
少し遅れまして、『ソニックオリジンズ』のニンテンドースイッチ版(+スタートダッシュパック・デジタルデラックス購入)をプレイしたレビューになります。
『初代ソニック』『ソニック2』『ソニックCD』は遊んだことがあり、『ソニック3(+ナックルズ)』だけはやったことがなかったため、『オリジンズ』はとてもよい機会でした。
ソニックオリジンズ|SEGA
『ソニックマニア』と『ソニックオリジンズ』の違い

2017年には『ソニックマニア』という2Dソニックゲームが出ていて、こちらの明確な違いは、
- 【ソニックマニア】元作品をさらに発展させて制作したリメイク作品。
- 【ソニックオリジンズ】元作品を忠実に移植+要素追加したリマスター作品。
そのため、同じクラシックソニック(メガドライブ時代のソニック)作品であっても、『マニア』と『オリジンズ』の内容・方向性は全く異なります。
過去には『ソニックメガコレクション』という作品もあり、こちらは2002年に発売したものでしたね。海外ではほかにもコレクション作品が出ていたものの、長くなるのでご割愛(かつあい)。
そして『オリジンズ』ではスイッチやPS5などの、2022年現在の現行機のみならず、「PC環境でもクラシックソニック本編がすべてまとめて遊べる」のは、大きなメリットです。
『オリジンズ』の追加要素・操作

今作の追加要素として、
- 【ストーリーの実装】作品の時系列や背景がわかるストーリーモードの実装。
- 【ミッションモード】お題をクリアして高ランクを目指す。
- 【ミラーリングモード】左右反転のステージ構成で進む。
- 【ボスラッシュモード】各シリーズのボスと連戦できる。
- 【ソニック以外の操作】テイルス・ナックルズ(CDでは不可)が使用可能。
- 【アニバーサリーモード】16:9画面の実装・残機廃止・時間切れ廃止。
などといったシステムが実装しているため、ゲームが得意ではない自分でも遊ぶことができますし、経験者でも新鮮な気分で遊ぶことができます。
個人的に嬉しかったのは、「ドロップダッシュ」が『マニア』から引き続き登場したことですね。
『マニア』や『フォース』でもドロップダッシュは重宝していたので、全作品でドロップダッシュが使えるようになっているのは嬉しい限りです。
アニメーションについて

ストーリーモードもしくは、アニバーサリーモードだと本作のための新作アニメーションが流れ、ゲームではわからなかった状況などを理解できるようになりました。
『マニア』は「『CD』のアニメを現代向けにリメイク」という雰囲気のアニメーションであったのに対し、『オリジンズ』は「(東映アニメのような)現代でセル画風の90年代アニメを表現する」という印象に近いです。
『CD』のアニメを制作したのは当時の東映スタッフだっただけに、ある意味ではこちらも東映アニメオマージュかもしれません。
海外ファンが気になった例の音楽
ファミ通の公式配信でしつこいぐらいに海外ファンたちが気にしていた、「『3』の音楽は差し替わるのかどうか」という部分は、海外ファンの予想どおり差し替えられていました。
『CD』で未来のステージを「過去」と言ったり、アニメーションは再収録版なのに「発売当時のアニメーション」と言ってしまうなど、あのファミ通配信はソニックに詳しいとツッコミだらけだったり。
……というのも、『3』の一部楽曲はマイケル・ジャクソンが作曲したものであったため、大人の事情で不安視されていたんですね。
個人的には自分もマイケル・ジャクソン作曲版のほうが好きではあるも、これは仕方のないことです。ソニックの生みの親である中裕司氏も何かしら、思うところがあったみたいですね。
Yuji Naka Is Shocked That Michael Jackson’s Music Is Missing In Sonic Origins|Nintendo Life
気になった部分

ゲーム内容はおおむね満足で、アップデートでバグは随時修正されているため、これといった不満はありません。
しかしながら、追加要素で購入できる島閲覧モードと、ミュージアム要素の操作に難があるのが、本作の不満点になるでしょうか。
島閲覧モードは「島を自由に閲覧できる」という触れ込み……であるにも関わらず、カメラ操作は限定的で自由とはあまり言いがたいものでした。
ミュージアムでイラストを閲覧する際は、ページの切り替えは十字キーで行うことが書かれていません。
ゲームプレイには関係のない部分とはいえ、ギャラリー部分も楽しんでいる身からすると、気になってしまいますね。
総評:これ一本でクラシック本編は網羅

『オリジンズ』は『マニア』と違ってリマスター作品ですが、ゲームが苦手な人や初心者でも楽しめ、遊んだ世代もミッションやミラーリングモードで新鮮に遊べます。
完全クリアを目指すと根気が必要ではあるものの、アニバーサリーモードであれば、オリジナル版のやり直しよりは負担が圧倒的に少なく、ただクリアするだけなら頑張ればなんとかなるレベルです。
アニメーションは『マニア』からセル画っぽい感じになっているのは、少し昔のアニメみたいでマッチしていますし、ある意味この表現も『CD(東映アニメ)』のリスペクトにも思えます。
『初代』『2』は様々な場所で移植されていましたけれど、『CD』や『3(+ナックルズ)』は、一部のハードやスマホでしか遊べませんでした。
今作でPC含め、どのハードから遊べるようになったのは、いい時代になったものです。
『ソニックCD』のスマホ版は当初、海外ファンが無断でやったものなのに、セガ公式に認められた挙げ句、のちに『マニア』の制作スタッフになった話は、「オタクは卒業してプロになれ」を体現していて本当にすごい。
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