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2022.08.21 2026.01.17

【レビュー】ソニック・ザ・ムービー / ソニック VS ナックルズの評価【500億のハリネズミ】

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ソニックとテイルスの構図はわかる人にはわかる

ソニック・ザ・ムービー / ソニック VS ナックルズ|sonic-movie.jp

アメリカでは前作を超えて約500億円以上の興行収入を叩き出した『ソニック・ザ・ムービー / ソニック VS ナックルズ』の感想です。

前作でも名探偵ピカチュウやバイオハザードを超えたことが海外で話題になったのに、それをはるかに超えるってすごいですよね。

前作のレビューはこちらになりますので、あわせてご参照ください。

それを日本のテレビメディアがあまり取り上げないのは不思議だね。

ただきち
【レビュー】ソニック・ザ・ムービーの感想・評価【映画ソニック】

ネタバレ注意

作品の内容・結末が記述されています

500億のハリネズミ

背景

2022年までの
ゲーム原作映画で歴代1位

前作の段階で名探偵ピカチュウやバイオハザードなど、有名なゲーム原作映画を上回って1位を獲得し、再度「ゲーム原作映画の全米興行収入歴代1位※」になりました。

『鬼滅の刃』の映画で煉獄というキャラクターを「500億の男」と称されたのをあやかり、ソニックを「500億のハリネズミ」と一部のソニック好きの間では言われているようです。

前作の成功から制作費も上がっていて、スケールもバトルもアクションも、かなりの見ごたえがある映画になっています。

ソニックの誕生日にビッグニュースが飛び込んできました!

映画『Sonic the Hedgehog 2』(邦題『ソニック・ザ・ムービー/#ソニックVSナックルズ』)
全世界興行収入4億ドル(544億円)を突破🎉

全米興行収入ゲーム原作映画史上No.1記録を再更新、8/19日本公開!#映画ソニック #ソニックバースデー2022 pic.twitter.com/UVTAvEWVYH

— セガ公式アカウント🦔 (@SEGA_OFFICIAL) June 23, 2022

※2023年には映画マリオに抜かれて2位になったけれど、それでもスゴい功績。

ただきち

吹き替え主題歌として、ゲームつながりで日本版スタッフロールではドリカムの楽曲が流れ、中村氏もチャンプ役で出演しています。

この主題歌は2021年に『お〜いお茶』のCMで流れた「次のせ〜の!で - ON THE GREEN HILL」を英語歌詞にアレンジしたものです。

日本でも広告やCMなどで宣伝はしているとはいえ、海外ではそれ以上に映画の宣伝をやっていて、グッズ販売のみならず、マクドナルドのCMやハッピーセットも登場しています。

また2024年に続編公開や、パラマントプラスでナックルズが主人公のドラマも配信されます。

ソニックは日本生まれの海外コンテンツだから、熱量が違う。

ただきち

映画『Sonic the Hedgehog 2』全世界興行収入4億ドル(544億円)を突破 ゲーム原作映画史上最高の全米興行収入記録をさらに更新|ValuePress!

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」世界興収でアニメ史上最高のスタートダッシュ|映画ニュース – 映画.com

Sonic The Hedgehog 2 – McDonald’s Happy Meal Commercial (2022)|YouTube

UP ON THE GREEN HILL from Sonic the Hedgehog Green Hill Zone – MASADO and MIWASCO Version –|YouTube

「ソニック・ザ・ムービー」第3作、さらにナックルズを主人公としたTVシリーズの製作が発表|IGN Japan

前作以上に原作を反映

背景

ゲームの世界を映画化

モブウサギ

面白いんだけど、ソニックは必要なのか?

前作を身もフタもない言いかたをすれば、「ハリウッド映画にソニックとその設定を入れた」という印象で、海外ファンから上記意見が見られました。

今作は一転してゲームそのままの世界の映画化し、ゲームの要素がこれでもかと出るため、熱心な原作ゲーム好きでも満足する内容です。

海外ファンの意見を見ても、「今作のほうが面白い」と評価する声が多かった。

ただきち

原作ゲームの元ネタ

背景

これでも一部

序盤のマンホール吹き出しとビル屋上のソニック『アドベンチャー』のパーフェクトカオス出現シーンと序盤のソニック初登場シーン。
ミーンビーンカフェという店名『エッグマンのミーンビーンマシーン(海外版ぷよぷよ)』が由来。
テイルスが持っている小型端末『ワールドアドベンチャー』のテイルスエレクトロニクス。
ダンスバトルシーン一瞬だけソニックが『アドベンチャー』のパッケージポーズ。
連邦政府直属組織『G.U.N(ガン)』『アドベンチャー』系列に登場する連邦軍『G.U.N(グン)』。しかしゲームでは特殊組織というより国軍=G.U.N。
氷山からスノボーでかけ下り『ソニック3&ナックルズ』のアイスキャップゾーン。
トムの着メログリーンヒルゾーンの出だし部分(原曲)。
遺跡から水路を滑り落ちるソニック『初代ソニック』のラビリンスゾーン。
マスターエメラルドの祭壇『ソニック3&ナックルズ』+『アドベンチャー』のマスターエメラルドの神殿。
ストーンがエッグマンの衣装選びをするシーンクラシック(メガドライブ時代)エッグマンの衣装が映る。
水上を走るブーストソニック作品ネタ。
泡を吸って呼吸ゲームの水中ステージ再現。
テイルスの飛行機(トルネード号)の「761」761マイル → 1224km → 音速 → ソニック → 「SONIC」。
エッグマンの「ネクストレベル」のセリフセガファンにはおなじみの「Welcome To The Next Level」。
兵器を分解して超巨大ロボットをつくる『ヒーローズ』のメタルマッドネス。
エッグマンの超巨大ロボット『ソニック2』のデスエッグロボ(こちらの名称で記載)。
デスエッグロボの操作説明書ジェネシス(海外版メガドライブ)の説明書。「EGG」の文字フォントはセガのロゴ。
ソニックが足でつついて倒す『新ソニ』でエリスを助けるシーン。
マスターエメラルドをナックルズが修復『アドベンチャー』のマスターエメラルドのかけら探し。
ナックルズがぶどうを気にするナックルズの好物はフルーツ(ぶどう)。

761の数字は「音速(ソニック)」の数字を「マイル(マイルス)」で書く=ソニック&テイルスはニクい表現ですね。

マスターエメラルドの中からカオスエメラルドが出るのは本作独自の設定で、時間の都合上、エメラルドはひとつに絞りたい制作側のために飯塚プロデューサーの提案からうまれたそうです。

テイルスの本名はマイルス・パウアーで、「マイル毎時」のもじりが由来です。

ウサ子

今作におけるソニックたち

背景

エッグマン以外は
かなり原作に近い

ソニック・テイルス・ナックルズは経緯こそ違えど、ゲームの雰囲気をベースにしつつ設定を掘り下げた感じになっています。

ソニックは前作以上に生意気

前作は孤独からさびしがり屋なところが強調された一方、今作は家族ができたことから、さらに生意気でやんちゃな部分が出ています。

悪い意味のクソガキではなく、トムの言葉を考えてラストに答えを見出したり、テイルスに毛布をかけるなど、「優しいけど、ちょっと反抗期なお兄ちゃん」という感じでしょうか。

テイルスは原作よりおくびょう

前作のラストに登場したテイルスのデザインはクラシック(メガドライブ時代)に似たデザインであったものの、本作ではモダン(現在の造形)に近いデサインに直されていますね。

映画のテイルスはゲームのような頼もしい性格とは言いがたく、「勇気はあまりない、いじめられっ子ギーク(機械オタク)」でした。

ゲームのテイルスが精神年齢高いだけで、こっちのほうが年相応といえます。アニメ『ソニックトゥーン』のテイルスとは別ベクトルの子供らしさです。

吹き替えの広橋さんの声もアニメ『ソニックX』初期のような、子供っぽく少し高めな声質でした。

YouTubeでレビューする人の半分ぐらいが「テイルズ」呼び。セガ公認おじさんも怒りそう。

ただきち

ナックルズは原作以上に天然

ゲームのナックルズも真面目でだまされやすい純粋な性格でしたが、映画のナックルズは「力自慢の無知(世間知らず)な天然」が似合います。

一族の生き残りの使命を背負ったり父親が死んだ過去を持つなど、映画のソニックと同じ影のある孤独なキャラクターになっていました。

お互いに和解したあと、トムやテイルスたちと野球対決(?)をしたのは微笑まししく、前作でソニックがひとり野球をしたのと対比になっています。

なお「ナックルズ族」ではなく「エキドゥナ族」なのは、当時はエキドゥナの単語の知名度が低かったためで、映画では時代の流れもあり後者を採用したと、飯塚プロデューサーは答えています。

プロ野球コラボはここからだったのか……

ただきち

ロボトニックはジム・キャリー

今作エッグマンは「前作以上にジム・キャリー」の一言につきます。

キノコの星序盤の顔芸祭りから後半の脚ギターにいたるまで、そのイカれたコミカルなキャラクターは、最初から最後までジム・キャリー氏で、飽きることはありません。

山ちゃんこと山寺さんも楽しそうに吹き替えをしていたね。

ただきち

トムはソニックの「友達」か「父親」なのか?

背景

愛情の形はひとつではない

前作では「人間の友達」として関わったトムが、今作では「ソニックの父親」として扱われたことに、一部の人は違和感を感じたみたいですね。

自分が思うに、今作のトムは「友人」の側面と「父親」としての顔、その両面からソニックを大切にし、見守るキャラクターだと思います。

友人として信頼し、親として心配している。冒頭のボートのシーンや、終盤でソニックがトムを「父さん」と呼んだのも、愛情の形はひとつではないのを表している描写ではないでしょうか。

前作で狙われていた本当の理由

背景

なぜソニックは
狙われたのか

前作でソニックが命を狙われたのは「特殊能力があるから」と説明されていました。

しかし今作でナックルズがソニックを狙うのは、マスターエメラルドの秘密で対立するフクロウ族の弟子かつ、父親の敵討ちだったんですね。

前作の「特別な能力を持つ者は狙われる」という部分はロングクローの方便だったのでしょう。

「自分の力が狙われている」ではなく、「マスターエメラルドの秘密を握らされているから狙われている」と言ったほうが適切です。

そう考えるとロングクローは策士であり、愛情はあるけれど少し冷酷さがあるようにも感じる。

ただきち

ジム・キャリー氏の俳優引退作?

背景

あくまで本人の公言

今作をもってジム・キャリー氏は休業・もしくは引退することを発表しています。

このニュースが発表された当時はウィル・スミス氏のビンタ事件後で、彼自身は厳しい意見を述べていましたし、心情的な部分のほかにも、業界に思うところはあるかもしれません。

映画ソニックの魅力の半分はジム・キャリー氏の存在が大きいといっても過言ではありません。

ジム・キャリー氏のいない映画ソニックは、クッパのいないマリオのようなもの。

ただきち

ジム・キャリーが休業宣言、引退も示唆「もう十分やった。これ以上はいいかな」|シネマカフェ

「ソニック・ザ・ムービー」シリーズでは、ジム・キャリーが俳優を引退したとしても配役をし直すつもりはない|IGN Japan

戌神ころねさんをさがせ!

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ころさんにもナッコ式握手

映画には公式から「ソニックアンバサダー」として認定されている、バーチャルVTuberの『ホロライブ』戌神ころねさん(ころさん)が吹き替え声優として登場しています。

……ただスタッフクレジットを見ると、ころさんの出番は役があるキャラクターではないため、おそらくは群衆や端役の人物でしょう。

ご本人も「しっかり耳をすまさないとわからない」と言っているので、映画を見て「あ、ころさんだ!」とわかるのは、ころさんファン(ころねすきー)でもかなり難しいと思います。

追 記

本人によると、結婚式でソニックがワープするシーンと、デスエッグロボから逃げ惑うシーンに出ているそうです。

ソニックx戌神ころね コラボ企画決定!|ソニックチャンネル

戌神ころねと映画「ソニック・ザ・ムービー/ソニックVS ナックルズ」を一緒に 鑑賞できる映画館イベント|ソニックチャンネル

【イラスト】ころさんにナッコ式握手【ソニころ】

気になったところ

背景

疑問に思った描写

ここからは鑑賞中に感じた、気になったシーン・箇所になります。

前作を見ないとわかりにくい

本作の一番の欠点といえるかもしれない部分で、この作品は前作を鑑賞しないとよくわからない箇所がそこそこあります。

  • ソニックがなぜ地球にいるのか
  • エッグマンがキノコの星にいる理由
  • トム夫妻が親代わりになっているわけ
  • トムとその周りの人間関係

一応楽しめるにしても、前作を観ないと頭にハテナがついて鑑賞することになります。

前作も冒頭のあらすじナレーションがあったので、数分でもあったほうがいいかもしれません。

ウサ子

序盤の謎種族

キノコの星でエッグマンとナックルズがはじめて出会った際、エキドゥナ族でもフクロウ族でもない謎の種族が登場したものの、あの一回だけ(?)しか登場せず、特に触れてもいませんでしたね。

原作の『アドベンチャー』だと、ナックルズ(エキドゥナ)族は腕っぷしが強く、武力で支配・勢力拡大していた戦闘部族でした。

もしかしたら、支配した種族をナックルズが尖兵(せんぺい)として連れてきたのかもしれません。

ちょっとプレデターっぽい。

ただきち

シャドウのデザイン

映画のラストに軍によってコールドスリープされていたシャドウが目覚めるシーンで終わります。

アドベンチャー2を軸にした3作目が公開されるだろうと期待がふくらむ一方、少し目元のデザインが可愛すぎるかなと思いました。

これはスーパーソニックのモデリングを流用しているからのようなので、次回作ではテイルスのように、しっかりと作られて登場しそうです。

それでも次回作にシャドウが出てくるのは嬉しくて仕方がない。

ただきち

トルネード号のデザイン

ここは本当にどうでもいいというか絵描きの悩みで、トルネード号のデザインが劇場ポスターと本編で異なるのはちょっと迷いました。

まあ絵描きの悩みだね。

ただきち

総評:ファミリー映画のお手本

背景

ソニック好きもそうでない人も
満足できる

前作からパワーアップした2時間映画ではあるも、コメディ調のアクション映画であるため、中だるみすることなく楽しめるファミリー映画でした。

前作以上に原作ネタが多い楽しみはある一方、そういった知識は「あったら楽しめる」レベルで、ソニックを特に知らない人でも楽しめます。

続編の制作やスピンオフも決定していますし、2022年末にはネットフリックスでアニメ『ソニックプライム』が配信され、同時期には『ソニックフロンティア』も発売されますね。

親子連れが多く、上映後に親子でソニックを語っているのは、ほっこりする光景だった。

ただきち

おまけ:ネタバレイラスト・差分

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答え:『ソニック2』のエンディング
【レビュー】ソニック・ザ・ムービーの感想・評価【映画ソニック】
【イラスト】ころさんにナッコ式握手【ソニころ】

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