雑記
2021.11.20 2025.02.14

【注意】安易なAdobe Webフォント利用はやめたほうがいい理由【Webデザイン】

雑記,Adobeフォント,WEBデザイナー,フロントエンド,WEBデザイン

ネット上やSNSの記事だと、

モブウサギ

Webフォントを使いたいならAdobeフォントで決まり!

モブウサギ

AdobeフォントはWebフォントとしても使えて便利!

モブウサギ

AdobeフォントをWebフォントとして使う方法をまとめました。

と、Webデザイナーの人たちがAdobeのWebフォント(以下、Adobe Webフォント)推奨する記事が数多くあります。

しかしコーダー目線や管理の側面から見ると、

AdobeフォントをWebフォントとして使うのは再考すべき。

ただきち

となるんですが、なぜ安易に使うべきではないのか、コーダー目線でAdobeフォントやWebフォントについて述べていきます。

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安易に使うべきではない理由とリスク

背景

確かに便利だけど…

なぜ安易にAdobe Webフォントを使ってはいけないのか。その理由を簡潔にまとめるならば、

  • JSで動く】日本語フォントは実装にJava Script(JS)が必要。
  • 管理が大変】抱える案件が増えれば管理コストがかかる。
  • 解約すると解除される】Adobe CCを解約すると一気に使えなくなる。
  • やりとりも大変】コーダーやディレクターの手間が増える。
  • 多くても2種類が限度】日本語Webフォントは重いデータの宝庫。
  • 規約変更】顧客のサイト制作の場合、顧客も使用料を支払わないといけない。

特に最後の規約変更が一番の理由で、

利用条件では、2019 年 12 月 31 日以降の再販は許可されていません。それ以降にフォントライセンスや web フォントホスティングが中断されないようにするには、クライアントの web サイトは、独自の Creative Cloud サブスクリプションから Adobe Fonts を読み込む必要があります。(中略)

クライアントは、web フォントプロジェクトを転送する前に Creative Cloud サブスクリプションを設定する必要があります。完全なフォントライブラリは、ほとんどの有料の Creative Cloud サブスクリプション(例外あり)に含まれています。

フォントのライセンス|Adobe

つまり、どういうことなのかというと、

CHECK!

Adobe Webフォントを使用する場合、顧客側もライセンス購入してCC加入が必須。その旨を顧客へ事前説明しなければならない。

記事でAdobe Webフォントの使いかたを述べるのであれば、上記の注釈は必ず書いておかないと無責任な行為になります。

問題はWebフォント化であって、バナーやビジュアルなど、「画像」として使うならAdobeフォントの利用は問題ないよ。

ただきち

ダイナミックサブセットと Web フォント提供|Adobe

ウェブフォントはGoogle Fontsに決まり!|コキャクル

Webフォントの利点と欠点

背景

Webフォントにも
欠点があるよ

Adobe Webフォントを安易に使うべきではないのは、規約の問題が一番大きな要因です。

SEO(特にUI・UXの部分)まで考えると、安易にポンポン使う代物ではないこともまた、Webデザイナーは最低限知ってほしいところです。

次からは、Webフォントのメリット・デメリットをご紹介します。

Webフォントのメリット

Webフォントは「すべてのデバイスで同じフォントが表示される」が最大のメリットです。

よくある話で、Android端末では明朝体が入っていないため、もしサイト内で明朝体を使いたいのであれば、Webフォントは必要になります。

また游明朝・游ゴシックはMacやWindowsにはあっても、AndroidやiOSには入っていません。

スマホでサイトを見る人が8割以上の時代ですし、デザイン性・端末非依存・可読性(読みやすさ)向上の意味でも、Webフォントは重宝されますね。

明朝を使うならWebフォントは絶対必要。

ただきち

Androidで明朝体フォントを表示させる方法|will style .

Webで游ゴシックをiPhoneやAndroidで表示できない?表示するには?|Qiita

インターネットの利用環境は「スマホのみ」が最多 60代はスマホ利用者が7割超に【LINE調査】|MarkeZine

Webフォントのデメリット

一方、Webフォント、特に日本語のフォントはデータ量が多く、重たい代物です。

サブセット化(使用文字を減らし軽量化)されていない日本語Webフォントは、2種類だけでも読み込み・表示に1〜2秒増えることがあります。

日本語ってひらがな、カタカナ、漢字、英数字を内包している特殊な言語だからね。

ただきち

読み込みに2.5秒以上かかるサイトは離脱率が急激に上がり、機会損失が大きいと言われています。

Webフォントはその2.5秒のうち、半分近くも占めるおそれがあるんですね。Adobe Webフォントはライセンスの問題から、自前でサブセット作業をおこなうことは基本的にできません。

サブセット化されたフォントはあるものの、日本語フォントはダイナミックサブセットという仕様上、JavaScriptで動かす形式になってしまい、このあたりは融通がききにくいですね。

この読み込み時間の考えかた、最適化を『LCP』といいます。

ウサ子

Webサイトの読み込み順がよくわからないので少し調べた話|Qiita

Webページの読み込み時間、3秒が限界か – 5秒になると直帰率激増|マイナビニュース

DTPデザインとWebデザインは違う

背景

DTP≠Webデザイン

DTP(チラシ・ポスターなどの印刷物)デザインとWebデザインはぜんぜん違うものですし、この違いを理解しないデザイナーは、結果としてチームにも迷惑をかけます。

DTPなら入稿ガイドラインを守れば、Adobeフォントなどを比較的自由に使えます。しかしWebサイトはコーディングの制限やGoogleのガイドライン、表示速度の問題などの考慮は必須です。

WebデザインとDTPはそれこそ緑茶と紅茶、焼きそばとカップ焼きそばぐらいに違います。原材料こそ一緒ですが、シチュエーションや使いどきがぜんぜん違うんですね。

安易に勧める記事を書くのは、コーディングできないWebデザイナーの印象。できるWebデザイナーはDTPと同一視しない。

ただきち
【現役が語る】嫌われるWebデザイナーにならないために【コーディング】

最後に:絶対悪ではない

背景

使いどころが問題

ここまで、Adobe Webフォントを悪く言う感じになっていますけれど、使いたがるWebデザイナーは無能だとか、絶対悪だから金輪際使うなと言っているわけではありません。

  • 仕様確認】Adobe Webフォントの仕様をしっかり理解する。
  • 要件定義】どの案件で使うのか、管理の問題も考慮しているか。
  • 顧客説明】顧客のサイトに使う場合、その旨を説明する必要がある。

理解と使いどころの問題であり、上記をしっかり考えていて、

  • 自社(EC)サイト
  • 趣味のホームページ

このような条件下であれば、Adobe Webフォントを使ってもいいと思いますし、

  • 顧客に納品するサイト
  • SEO重視のサイト

このような場合は本当にAdobe Webフォントを使うべきなのかを、社内のみならず、顧客とも検討を重ねて考えないといけません。

上記注釈・注意点を書かずにAdobe Webフォントの導入方法を書く記事は、コーダー知識や規約を調べず無責任に言っているか、規約改定前の2020年以前の記事のどちらかです。

本当にここをデザイン段階で考えないと、自社やコーダーなどのみならず、顧客側にも迷惑がかかるリスクがあります。

WebサイトとDTPデザインは違うこと、Adobe Webフォントの性質・仕様を理解した上で、最終的に使用するかどうかを判断してください。

できるデザイナーはどこでWebフォントを利用するかの使いどころ・選定を理解しているよ。

ただきち

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制定日:2017/2/24
改定日:2026/1/4

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