2015.05.31 2024.10.07

【レビュー】「喧嘩番長の新作=バイクに乗れる」に物申して、喧嘩番長6 ソウル&ブラッドの感想・評価【喧嘩番長】

喧嘩番長,ゲーム,マンガ,喧嘩番長6

喧嘩番長6 ソウル&ブラッド|スパイク・チュンソフト

発売前、「喧嘩番長6でバイク(単車)は乗れるのか」というキーワードで当サイトにこられる方がそこそこいらっしゃいました。

ただ6は『喧嘩番長2 フルスロットル』のようにオープンワールド(厳密に言えば箱庭フィールド)じゃないので結局なかったですよね。

バイクに乗れるのは2だけながら、違法改造はシャバイ。道路交通法違反はシャバイ。守ったところで遅く感じ爽快感がない……リアルを求めすぎた結果、ゲームの爽快感を損ねていました。

バイクのために擬似(ぎじ)的なオープンワールドも導入したとしても、上述のようなゲームとしての楽しさ、爽快感が合致されていないので、意味がなく蛇足になっています。

ゆえに2は昨今における、「なんでもかんでもオープンワールドにすればいいってものじゃない」として掲示できるゲームだと個人的に思っています。

バイクシステムを作るぐらいなら4~6のように、ほかの遊び要素をより深めて欲しいなと思いますし、生かせないのならキッパリ切るほうが個人的に好感が持てます。

それでは、以下から『喧嘩番長6 ソウル&ブラッド』のプレイレビュー・評価です。

ネタバレ注意

作品の内容・結末が記述されています

プラス評価・期待点

背景

演出・快適さは
シリーズ1

本作のプラス評価・期待点は以下になります。

バトルの迫力

従来の作品と比較すると迫力があります。敵の攻撃を受けずに強弱コンボを叩き込むとラッシュ攻撃がおこなわれますが、本当に進化しています。

今作はコンボをつなげてダメージを与えるより、いかにチャージ攻撃を当てられるかが重要のように感じました。

ロード最速

おそらく喧嘩番長シリーズで一番速いです。PSPで発売された3~5もシステムデータをインストールすれば速くなりましたが、それ以上です。

こういった頻繁にマップ移動をするゲームは、ロードの短さも重要になりますけど、ストレスなく遊ぶことができました。

ストーリーについて

内容は1のアツい要素と、2のシリアス要素を足して2で割った感じです。

「最凶の男が最高の漢になる物語」のフレーズどおり、3年間における主人公の成長劇はグっとくるものがあります。

事情があったとはいえ、主人公が白い粉の運び屋を引き受けるわ、ナイフで殺されそうになるわと、下手したらCERO「D(17歳以上)」にいくんじゃないかと言わんばかりです。

シリーズでは学校間の抗争や暴走族相手だったのに、今作は反社会的勢力が相手です。

ジョジョ要素

声優キャストが『ジョジョの奇妙な冒険(ジョジョ)』メンバー(中の人ですらジョジョだと言及するレベル)なのは周知の事実ですが、

  • ラッシュ攻撃は最早オラオラのラッシュ
  • 主人公・ヒロイン・ラスボスの中の人
  • 「世界一ィイイイイイ!」
  • 「ドゥーユーアンダースタンド?」

など、もう隠す気がないと言わんばかりにジョジョネタが多く、パロディが多い喧嘩番長でも、今作はジョジョ要素を強く感じますね。

伝説達成について

今作は伝説が達成しやすく、過去作は何十周もしないと達成できないようなものも見受けられましたが、ステータスに関するもの以外は、そこまでしなくても達成できます。

2周目はストーリー時期を自由にスタート

一度クリアすると「過去を振り返る」という形で、ステータスやアイテム、ダチを引き継ぎ、学期ごとにストーリーを自由に選択し、そこから始められるようになります。

これがいろいろと便利で、ストーリーのおさらいも表示されるので、キャラクターの心情など、また新たな発見や理解が深まります。

マイナス評価・疑問点

背景

シビアな判定が多い

一方で、マイナス評価や疑問点は以下になります。

壁にぶつかる仕様

今作は走行中にカベにぶつかるとぶつかりモーション+シャバくなるんですが、操作に慣れてくるとこの仕様がストレスに感じました。

手動ロックオンとジャンプ操作がなくなったように、これまでのシリーズを知る人はちょっと困惑しますよね。1の段階でその周りは完成していて、変にいじらなくてもよかったと思います。

範囲技や超気合技が少ない

タイマン技ばかりで超気合技も範囲攻撃も少なく、言ってしまえば1の初代と同じぐらい少ないです。むしろPSPシリーズのは逆に100ぐらいの量がありましたよね。

またこれまでのシリーズのように、敵と戦っていたら周りの敵も攻撃を仕掛けてくる……というのが起こりにくいので、わざわざシャバ値を下げてやらないといけないのは不便に思えます。

治安度維持について

たとえ100%にしても、一定時間や人にぶつかると99%になるので、全地域100%は相当苦労しました。コツは一万円以上の買い物とセーブをとにかくすることです。

これだけでも治安度が上がるみたいなのですが、作業感が強いです。

マブダ値の維持

たとえマブダ値を最大値にしたとしても、連れているダチにぶつかっただけで下がるので、どうにかして欲しいですね。

治安度同様、ここまでシビアにされると逆にやりづらく感じます。

快適グッズ集めの面倒さ

4や5でもあった、一々手づかみでアジトに運ぶのは面倒です。ダチへの指示で運ぶのを命令できたらよかったでしょうし、アジトが一種類だけなのももったいないですね。

2周目への配慮

2周目のデメリットとして、ストーリー進行上、学校の生徒を何人か倒さなければならないミッションに直面した際に、もう戦意がない生徒を無理矢理攻撃して倒さなければなりません。

ステータスが高くないと逃げられてしまいますから、強くなるか、わざとシャバくならないといけないのは手間がかかります。

バグが多い

喧嘩番長でバグが多いのは最早伝統に近いかもしれませんが、2周目プレイ時に最後の片桐戦でムービースキップ&勝利をしたら、卒業式に進まずフィールドにとり残されるバグに見舞われました。

幸い対決前でセーブしてましたけど、このバグで進行不能になりリセットせざるを得なくなったので、ぜひとも改善してほしいポイントです。

それとバレーボールも何かしらのバグなのか、特定ルートから入らないとアイコンが反応しないバグがありましたよ。

総評:携帯機の喧嘩番長では一番面白い

背景

この技術で
初代をもう一度みたい

携帯機の喧嘩番長の中では、5を抜いて一番のお気に入りになったソフトです。

独立している内容ですから、(期末テストの問題を除けば)初めての方でも予備知識なく遊べると思います。チョコおじさんが田城じゃないのは気になりましたけどね。

寄付・ご支援のお願い

当サイトはみなさまの寄付・ご支援により、広告なしの実現やサイト運営・維持をおこなっています。

記事や作品が気に入りましたら、寄付や支援サイトのご支援をよろしくお願いいたします。

ご支援・寄付のご協力のお願い
ありがとう
ございます

寄付に登録・ログインは不要です。文章を書かなくてもスタンプだけの寄付もできます。

記事の原寸大作品、サンプル黒塗り無しは支援サイトで閲覧できます。

FANBOXは表現規制・規約変更により作品が非公開になる場合があります。

記事・作品が気に入ったら
SNSでシェア・引用

1.シェアについて

赤竹ただきち(以下、当管理者)が運営するウマコセドットコム(以下、当サイト)の内容をシェアする場合、個人サイト・ブログ・サービス・SNSを問わず、URLなどを記載して出典元を明記ください。

明記していただければ、社会通念上の範囲内でご自由にシェアが可能です。

2.記事の参考・引用(転載)

記事の文章表現の流用、抜粋・引用される場合、当管理人までの申告は原則不要です。

文章の引用には法的条件(引用箇所の明示・出典元明記・補足として使用・引用の必然性・内容を改変しない)を満たす必要があり、満たしていない引用はご遠慮願います。詳細は著作権法第32条をご確認ください。

ご自身で独自に記事・動画作成で当サイト記事内容を参考に留め、文章を完全自作されている場合、URL記載は任意です。

要約のための一部改変は、記事の目的・意図を大幅に変えなければ可能とします。

3.作品の引用(転載)

当サイトの作品を引用・転載する場合でも当管理者への申告は不要ですが、URL元の記入、もしくは当管理者名・アカウント名などの記載をお願いいたします。

4.キャラクターの使用

当サイトのオリジナルキャラクターは創作性が高い非営利の個人に限り、イラスト・マンガなどに使用できます。非営利・個人の定義はこちらをご参照ください。

制作費・人件費の範囲内であれば、有償配布や支援サイトの掲載も可能としますが、生成AIで作成した作品で当管理者の作品だと誤認させる、有償行為をするのはご遠慮ください。

5.当管理者の著作権

当管理者が作成した文章・画像・デザイン・オリジナルキャラクターや作品などは原則、ご依頼でも著作権は当管理人に属します。

ただしバーチャルVTuberなど、権利者ご自身のキャラクター、または二次創作元のキャラクターなどの知的財産権につきましては、当管理者ではなく元の権利者に属します。

6.禁止行為

以下の行為が見られた場合は、個別のご連絡や法的処置などといった対応をとらせていただく場合があります。

A.二次利用・加工・改変

当サイトの画像・作品・文章・サイトレイアウトなどの悪意ある二次利用・加工・改変行為や、信用毀損・反社会的など、社会通念上問題のある目的で利用する行為。

B.文章の引用・流用

当サイトの文章を恣意的に切り取った語弊を招く行為や、著作権法第32条の引用条件を満たしていない場合。または当サイトの文章表現を流用しておきながら、引用元としてURLを明記しない、解説記事・動画などの作成行為。

C.不適切な拡散

特定の単語・見出しに反応、記事内容を過度な歪曲・脚色するといった不適切なシェアの禁止(誤った解釈のみならず、〈自他問わず〉風評被害や誹謗中傷につながる恐れがあるため)。

D.誹謗中傷

当サイト・他者・企業などを誹謗中傷する目的での引用。また煽り・マウント行為といった、意見・提起・指摘ではなく、人格・風評を著しくおとしめる行動も含む。

7.著作権

当サイトは著作権の侵害を目的とするものではありません。

スクリーンショットや二次創作元の知的所有権は各権利者・団体に帰属しており、各利用規約を確認した上で掲載しています。

有料二次創作は権利元の創作ガイドライン厳守を努めていますが、問題があれば当サイトのお問い合わせよりご報告ください。

8.トラブル

当サイト記事のシェアなどが要因で発生したトラブルなどについては、一切の責任を負いかねます。あくまでも参考・一意見として扱ってください。

当管理者まで直接ご意見・ご指摘を希望される場合は当サイトのお問い合わせからご連絡いただけますと幸いです。

制定日:2017/2/24
改定日:2024/10/23

シェア・引用の前に「規約・ポリシー」をご一読ください(同意したものとみなします)。

記事を特定の単語・見出しなどで判断したり、記載内容の過度な歪曲・脚色、他者を誹謗中傷・バッシング目的のシェア・引用は固くお断りいたします。

シェア内容が問題・風評被害行為だと判断した際、個別にご連絡を差し上げる場合があります。

社会通念上のモラル・リテラシー・マナーの範囲内であればご連絡することはございません。シェア・引用をしていただきありがとうございます。

プロフィール

赤竹ただきち

赤竹ただきちTadakichi Akatake

仕事で「YMYL(医療・健康・お金)記事をほぼ生成AI任せに書く」という、「これありえないだろ……」という他社事案に遭遇し驚きを隠せない。

というのもGoogleは2016年にWelq事件があったから、YMYL記事は独自性・信ぴょう性を厳しくチェックするようになっているんだよね。

それにYMYL記事を生成AI任せに書くとペナルティになる可能性も発表していて、こういった記事では生成AIを使うのはいいにしても、検証・監修で補完することが必須。

これを理解せず「SEOを上げるお手伝いをします!」という業者がやるんだから、いくらなんでもリテラシーが低すぎる。それで検索ペナルティを受けたら損害賠償モノなんだけどなぁ。

イラストレーター・マークアップエンジニア(コーダー)・Webデザイナー・ライターのウサギ好き。多様な絵柄を描け、外国人でも絵でわかるマンガ、ウサギと口内描写にこだわりを持つ。

コーディングとWebデザインは両方可能。納期が短いなどいった案件では、「デザインとコーディングのアドリブ同時進行」という荒業もおこない、SEO施策を意識したマークアップも得意。

フリーランスとの進行ディレクション・指示や、面接担当の経験が幾度もあり、プロ・趣味問わず、絵描きを含めたクリエイティブの姿勢には少々シビア。

「自省・リテラシー・正しい批判の認知・意識向上」をライフワークとし、当サイト記事も「気づき・理解・学ぶ」を全体テーマとして執筆。

当サイトの記事は中学生でも理解できるように計算しながら執筆しており、ネット・SNS上で「わかりやすく参考になる」とご好評の声多数。

「言い訳せずに下手でも自分の弱さを認め、背かず自省して学ぶ意識を忘れない(=謙虚な)人」は、年齢・性別問わず好きなタイプ。