男前でカッコよくなるバド

ゲームテンポの改善やオートセーブ機能の追加など、ほかにもシステム面で改善されていますから、『ブレス・オブ・ザ・ワイルド』よりかは自由度は劣るものの(10年前のゲームだから仕方がない)、初めての人でも遊びやすいのではないでしょうか?

このままの勢いで風タクHDやトワプリHDもスイッチ移植してくれないだろうか……?

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プロフィール

赤竹ただきち

赤竹ただきちTadakichi Akatake

サイトのURLをSEO的観点から、検索上位のものや記事のURLを書き換えているんだけど、これがなかなか興味深い。

omotenashi(おもてなし)・karoshi(過労死)・tsunami(津波)は日本人も知っている人は多いし、サブカル関連だとhentai(ヘンタイ)・kemomimi(ケモミミ)・mesugaki(メスガキ)も日本語読み表記。

個人的に興味深かったのが、kotobagari(言葉狩り)も日本語読みで表記するらしい。海外だとPC(ポリコレ)だろうけども、漢字・ひらがなの表記にこだわるから、kotobagariなんだろうなと。

イラストレーター・マークアップエンジニア(コーダー)・Webデザイナー・ライターのウサギ好き。多様な絵柄を描け、外国人でも絵でわかるマンガ、ウサギと口内描写にこだわりを持つ。

コーディングとWebデザインは両方可能。納期が短いなどいった案件では、「デザインとコーディングのアドリブ同時進行」という荒業もおこない、SEO施策を意識したマークアップも得意。

フリーランスとの進行ディレクション・指示や、面接担当の経験が幾度もあり、プロ・趣味問わず、絵描きを含めたクリエイティブの姿勢には少々シビア。

「自省・リテラシー・正しい批判の認知・意識向上」をライフワークとし、当サイト記事も「気づき・理解・学ぶ」を全体テーマとして執筆。

当サイトの記事は中学生でも理解できるように計算しながら執筆しており、ネット・SNS上で「わかりやすく参考になる」とご好評の声多数。

「言い訳せずに下手でも自分の弱さを認め、背かず自省して学ぶ意識を忘れない(=謙虚な)人」は、年齢・性別問わず好きなタイプ。