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2023.12.30 2026.01.17

【レビュー】ソニックスーパースターズ・ソニックドリームチームの感想・評価【Steam / Apple】

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左上をよく見ると……?

Steamで『ソニックスーパースターズ』、Appleアーケードで『ソニックドリームチーム』を一度エンディングまでプレイしましたので、その簡単な感想と解説をまとめました。

ネタバレ注意

作品の内容・結末が記述されています

ソニックスーパースターズをプレイした感想・評価

『ソニックスーパースターズ』オープニングアニメーション

重ねるようにスーパースターズはSteam版で遊びまして、個人的な話になるものの、2番目に遊んだSteamゲームになりますね。

アニメシーンは久しぶりに日本の制作会社(テレコムアニメーション)が担当していることもあり、オリジンズとはまた違った、懐かしくも新しい90年代風日本アニメOPでした。

最初に遊んだのは『ソニック殺人事件』だった。

ただきち

ソニックスーパースターズ|SEGA

「ソニックスーパースターズ」開発者インタビュー|GAME Watch

【イラスト】ソニック殺人事件のアレ / Let’s go dad【ソニック】

制作はアーゼスト担当

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奥にあるPICOのロゴが懐かしい
© 2023 SEGA, アーゼスト

制作は初代ソニックを手がけた大島直人氏で、ファミ通の特集やインタビュー動画によれば、ソニックたちの挙動はドット絵を忠実再現し、アイデアもかなり詰め込んだ意欲作と明かしています。

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目コピ再現だそう
© 2023 SEGA, アーゼスト
『ソニックスーパースターズ』開発者インタビュー

ゲームユーザー的にはアーゼストというと、『バランワンダーワールド』や『ヨッシーNewアイランド』などの作品を制作していて、どちらもあまり評判が芳(かんば)しくないですが……

今作はフロンティアと同様、実験的な部分や荒削りな箇所はあったとはいえ、ゲームとしては面白いと感じています。

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ラビットはソニック初期案が元ネタ
© 2023 SEGA, アーゼスト

協力プレイがオフライン限定になっている理由

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メカソニックはソニック2
© 2023 SEGA, アーゼスト

対戦こそオンライン対応ですが、通常ステージがオフライン専用ゲームなのはソニックのゲーム性が原因だと思われます。

ソニックが詳しい人なら常識かもしれない話で、ソニックはコースじゃないところ、ひいてはバグのすり抜けも使うぐらいショートカットしてナンボのゲームなんですね。

ゆえにオンライン対応をしてしまうと、ショートカットやすり抜けだらけで協力プレイとしては成立しないため、あえて身近な友達・家族とワイワイ楽しめる方向にしたのでしょう。

  • マッチング・ランク制の導入
  • ハンディキャップ制限をつける

ここの解決は非常に難しく、このぐらいしか思いつきませんし、上記の実装も相当な試行錯誤になってしまうことは想像に難(かた)くないでしょう。

意図しないすりぬけも「ショートカットとしてOK」と、公式すらも認定しているぐらいです。

ウサ子

エメラルドパワーについて

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アバターが優秀
© 2023 SEGA, テレコムアニメーション

本作の特徴であるエメラルドパワーは、カラーズのカラーパワーと似ている部分はあるものの、

  • カオスエメラルド集めが必須
  • チェックポイントを通過すれば回復

このような感じの仕様になっていて、利便性はカラーパワーよりも向上し、ただのごほうび要素だったカオスエメラルドを積極的に集める動機としてよくできています。

一方でカラーパワーと比べると遊びの幅が狭く、ビジョンは限定的な場所でしか使えないなど、カラーパワーのような自由度はない印象を受けます。

アバターは救済システムとして優秀だから、「エメラルドパワー=困ったらアバター」状態になってしまうんだよね。

ただきち

なぜエメラルドパワーが使えるのか

長年ソニックを遊んでいる人からすれば、こんな疑問を抱くのではないでしょうか?

モブウサギ

なんでエメラルドパワーは他作品で今まで出てこなかったの?

ここは本編中だと詳しく明かされなかったとはいえ、海外公式のユーザーの質問に答える動画(日本の『音速一問一答』のようなもの)でテイルスが言及しています。

「エメラルドパワーは、ノーススター諸島をとりまく不思議な力と、カオスエメラルドのエネルギーが合わさってできた能力のようなんだ」

TikTok英語公式動画より意訳

たとえるなら、シャドウのカオスコントロールやカオススピアを誰でも使えるようにしたもの。

ただきち

難易度が高く難しいのは協力プレイありき?

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待ち時間が長い……
© 2023 SEGA, アーゼスト

後半になると従来のシリーズと同様、かなり難易度が跳ね上がるんですけれど、これはおそらく「協力プレイ前提の難易度」じゃないかと思います。

ただ後半のボスは待たせる時間が多くスローテンポであるのは、このゲームで一番気になったポイントです。リトライするたびに待たされるわけですから、ストレスに感じましたね。

ボスに関しては難易度の問題よりもゲームテンポの問題が大きい。協力プレイならともかく1人だとね……

ただきち

ステージ選択画面もいちいち移動しなければならず、直接選択もできません。

ウサ子

総評:面白いけど協力プレイは実験的

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遊び心が細かい
© 2023 SEGA, アーゼスト

協力プレイの実験的作品という側面が強かったものの、1人プレイでも最後まで進めることができます。ただ1人プレイだと難易度が難しく感じるかもしれません。

後半のボスは待たされる展開が多いためテンポが悪く、各ステージもスキップ選択できないなど、これらはどうしようもない部分であり、不便かつストレスを感じます。

とはいえ、ステージの遊び心やギミックの多様さはやっていて面白く、特に最終ステージの壮大なギミックには驚かされましたね。

ブロックノイズが入るだけにフロンティアっぽかった。

ただきち
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元ネタはファンタジーゾーン
© 2023 SEGA, アーゼスト

シューティングは1986年のアーケードゲーム『ファンタジーゾーン』ネタが仕込まれていたりするなど、異世界おじさんばりにセガ愛が深い人ならわかるコネタも見つかるかもしれません。

Sonic Superstars: Trio of Trouble

ちなみにWebアニメ版の英語版タイトルも、1994年にゲームギアで発売された『ソニック&テイルス2』の英語版タイトルが元ネタで、ファングを知っている人からするとニヤニヤものです。

マニアへの対抗意識?

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この散らばりかたはマニアオマージュ?
© 2023 SEGA, アーゼスト

それから思ったのは、ところどころ『マニア』の音源や演出が使われているのは、公式同人ゲームだったマニアに負けたくないと、公言しているわけではないものの感じましたね。

クラシックソニックも今後どのように変わっていくのか、協力プレイはどう進化していくのか、今後が気になる次第です。

とはいえ、インタビューでマニアをかなり意識していることは統括プロデューサーの飯塚氏は明かしているよ。

ただきち

ソニックドリームチームをプレイした感想・評価

Sonic Dream Team - Animated Intro

次にソニックドリームチームのプレイ感想・評価を述べていきます。

ソニックドリームチーム(英語)|SEGA

Appleアーケード限定ゲーム

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遊ぶ前にゲームセンター連携は必須

ソニックドリームチームは2023年現在、Appleアーケードでのみ遊べるゲームです。Appleの端末ならなんでもいいので、MacやiPadでも遊べます。

自分はMac Miniで遊んだ感じ。ある意味Appleユーザーだったのは幸運。

ただきち

Appleアーケード限定はなぜ?

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配信前画面
© 2023 SEGA, Hardlight

海外では配信前、Appleアーケード限定と発表されて阿鼻叫喚(あびきょうかん)状態でした。

これはAppleの協力で作られているからで、ソニックダッシュ+やソニックレーシング(チームソニックレーシングのローチェンジ版)での縁があったからが理由だそうです。

とはいえAppleアーケードからコンシューマーに移植した作品(ファンタジアンなど)はあり、好評の声が大きければ移植の可能性もあるでしょうね。

SNSでApple独占にキレてクレクレしていた人がいたけど、日本で遊べるだけありがたいと思うけどね。ソニックはおま国が多い。

ただきち

‘Sonic Dream Team’ Interview – Studio Creative Director Dan Rossati on the Game’s Vision, Cream and Rouge Being Playable, Platform Choices, Working With Apple, and More|TouchArcade

『ファンタジアン』完成記念! 「これが最後の作品となったとしても恥ずかしくない」と坂口博信氏・植松伸夫氏が語った、開発メンバーによるスペシャルインタビュー|ファミ通.com

日本語ボイスは未収録

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表情豊かでソニックプライムのよう
© 2023 SEGA, Hardlight

今作では日本語ボイスは実装されておらず、英語音声の日本語字幕で物語は進行します。日本だと大して宣伝していないし日本公式サイトもないので、ある程度察しはつきましたが……

ただしっかり監修されているので、不自然な日本語表記は少なく、キャラクターのセリフもしっかり日本語版に合わせています。

「パワハラ」や「自意識高い系」という単語が出てくるのは驚くかもしれません。

ウサ子

しいて言うなら、エッグマンがクリームを「ガキ」呼びしたのは少し違和感あった。「小娘」か「子ウサギ」って言いそう。

ただきち
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問題のシーン
© 2023 SEGA, Hardlight

ヒーローズではエミーたちを「ガキんちょ」と呼ぶシーンはありますが、「んちょ」がつくだけでも結構違いますよね。

ウサ子

まああれは本物のエッグマンではなかったけども。

ただきち

本作の制作会社

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釜爺エッグマンは見たかったけど本編未登場
© 2023 SEGA, Power House Studio

ゲーム制作はHardlight社という、『ソニックダッシュ(ほぼ日本未配信)』シリーズを長年手がけている会社で、OPアニメーションはアメリカのPower Houseスタジオですね。

Power Houseスタジオは、フロンティアのナックルズが主人公のアニメ『ソニックフロンティア プロローグ:分岐』や、オリジンズのOP・イベントムービーなども担当しています。

ソニックフロンティア プロローグ:Divergence(分岐)
Sonic Origins: Intro (4K)

どちらも海外ソニック界隈(かいわい)から高い評価を受けている会社ですし、安定と信頼の布陣といったところでしょうか。

作画はフロンティア プロローグに近いけど、かなり日本アニメに近づけた作風って感じ。

ただきち

スーパースターズのアニメーションは日本のテレコムアニメーションなので別です。ソニックXのアニメも担当していましたね。

ウサ子

脚本はイアン・フリン氏も参加

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序盤がすごくフロンティアっぽい
© 2023 SEGA, Hardlight

今作も脚本にはイアン・フリン氏が関与していて、フロンティアのように過去作用語がバンバン出てくる感じではなく、ソニックを知らなくても問題がない感じになっています。

クリームがキーキャラクターになっているのは珍しくて新鮮。ルージュとナッコの漫才やりとりも久しぶり。

ただきち

また、本作はイアン氏本人から「正史である」と公表されています。

これはつまり、アリエムも今後シリーズ作品やコミックなどで、言及か再登場するかもしれない可能性が示唆されています。

レヴァリーの創造主など、もしかしたら今後出される予定のDLCで回収される可能性はあるとはいえ、本編未回収の設定もありますからね。

#KnowingSmile revealed!!
I was on the writing team for this game too.
I hope you enjoy! https://t.co/y7JkNY8p7Y

— Ian Flynn (@IanFlynnBKC) November 1, 2023

Off the top of my head? Yes, I think so.

— Ian Flynn (@IanFlynnBKC) November 2, 2023

Sonic Dream Teams To Receive Post-Launch DLC|Retro DODO

ソニックはあだ名で呼ぶ相手を信頼している

今作の設定で驚いたのは、「ソニックは信頼する相手にはあだ名で呼ぶ」という情報をエミーがアリエムに話すシーンがあるんですね。

日本版だと「そうだっけ?」な感じはあるものの、考えてみれば、英語版のソニックはナックルズを「ナックス」と呼ぶし、そもそもテイルスの名前もあだ名ですからね。

ソニックアドベンチャーの日本語版も、ナックルズのことを「ナッコーズ」と呼んでいましたが、ある意味あだ名ですね。

ウサ子

エッグマンもソニックがつけたあだ名。ある意味ソニックはエッグマンに悪態はつくけど信頼しているということ。

ただきち

操作はアドベンチャー寄りのワールドアドベンチャー

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コントローラー操作がオススメ
© 2023 SEGA, Hardlight

ブースト系列で操作こそワールドアドベンチャーながら、カメラを動かせたり、地形をぐるっと確認しながら進むのはアドベンチャーな構成です。

本作は両作品のいいとこどりをしてカジュアルに遊びやすくした感じに仕上がり、スピードも「そこまで速くないけど爽快感がある」にとどめた、いい塩梅な構成です。

好きなキャラクター1人だけで進めることもできれば、切り替えて探索もできるため、フロンティアが「ステージ選択画面の革新」であれば、今作は「アクションステージの革新」ともいえます

総ステージ数は4ステージだけと少ないものの、そのぶんステージの作り込みが丁寧ですし、この路線は今後も活かしてほしいですね。

見方によっては、「ロストワールドはこんな感じにしたかった」というのもあるかもしれない。

ただきち

総評:Appleアーケードだけはもったいないゲーム

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アンロックファンファーレはちょっとしつこい
© 2023 SEGA, Hardlight

Appleアーケードだけでしか配信されないというのは非常にもったいないぐらい、丁寧な作り込みで遊びやすく、楽しい作品でした。

記事では触れていなかったものの、曲や効果音は正直カートゥーン系洋ゲーにありがちな感じですが、OPとラスボス戦は非常にソニックらしいロックなBGMでしたね。

ブーストの速さは従来のソニックよりはありません。かといって遅すぎるわけでもなく、すごくいい塩梅に収まっていて遊びやすかったです。

珍しくクリームがキーキャラクターでもあるので、クリーム好きにもオススメしたいですね。

ラストが『モンスターズ・インク』っぽいって海外ファンが言っていたけど、言われてみれば確かに……

ただきち

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制定日:2017/2/24
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