
ネタバレ注意
作品の内容・結末が記述されています
『爆走兄弟レッツ&ゴー!! リターンレーサーズ』感想


豪×ジュン?
デート権を賭けたチイコとジュンのレース戦後半になり、作者が今回のジュンをより可愛く描いたというだけあって、かなりヒロインプッシュした感じでした。
大人藤吉の話以上に、露骨に胸を押しつけるシーンが描かれたりといった深夜アニメばり描写には、レツゴー世代としては少し複雑……
ジュンが豪と手をつないだり肩車をしたり、デートの場面でいざ鉢合わせになったらなんだかんだで打ち解けたりと、恋愛関係というよりは家族に向けられた愛情のほうが近いです。
しかし烈がリョウやブレットたちを呼び捨てで呼ぶことには驚き……誤植でしょうか?
『星のカービィ デデデでプププな物語』感想


趣味は人生を
豊かにする
デデデ大王が趣味を見つけるために翻弄(ほんろう)する話です。
読書と称して六法全書を差し出されて「文字ばっかりで挿絵がないと無理」と言ったのは、まるでアニメカービィのデデデが、パピーポッピーの内容を読んだときの感想を思い出します。
趣味がないと「最悪孤独死」なのかは微妙なところですが、生きがいもなく、退職後は暇を持て余してスーパーやコンビニで難癖クレームをつける老人になる可能性は高くなるでしょう。
作者コメントで「最近スイッチ買って『スターアライズ』クリアしましたー!」「ゲームやったのは久しぶりです」って報告していますが……
スターアライズ描き下ろしマンガでは、ゲームの情報資料だけで描いたんですかね?
『だがしかし』読切出張版感想


ミニ四駆並走は
子供時代のロマン
『だがしかし』はアニメ版しか見たことがないので、原作マンガを見るのはこれが初めてです。
しかし今回は駄菓子ではなくミニ四駆を題材にしていて、出てくる車種もソニックセイバー・トライダガーX・ブロッケンGと、レッツ&ゴー!!(無印編)に絞ったラインナップ。
コトヤマ先生いわく子供のころはリアルタイムのレツゴー世代で、マンガ・アニメと同じように野外で走らせていたそうで。リアル世代ならみんなマネして挫折しますよね。
劇中でもココノツたちが野外の道で走らせて「速ェー!」「追いつけねェ!」と言っているのは本当。
現行ミニ四駆は平均40kmらしく、そう考えるとアニメのミニ四駆は時速6km、グランプリマシンでも20kmぐらいじゃないと並走は無理でしょう。
『ロックマン11読切版』感想


貴重なエグゼ以外の作品
鷹岬先生は過去に『流星のロックマン』の読み切りマンガも手がけていたみたいですが、エグゼのコミカライズしか知らないので、エグゼ以外の鷹岬ロックマンマンガはこれが初めてです。
鷹岬先生はこした先生のように絵の進化をさせるタイプではなく絵柄を固定するタイプなので、当時とほぼ同じ作画でありながら、ちゃんと元祖ロックマンの世界観に合わせていますね。
『コロコロ創刊伝説』感想


類似品は
人気の弊害
前回に引き続いて『ビックリマンチョコ』のブームと、ブーム過熱化したことによる諸問題(ビックリマン問題)に関する企業や編集部の苦悩と対策がかなり詳細に描かれていて、とても興味深いです。
特に類似品販売はたまごっちでもベイブレードでもあり、ベイブレードはコンビニに中国製のパチモノが陳列され、バリだらけで耐久性も低い粗悪品だったのはいい思い出です。
その解決策として禁止事項をリスト化(ネガティブリスト)した『ビックリマン憲章』の配布で、チョコのポイ捨て・シールの売買・盗難行為の解決は戦略としても素晴らしいですね。
純真なチビッコたちだからこそできたアイデアだといえます。
『死.tv』感想


すごくコミカル
今回で最終章に突入し、ツカサの正体やデスゲームの主催者の全貌が明かされたとはいえ、まさかジョジョネタが多いキャラクターだとは……
読切りの段階ですら、死亡シーンを含むコミカル描写はあったものの、一期における美少女・美女でも頭が吹き飛び、四肢・胴体寸断でバラバラにされる世界から随分変わりました。
それでも筋骨隆々でベテラン風格があるSPたちが、囲まれたらすぐ手を上げて降参するところが可愛いですね。