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    最終更新日は2018/3/19です。修正前と内容が異なる場合があります。




    今更ながら絵描きタブレット『raytrektab(レイトレックタブ)』を買いましたのでレビューです。まあ他のサイト様でも沢山レビューが出尽くしていますから、こちらのレビューは実際に使えるまでの工程や注意点を中心にまとめました。

    これは一個人の意見です

    他の様々な意見・視点も取り入れてください。



    いつでもどこでも気軽に。手書き文字は液タブより書きやすい

    液タブにはできない点として、手書き文字が非常にスムーズに書けることと、本体を回転させて描けることですね。また、タブレットなのでタップやスワイプ操作にも対応していて、拡大縮小、回転がスマホ操作のように直感的です。

    特に手書き文字は、液タブを利用していて悩ましい点でしたからね。スタンドアロン(単体起動)タイプならまだしも、サブモニターのようにして使うタイプは、どうしてもPCとの遅延がわずかにあるので、相当拡大しないとキレイな書き文字は出来ませんでしたから、これはちょっと嬉しかった。

    それに液タブだとどうしても「さあ絵を描くぞ」の意気込みで席に座り、配線コードを繋げて電源を入れ、調整をしてから絵を描く…といった具合で、まとまった時間じゃないとダメでしたが、これはタブレットなので、仕事の休憩時間にも気軽に取り出してサラサラ描けるのが素晴らしい。

    購入するなら店頭買いかドスパラ公式サイトで買うべき

    レビューを見ていると、raytrektabはちょっと壊れやすいとの事なので、同時に修理保険に入る事を推奨します。中にはAmazonで買った人もいるみたいですが、保険は自然故障の1年保証限定で、不意の事故による修理は有料になってしまい、数万円が飛んで泣きを見てしまいますからね。

    だからこそ、ドスパラ直営店 公式サイト で買った方が良いです。他のサイト様のレビューによると、修理の時も考えて購入時の箱はちゃんと保管すべきとの事です。修理の際に箱がないと、専用の箱を別途買わされるそうですよ?

    スペックは旧世代のパソコンレベル

    これもよく言われましたが、本当にスペックは旧世代のPCレベルで、自分が以前使っていたMacBookPro(2010年モデル)と大して変わりません。つまり、今のPCで絵描き作業に慣れてしまっている場合、不便に感じることが多々あるでしょう。

    搭載メモリが今の時代で4GBしかないというのは…まあそもそも高校生が夏休みのバイトで買える事を想定している と公式が明言し、仕事絵を描くために使う事もあまり推奨していませんから、致し方ないですけどね。

    ただ、そのスペックの低さが仇になったのか初期不良かは分かりませんが、『クリップスタジオ(クリスタ)』の作業中にフリーズしたので再起動したら、初期化されたアクシデントに見舞われ…どう対処してもダメだったので、一度アンインストールして入れ直す作業を行い、また元の状態に戻す際にドラブルに色々見舞われて、結局1日かかってしまいました。

    このスペックなので、『Photoshop』や『Illustrator』といったアドビソフトは入れない方が良いと思います。入れたとしても自己責任デス。

    付属のペンは慣れが必要

    ワコムのintuosペンと同じくバッテリー充電が不要で裏側にケシゴム機能がついていますから、よく比較される『アップルペンシル』よりかは優秀だと個人的に考えています。ただサイドボタンがついていないので慣れが必要です。

    公式インタビューによれば「周りは使っていない人が多かったので切った」そうですけども、自分はスポイトと右クリック機能をペンのサイドボタンで多用していたタイプの人間なので、スポイト機能を一々押すのが面倒でしたね。消しゴムもintuosペンのような感じでは無く、ちょっと押し込まないと消しゴムが機能しないので、消しゴムで筆圧をかけるのは困難です。

    パソコンで絵を描いたことがないビギナーなら違和感がないでしょうけど、10年以上intuosペンで描いてきた身としてはマイナスポイント。まあ軽くコンパクトかつ取り回しは良く、安価なのは良い点ですけどね。

    それと、ペンは鉛筆のように細いので、グリップゴムやフックをつけるなどといったカスタマイズが必要になる場合があるかもしれません。

    PCの知識はそれなりに必要

    ちょっと公式の説明を見ると勘違いしそうですが、このタブレットは電源を入れたらすぐ使える…という訳ではありません。Windowsタブレットでもあるので設定は必要ですし、同梱されたクリスタも、あくまでもシリアルコードがあるというだけで、インストールは自分でやる必要があります。

    まあここは想定の範囲内とは言え、色々と設定を弄らないと満足に動かすことはできません。少なくとも半日〜1日は設定だけで終わってしまうと覚悟しておいた方がいいです。

    主にやった項目は以下です。

    Chromeのインストール

    正直IE…もとい、Edgeはダウンロードが遅かったですし、タブレットだとEdgeのダウンロード画面が開きにくいので、Chromeをダウンロードして、後述するクリスタやESETのダウンロードを行いました。


    メインPCにあるクリスタのツール環境・配置のデータ、ダウンロード素材のコピー移植

    自分はクリスタEX版を元々持っているので、ダウンロードしてアカウントと同期する作業を行いました。クリスタを初めて使う人は、ダウンロードした後に指示に従って、同梱のシリアルコードを打ち込んでください。

    ここでドハマリしたのが、アカウント共有、複数台利用処理を完了しても、ツール環境・配置のデータ、ダウンロード素材はメインPCのクリスタから引き継がれないという事(クラウドにメインPCのバックアップを入れれば、ツール環境は再現されるっぽいです)。

    つまり、メインPCと同じ環境で使うのであれば、環境関連のデータを全部コピーしてraytrektabに入れる必要があるのです。

    手っ取り早く確実なのは、『CELSYS』というシステムフォルダの中身をマイクロSDカードなどにコピーし、タブレット本体にも同じフォルダの場所に入れ込み、クリップスタジオ(ペイントではない方)の設定メニューから再構築を行う方法。

    なおやり方、フォルダの場所は公式のフォーラム に詳しく載っています。

    One DriveやGoogleドライブといったクラウドに入れたら良いんじゃね? と思われますが、該当フォルダには空フォルダも多く、エラーが出て移し変えることができなかったり、2G程度の容量なのに途方も無い時間がかかります。「ダウンロード完了まで300時間」と言われた時は何かの冗談かと思いましたよ(笑

    One Driveと言えばここもドハマリした所で、移植コピー先の保存フォルダは正確に指定しないとダメです。当たり前の話ですけれど、素材データやツールの設定が正しく反映されません。

    一回バグらしきもので初期化されてしまった時、素材含めたデータ保存場所をクリスタ側が勝手にOne Driveを指定してくれたお陰で、それに気付くまでまた半日かかってしまいました。macユーザーだからフォルダの階層の勝手も違うことも一因でしょうが。

    保存場所はタブレット内部のディレクトリ(フォルダ場所)に指定した上で上書きし、素材の保存場所指定でクリップスタジオ(ペイントではない方)の右上の歯車マークから「素材の保存場所」を選んでください。

    もちろん、初めて使う人はこれらの手順は不要です。


    セキュリティソフトESETの導入

    付属しているマカフィーは1年しか持ちませんし、正直性能の評判も悪いです。もしPCを持っていてセキュリティソフトを導入されているのなら、アンインストールしてそちらに移し替えた方がいいでしょう。自分はMacユーザーなのでESETを使用していますから、そちらを使いました。

    もちろんアンインストールするのは、全てが終わった後で行ってください。


    絵描きの支障にならない設定いじり

    上述の通り、raytrektabは正直満足のいくスペックではないので、この微妙スペックタブレットでも絵描き中にカクつかず、バッテリーの消費をそこそこにしなければなりません。そこで自分がやったのは、

    • 「設定」→「プライバシー」→「位置情報」→「位置情報サービス」をオフ
    • タスクバーのバッテリーアイコン→「電源モード:最も高いパフォーマンス」に設定(最大にしないとカクつきます)
    • 「設定」→「簡単操作」→「その他オプション」→「Windows の背景を表示する」をオフ
    • クリスタの「ファイル」→「環境設定」→「インターフェイス:タッチ操作設定」→「インターフェイスのスケーリング」→「小」に設定
    • クリスタの「ファイル」→「環境設定」→「タブレット」で「TabletPC」に変更(Wintabだと筆圧が効きません)
    • クリスタの「ファイル」→「環境設定」→「パフォーマンス」→「メモリ:アプリケーションの割り当て」→「75%」に設定
    • クリスタの「ファイル」→「環境設定」→「パフォーマンス」→「取り消し:取り消し回数」→「15回」に設定


    その他にも、

    • スタート画面を最低限のものに変更
    • クリスタアイコン、ピクチャフォルダ、ダウンロードフォルダをスタート画面にピン留め
    • 「設定」→「ディスプレイ」→「テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更する」を100%に設定
    • 「設定」→「ディスプレイ」→「回転ロック」をオン(右利きなのでホームボタンが左に来るように回転)
    • 「設定」→「システム」→「タブレットモード」→「タブレットモードでタスクバーを自動的に隠す」をオン(しておかないと手の腹が当たって誤作動する)


    それからraytrektabの色味調整(どうも初期状態では緑がかった色になっているらしい)も必要になるだろうと、一度作品データをクラウドからメインPCに共有させた時に感じましたので、こちらも設定する必要があるかと思います。説明すると長くなるので、こちらのブログ様の情報を参考にしてください。 

    なおこちらの作業環境はこのような感じです。



    公式では右にレイヤー諸々を置いていますが、ちょっと誤爆しやすいので全て左に集約しました。


    液晶フィルムやタブレットカバーはつけるべきか?

    個人的な結論としては、液晶フィルムはあった方が良いです。『書き味向上ペーパーライク 保護フィルム 』のような、紙と似た描き味のモノがオススメ。

    逆にタブレットカバーは無くても問題ないと思います。完全にお好みでどうぞ。キーボード付きケースを買うにしても、タブレットキーボードで間に合いますし、ちゃんとした文章を打つならブルートゥースの通常キーボードを買った方が打ちやすい。

    マンガのフォントを入れるにしても、またメインPCから入れないといけないので面倒で、だったら作品をクラウドで共有し、メインPCで写植しますよ。ケースでタブレットに傾斜がつけられる点は個人の好みですが。

    もしケースを買うのなら、『Raytrektab DG-D08IWP ケース 』はあまりオススメしません(まあ買ってはいないですけども)。推奨しているのにペンホルダーがついていなかったり、留め具と電源ボタンが重なっているそうですからね。

    なお自分はこちらの粘着タイプのタブレットカバー(8インチ) と、公式が推している『Digio2 タブレットケース 』を使っています。見た目以上に収納力が大きく、ペンも充電器もひとまとめにできるので便利です。



    先ほど紹介した粘着タイプのタブレットカバーと一緒に使っている図。

    描き終わり、ひとまず置く時はシャットダウン・再起動推奨

    どのPCのOSでも、定期的にシャットダウン、もしくは再起動しないとおかしくなるもの。

    このraytrektabも例外では無く、というか、本当に一息つきたい時にはスリープじゃなくシャットダウンしないと、上記に挙げた初期化騒動のような、エラーに見舞われる可能性があります。なので購入したら、スリープではなくシャットダウンや再起動をさせる癖をつけておくべきです。

    総評:ペン入れ・ラクガキ・web漫画用、初心者用液晶タブレットとしては優秀

    8インチなので、従来の液タブではできなかった本体を回転させて描ける手法が使えるといった取り回しの良さや、持ち運びの利便さ、コンセプトである「高校生でも夏休みにバイトすれば買える価格設定」はとても魅力。月に数百円払っておけば故障サービスやアフターケアを満足に受けられますからね。

    しかしながら搭載メモリが少ないので、30枚以上のレイヤーを使って描く、A4サイズの絵を描く作業には向いていません。また、結構設定をしないと満足に描けないので、PC知識も必要になってきます。あくまでもペン入れ・ラクガキ・web漫画用のサブ端末であり、初心者用液晶タブレットであるという立ち位置は忘れてはなりません。

    もし本格的に仕事として絵を描きたいのなら、素直に16GB以上のメモリを積んだPCと、液タブを買われる事をオススメします。

    そしてドスパラ経由で買っておかないと、修理保険が満足に受けられないので、Amazonなどで買うのはやめましょう。公式対応とされているケースも、電源ボタンが干渉するそうなので、留め具タイプよりも粘着テープタイプの方がいいかもしれませんね。液晶フィルムは貼っておいた方が良いです。

    以上、購入を考えている、設定にドツボにハマっている方々の参考になれば。

    最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。もし宜しければ、記事のSNSシェアのご協力をお願いいたします。

    赤竹 ただきち

    (Tadakichi Akatake)

    なんというか、久しぶりにガチグロ絵をものすごく描きたい。むしろリョナ絵を描きたい。そしてブログデザインも新しい案を思いついたので作り直してみたい。やっぱり自分はどう腐ってもクリエイター思考なんだなぁと。

    MyutaUsagi

    絵描きからHTML・CSS、物書きまで幅広くやれる京都生まれのウサギ好き。ネチケット(ネットマナー)やネット(情報)リテラシー、批判と批難の違いにはちょこっとシビア。

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