
Steamで『ソニックスーパースターズ』、Appleアーケードで『ソニックドリームチーム』を一度エンディングまでプレイしましたので、その簡単な感想と解説をまとめました。
ネタバレ注意
作品の内容・結末が記述されています
ソニックスーパースターズの感想・評価

© 2023 SEGA, アーゼスト
スーパースターズはSteam版でプレイし、個人的な話だと2番目に遊んだSteamゲームですね。
アニメシーンは久しぶりに日本の制作会社(テレコムアニメーション)が担当していることもあり、オリジンズとはまた違った、懐かしくも新しい90年代風日本アニメOPでした。
制作は初代ソニックを手がけた大島直人氏で、ファミ通の特集やインタビュー動画によれば、ソニックたちの挙動はドット絵を忠実再現し、アイデアもかなり詰め込んだ意欲作と明かしています。
最初に遊んだのは『ソニック殺人事件』だった。

ソニックスーパースターズ|SEGA
「ソニックスーパースターズ」開発者インタビュー|GAME Watch

協力プレイがオフライン限定になっている理由

© 2023 SEGA, アーゼスト
対戦こそオンライン対応ですが、通常ステージがオフライン専用ゲームなのはソニックのゲーム性が原因だと思われます。
ソニックに詳しい人なら常識かもしれない話で、ソニックはコースじゃないところ、バグのすり抜けもショートカットして使うゲームなんですね。
ゆえにオンライン対応をすると、ショートカットやすり抜けだらけで協力プレイとしては成立しないため、オフライン限定の方向にしたのでしょう。
意図しないすりぬけも「ショートカットとしてOK」と、公式すらも認定しているぐらいです。

エメラルドパワーについて


エメラルドパワーって衝撃だけど、なぜ30年間、他作品で今まで出てこなかったの?
設定上、エメラルドパワーはノーススター諸島でしか起きない不思議な現象とされているよ。

「エメラルドパワーは、ノーススター諸島をとりまく不思議な力と、カオスエメラルドのエネルギーが合わさってできた能力のようなんだ」
TikTok英語公式動画より意訳
本作の特徴であるエメラルドパワーは、カラーズのカラーパワーと似ている部分はあるものの、
- カオスエメラルド集めが必須
- チェックポイントを通過すれば回復
このような感じの仕様になっていて、利便性はカラーパワーよりも向上し、ただのごほうび要素だったカオスエメラルドを積極的に集める動機としてよくできています。
一方でカラーパワーと比べると遊びの幅が狭く、ビジョンは限定的な場所でしか使えないなど、カラーパワーのような自由度はない印象を受けます。
アバターは優秀だから、「エメラルドパワー=困ったらアバター」状態になってしまうんだよね。

難易度が高く難しいのは協力プレイありき?

© 2023 SEGA, アーゼスト
後半になると従来のシリーズと同様、かなり難易度が跳ね上がるんですけれど、これはおそらく「協力プレイ前提の難易度」じゃないかと思います。
ただ後半のボスは待たせる時間が多くスローテンポであるのは気になったポイントです。リトライするたびに待たされ、ストレスに感じました。
ボスに関しては難易度の問題よりもゲームテンポの問題が大きいと感じましたし、ステージ選択画面も移動しなければならず、直接選択もできません。
総評:協力プレイは実験的

© 2023 SEGA, アーゼスト
ステージの遊び心やギミックの多様さは面白く、最終ステージのギミックには驚かされましたね。
ただ後半になると難易度が跳ね上がるのは、「協力プレイ前提の難易度」じゃないかと考えます。
ただ後半のボスは待たせる時間が多くスローテンポであるのは、このゲームで一番気になったポイントです。リトライするたびに待たされるわけですから、ストレスに感じましたね。
協力プレイの実験的作品という側面が強かったものの、1人プレイでも最後まで進められます。
ただ後半のボスは待たされる展開が多いためテンポが悪く、各ステージもスキップ選択できないなど、これらはどうしようもない部分であり、不便かつストレスを感じますね。

© 2023 SEGA, アーゼスト
シューティングは1986年のアーケードゲーム『ファンタジーゾーン』ネタが仕込まれていたりするなど、異世界おじさんばりにセガ愛が深い人ならわかるコネタも見つかるかもしれません。
ちなみにWebアニメ版の英語版タイトルも、1994年にゲームギアで発売された『ソニック&テイルス2』の英語版タイトルが元ネタです。
それから『マニア』の音源や演出が随所に使われているのは、公式同人ゲームのマニアに負けたくないと、どことなく感じました。
クラシックソニックも今後どのように変わるのか、協力プレイはどう進化していくのかですね。
インタビューでマニアをかなり意識していることは統括プロデューサーの飯塚氏は明かしているよ。

ソニックドリームチームの感想・評価

© 2023 SEGA, Hardlight
次にソニックドリームチームは、ソニックドリームチームは2023年現在、Appleアーケードでのみ遊べるゲームとなっています。
海外では配信前、Appleアーケード限定と発表されて阿鼻叫喚(あびきょうかん)状態でした。
これはAppleの協力で作られているからで、ソニックダッシュ+やiOS版ソニックレーシングでの縁があったからが理由だそうです。
とはいえAppleアーケードからコンシューマーに移植した作品(ファンタジアンなど)はあり、好評の声が大きければ移植の可能性もあるでしょうね。
SNSでApple独占に逆上してクレクレしていた人がいたけど、日本で遊べるだけありがたいかと。

ソニックドリームチーム(英語)|SEGA
『ファンタジアン』完成記念! 「これが最後の作品となったとしても恥ずかしくない」と坂口博信氏・植松伸夫氏が語った、開発メンバーによるスペシャルインタビュー|ファミ通.com
日本語ボイスは未収録

© 2023 SEGA, Hardlight
今作では日本語ボイスは実装されておらず、英語音声の日本語字幕で物語は進行します。日本だと大して宣伝していないし日本公式サイトもないので、ある程度察しはつきましたが……
ただしっかり監修されているので、不自然な日本語表記は少なく、キャラクターのセリフもしっかり日本語版に合わせています。
「パワハラ」や「自意識高い系」という単語が出てくるのは驚くかもしれませんし、エッグマンが「ガキ」呼ばわりする珍しい作品です。
ヒーローズでは「ガキんちょ」と呼ぶシーンはあり、「んちょ」がつくだけでも違いますよね。

まああれは本物のエッグマンではなかったけども。

本作の制作会社

© 2023 SEGA, Power House Studio
ゲーム制作はHardlight社という、『ソニックダッシュ(ほぼ日本未配信)』シリーズを長年手がけている会社で、OPアニメーションはアメリカのPower Houseスタジオですね。
Power Houseスタジオは、フロンティアのナックルズが主人公のアニメ『ソニックフロンティア プロローグ:分岐』や、オリジンズのOP・イベントムービーなども担当しています。
どちらも海外ソニック界隈(かいわい)から高い評価を受けている会社ですし、安定と信頼の布陣といったところでしょうか。
作画はフロンティア プロローグに近いけど、かなり日本アニメに近づけた作風でしたね。
スーパースターズのアニメーションは日本のテレコムアニメーションなので別になります。

脚本はイアン・フリン氏も参加

© 2023 SEGA, Hardlight
今作も脚本にはイアン・フリン氏が関与していて、フロンティアのように過去作用語がバンバン出てくる感じではなく、ソニックを知らなくても問題がない感じになっています。
また、本作はイアン氏本人から「正史である」と公表されています。
一方でレヴァリーの創造主など、もしかしたら今後出される予定のDLCで回収される可能性はあるとはいえ、本編未回収の設定もありますからね。
今作の設定で驚いたのは、「ソニックは信頼する相手にはあだ名で呼ぶ」という設定ですね。
英語版のソニックはナックルズを「ナックス」と呼ぶ一方、エッグマンもソニックがつけたあだ名ですが、挑発するときもあだ名をつける印象です。
#KnowingSmile revealed!!
— Ian Flynn (@IanFlynnBKC) November 1, 2023
I was on the writing team for this game too.
I hope you enjoy! https://t.co/y7JkNY8p7Y
Off the top of my head? Yes, I think so.
— Ian Flynn (@IanFlynnBKC) November 2, 2023
Sonic Dream Teams To Receive Post-Launch DLC|Retro DODO
操作はアドベンチャー寄りのワールドアドベンチャー

© 2023 SEGA, Hardlight
ブースト系列で操作こそワールドアドベンチャーながら、カメラを動かせたり、地形をぐるっと確認しながら進むのはアドベンチャーな構成です。
本作は両作品のいいとこどりをしてカジュアルに遊びやすくした感じに仕上がり、スピードも「そこまで速くないけど爽快感がある」にとどめた、いい塩梅な構成です。
ステージは少ないものの作り込みが丁寧ですし、この路線は今後も活かしてほしいですね。
見方によっては、「ロストワールドはこんな感じにしたかった」というのもあるかもしれない。

総評:Appleアーケードだけはもったいないゲーム

© 2023 SEGA, Hardlight
Appleアーケードだけでしか配信されないというのは非常にもったいないぐらい、丁寧な作り込みで遊びやすく、楽しい作品でした。
曲や効果音は正直洋ゲーにありがちな感じですが、OPとラスボス戦はロックなBGMでしたね。
ブーストの速さは従来のソニックよりはありません。かといって遅すぎるわけでもなく、すごくいい塩梅に収まっていて遊びやすかったです。
好きなキャラクター1人だけで進めることもできれば、切り替えて探索もできるため、フロンティアが「ステージ選択画面の革新」であれば、今作は「アクションステージの革新」ともいえます。
珍しくクリームがキーキャラクターでもあるので、クリーム好きにもオススメしたいですね。
ラストが『モンスターズ・インク』っぽいって海外ファンが言っていたけど、まあ確かに……























