
- 「ローレンツ力だ!」
- 「左手の法則だ!」
- 「殺戮のユートピアへようこそ!」
- 「いいものをやろう」
- 「悔しくなんかない!」
- 「貴様の負けだ!」
- 「好きにするがいい!」
モンスーンはビジュアルやミームおじさんぶりもさることながら、印象に残る戦闘セリフも多く、破滅を呼ぶ風のメンバーどころか、歴代メタルギアシリーズでも好きなボスです。
タイトルで書いたデスペラード社のロゴの件は、中央に描かれた骸骨のデザインをよく見ると、漢字の「悪」が含まれているのだそうで、細かい遊び心が感じられますね。
以下からメタルギアライジング追加ストーリーとなるサム編、ウルフ編の感想になります。

ネタバレ注意
作品の内容・結末が記述されています
DLCミッション1『JETSTREAM(サム編)』感想


本編のサムの真意がわかる
サム編のストーリーは本編の過去編にあたり、なぜ彼の右腕がサイボーグ化されているのか、デスペラード社に加担している理由が語られています。
雷電がソリス社へ行くために使っていたバイクは、サムのだったんですね。

暗殺ができずオーグメントモードも使えない代わりに、二段ジャンプや空中回避、敵の攻撃力を上げて耐久力を下げる挑発が使え、使いようで雷電よりも機動力ある戦闘が楽しめます。
生身なのに二段ジャンプができるサムって……

戦闘特化のDLC
これは開発スタッフいわく「サムは戦闘特化にした」とのことで、追加ストーリーで本作の別キャラクターが操作できるだけだと思いきや、敵がやたらと強いです。
難易度ノーマルの序盤ウルフ(LQ84i)戦でさえ何度も死んでしまい、月光ですら挙動が早く、本編の感覚で行くと確実に積みます。
途中でメタルギアRAYも出ますが、こちらも挙動が早く苦労しました。
超院議員の最強強化
極めつけは、ラストのアームストロング超院議員上院議員の異様な強化ぶり。QTEでダメージを削る箇所が存在せず、リッパーモードが如きの最終形態に幾十と殺さましたね。
だんだんやっていく内に回避コマンドのコツをそこそこに掴め、瀕死状態ではあったもののどうにか倒すことができました。
途中オートセーブは救い。

DLCミッション2『BLADE WOLF(ブレードウルフ編)』感想


自由を求めたシラミたかりの
犬畜生(カムシン談)
ウルフ編は設定的にも内容的にもVRミッションの延長線上で、アトラクション要素が強いです。マリオのようなジャンプアクションが得意な人は、ぜひやってみてはどうでしょう?
サムとは違って雷電同様にオーグメントモードや暗殺が可能なのですが、斬奪の動きにクセがあってコントロールが非常に難しいですね。
隠密特化のDLC
なおこちらはサム編とは異なり「隠密特化」の内容だそうです。
ストーリーはサムと同様、雷電と出会う前の話(ラストのみ本編の後日談)で、この時点からすでに自由を求めていたことがわかります。
ボスのカムシンは本編の月光以上に動作が大振りで、コマンドとシノギをミスせずたたみ掛け、ガレキに隠れたときは電磁グレネードでスキを作り攻撃すると楽に倒せました。
ですが喰らったときのダメージ量が凄まじく、もしかするとハード以上では即死級レベルかもしれません。動作が遅く感じるのも、難易度が上がれば変わるかもしれませんね。
ウルフではなく「犬」
カムシン撃破後に自由を手にしたと思えば、実は最後までミストラルの手の平で踊らされていたことがわかり、あの屈辱的なお手のシーンは……誰彼構わずお手をしないのはこれが理由でしょうか?
ラストでサニーに頭を撫でられ、おすわりしながら尻尾を振るウルフには癒されました。
総評:キャラクターの掘り下げが上手い


本編・人物を掘り下げた
補完的な内容
どちらも話の長さは本編におけるひとつの案件程度で、ステージを使い回すだけではなく、本編では入れなかった扉や部屋や崩壊した場所へ進める面白さがありました。
しかし無線機能はなく、無線は全部本編中の演出のみになります。
本編同様に設定資料が見れる隠しアイテムも健在ながら、サムの場合はオーグメントモードが使えないので苦労しそうです。
なお本編でも少なからずあったカメラワークの悪さには苦戦したところがあり、あれはパッチ配信で改善していただきたかったですね。
両方共にサンダウナーの登場がないので、出番が欲しかったところ。やっぱりふびんなおじさん……

