R-15
レビュー, 版権絵




スティックス好きとしては、東京オリンピックでリストラされたのは痛かった。

少し気になったゲームをいくつかやっていましたので、以下にレビューを書いていきます。ポケモン剣盾とかデス・ストランディングとか気になるソフトはあるけど、やったら絵の依頼が終わらないので後回しか保留という事で。

『リングフィットアドベンチャー』感想。場所を選ばないでフィットネス



リングフィットアドベンチャー 』は、リングコンとレッグコンと呼ばれる周辺機器を身に付けて遊ぶゲームです。店頭販売ではパッケージ版だけですが、『マイニンテンドーストア 』ならダウンロード版+後日郵送で周辺機器が送られてきます(指定すればコンビニ受取りも可)。

任天堂販売のフィットネスゲームだと、過去に『WiiFit』『WiiFit U』がありましたが、大きな違いとして、

  • 重たい周辺機器が必要ない
  • テレビがない部屋でも全モード遊べる
  • 運動の種類の幅が広い


特にテレビがない部屋や、その気になれば屋外でも全モードプレイ可能なのは良いですし、センサーもないですから、スイッチの画面が見にくければ近くに寄せて置く事も可能です。もしレビューの中に、「テレビの前でやらないといけない」とか、「WiiFitと大して変わらない」という記載があれば、その執筆者は確実に未プレイ・勝手な憶測で記事を書いている可能性大です。

『リングフィットアドベンチャー』のプラスポイント

かなりカジュアルな雰囲気で、その人の合わせた運動負荷設定ができ、誰でも気軽に始められる作りになっていますが、実際やってみると20分でも汗をかくほどキツく、Youtubeではジムトレーナーの人が本作を最高負荷で行っていましたが、フィットネスのプロですら、最高負荷は本当に音を上げるほどキツイそうです。

なので、運動を全然しないインドア派から筋骨隆々の人にまで、誰でも遊べますし、サイレントモードを使えば(一部のストレッチを除き)マンション暮らしでも夜中プレイがほぼ可能。結構動作を正確に測られるので、ズルがしにくいのは時代の進化を感じる(苦手な運動はボタン代用も可能)。

アドベンチャーは結構ボリュームがある……というか、20分もやればヘトヘトになっているので、相対的に長く遊べる感じですね。アラーム機能も設定でき、スイッチの主電源さえ切らなければバイブと音で知らせてくれますから、継続して続けられるでしょう。



ゲーム中でもオーバーワーク(やりすぎ)は控えましょうと注意してくれて、毎日続けるよりも、やらない日はあってもいいから継続することの方が大事だと、サボった所でペナルティもありません。リング(主人公のパートナー)が褒めて伸ばすタイプなのも、意欲に繋がりますね。


『リングフィットアドベンチャー』のマイナスポイント

一番気になるのはキャラクターデザインとアバターカスタマイズの貧弱さ。

モブキャラクターやザコ敵達は遊び心があって、『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』や『スプラトゥーン』に通ずる、メリハリがあって日本人にも受け入れやすそうなデザインな一方、リングやドラゴ、主人公は日本人には合わないであろう洋風・カートゥーン調のバタ臭さがあり、あまり感情移入できない。アバターも髪型や顔は固定で、変えられるのは髪・目・肌のカラーリングと衣服のみなんですよね。



アバターがお気に入りに仕上げられるかどうかで、結構モチベーションが上下するタチなので、Miiアバターとまではいかなくとも、カスタマイズの幅を広げてほしかった。

紹介動画であった「物語の続きが気になるから続けられる」も正直同意しにくい。そこまで続きが気になるストーリー構成でもなく、途中で味方が操られたりと展開の空気がガラリと変わる部分はあっても、結局は毎ステージの最後で待つドラゴを倒すだけ。というより、ストーリーや世界観の没入体験が浅すぎるのが正しいかもしれない。街に限り3Dマップで探索可能な箱庭フィールドがあった方が、没入しやすかったかも。

後はテーブルモードだと、リングのセリフが黄色と白で見にくいので、画面設定の明度を高くしておくのがオススメ。


『リングフィットアドベンチャー』総評

運動を全然しない人からプロのトレーナーも楽しめるし、テレビ画面に縛られない、必要としないプレイスタイルは、時・場所・場合をしっかり考えられる任天堂らしく、苦手な運動ならボタンスキップも可能など、そこの配慮は流石の一言。とは言え、本格的な筋トレ目的ならジムに通った方が良いかと(食生活の指導などは本格的に習いに行かないといけないので)。

一方でアバターカスタマイズの貧弱さ・海外向け気味のデザインなど、世界観に没入させる掘り下げが少し甘く感じるのが難点です。


『moon』感想。リアルタイム世代じゃないけどやってみた



moon 』は、かつてプレイステーション(PS)ソフトとして発売されたものの、その後移植がされることはなく、中古でプレミアが付くほどに希少価値のあるゲームでかつ移植も絶望的と言われていました。だからこそ、スイッチに移植されたのは大々的かつ衝撃を持って発表されましたね。

自分もPSは持っていましたが不注意で壊れてしまった事もあり、moonの存在は知りませんでした。むしろmoonのスイッチ移植が発表されてから、友人に勧められて遊んでみた感じです。なのでリアルタイム経験者ではなく、今回で初めて本作を遊んだ人の感想になります。

『moon』のプラスポイント

「伝説のアンチRPG」と称されているだけあって、かなりひねくれたゲームですね(もちろん褒め言葉)。勇者とかやっている所業が奇行そのものだけど、他のRPGなら平然とやっているだろうし……

それだけではなく、キャラクターも個性的で独創的。誰一人として使い捨てキャラクターがいないと言えるほど濃いメンツで、勇者に殺されたモンスター達も生態や好みを見れば、彼らも殺されて経験値やお金が手に入る存在ではなく、ちゃんと人格を持って生活する「生き物」だと思わせてくれます。『UNDERTALE』が好きな人は、本作の世界にも没入できるかも。

最初のうちはハート(ラブ)が少ないので、とにかくおばあちゃんから一日一袋のクッキーを貰ってはベッドで寝るの繰り返しで、ストックを作るのがオススメ。


クッキー切れ=死

ラブが溜まっていけばその分活動時間が・範囲が増え、各キャラクターの願いを叶えたり救出方法を吟味する余裕が出来るようになります。まるで推理ゲームのようですね。


『moon』のマイナスポイント

まだRPGの遊びやすさが模索されていた時代のソフトなだけあって、かなり不親切ですよね(当時の開発陣も、今のゲームと比べればクソゲーだと皮肉交じりに言っているほど )。ハート(ラブ)表示が通常プレイ画面に無いから、気付いたらすぐ死んでいたり(気付けなかった)、一度イベントを逃すとまた待たないといけなかったり、文字通りひたすら手探りの繰り返し。

イメージ的には、『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』や『UNDERTALE』をさらに理不尽にした感じしょうか。もちろん、「今の価値観で言うならば」という前提です。ムジュラも結構古いゲームですが。

今のゲームが親切すぎるとも言えるんですけどね。しかしながらスイッチの特性を利用して、気になったらスクリーンショットで残しておけば、一気に攻略が楽になるでしょう。



『moon』総評

当時でもRPGを全否定するこのゲームは衝撃的だったでしょうが、移植によって今回初めてプレイする人でも色々考えさせられるゲームであり、普遍的なテーマも持ち続けているゲームだと感じさせられました。昔のゲームにありがちな理不尽要素に寛容的であれば、遊んでみても良いかもしれませんね。


『マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック』感想。現状ではシリーズ最終作



2007年の『AT 北京オリンピック』以降、平昌オリンピックを除いてシリーズ化されてきたシリーズの最新作『マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック 』は任天堂社長のインタビュー曰く、今作が現状シリーズ最後だと公言されています。 

海外サイトの情報なので信憑性は気になりますが、確かにキリはいいですし、幕引きは妥当かもしれません。

『マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック』のプラスポイント

自国開催なだけあって、東京のステージの作り込みが非常に細かく、ファミコン・メガドライブ時代の8bit・16bit風を東京1964オリンピックにするのも斬新で面白く、実況ナレーション(恐らくエッグマンの中の人)も昭和感あるこもった音声なのも味があって良い。エッグマンと言えば、今作のエッグマンネガの声は故大塚周夫さんのまんまなのがちょっと嬉しかった。


なおルージュの服は『ソニックライダーズ』仕様。分かる人には分かる小ネタ。

なお現実世界では色々問題が起きているマラソン競技は、1964年競技としてのみ収録されています。たまたま偶然そうなったのか、急に仕様変更したのかは定かではありませんが、発売時期からして前者でしょう(つまり結果オーライ)。

ロード時間も恐らくシリーズ最短で、ストレスがなく遊べます。UIも『ソニックフォース』を思わせるフラットデザインで、オリンピックロゴとも相まってスタイリッシュにまとめられています。ストーリー中で遊べるミニゲームには、結構マリオやソニックネタが多いので、じっくり見ても面白いかもしれません。「東京上空シューティング」にメカソニック(メタルソニックとは別物)がボスとして出てきたのは驚いた。



『マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック』のマイナスポイント

現状シリーズ最終作なのにも関わらず、キャラクターのリストラが多く、リオオリンピックにあったチームの特殊ポーズ・カスタマイズやコレクション要素も削除されているなど、全体的なバリエーション・コレクション要素の不足感が否めません。

過去作のようなパーティモードもなく、みんなで遊ぶ系(ワンマッチ)は毎回ミニゲームを手動で選ぶので、「競技やゲームの作り込みとファミコン・メガドライブリスペクトはスゴいけど、それ以外はシリーズ最下層になってしまうかもしれない」な印象が強かったです。シリーズ最後でこれは正直もったいない。

ストーリーモードのミニゲームをメインメニューから遊ぶ時も分かりにくく、ワンマッチと一緒でも良かったのではと思いますし、「オリンピックモード」と称して、連続でミニゲームをクリアしていき、金メダルの総合数で競い合うモードが欲しかったですね(そうすれば1人専用ゲームでも多くの人で競い合って遊ぶ事ができたハズ)。

1人で遊ぶ分でも、ストーリーモードも結構長く遊べるとはいえ、フィールド探索そのものは単調さが否めず、物語もまだ3DS版ロンドンオリンピックの方が没入感がありました。

個人的に残念だったのは、(スティックスのリストラもそうだけど)メトロポリスのデザインがかなり簡略化されている事。


↑メトロポリス(スイッチ版『ソニックフォース』)


↑メトロポリス(『マリオ&ソニック』)

スイッチでもPS4版と比べるとグラフィックが簡略化されていたものの、あれだけ表現できたのになぁと。


『マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック』総評

東京の街並みを事細かに再現していたり、ファミコン・メガドライブリスペクトのドット世界など、非常に細かく作り込まれていて、自国開催なだけあって気合が入っていますが、一方でコレクション要素やキャラクターが削減されてパーティゲームとしても過去作と比べると遊びに欠け、「確かに気合は入っているけど、ゲームとして見るとシリーズ最下位かもしれない」と、ちょっと危うい所があります。現状最終作でこれはもったいない。

今回は過去作と比べると、店頭ポスターはあってもCM宣伝ってあまりしてないですよね(無いわけではない)。一応ヒカキン達が宣伝して100万再生超えを記録していましたが、 お茶の間で見るような宣伝は全然見かけない気がする。

有料リクエスト依頼も終わったのでポケモン剣盾買った。でも昔ほどゲームはしなくなったので、のんびりクリアしていこうかと。

なお有料リクエストは支援サイト限定公開。R-15有料記事です。

絵描き・物書き・webデザイナー・HTML/CSSコーダーと、幅広くやれる京都生まれのウサギ好き。ネチケット(ネットマナー)やネット(情報)リテラシー、批判(建設的な良否の論理)と批難(感情的な否定・悪口)の違いにはちょこっとシビア。長い文章や理論を分析し、簡潔に分かりやすくまとめる事が得意で、リアル・ネットを問わず、各所からご好評をいただいております。