R-15
レビュー, 版権絵



先日、少し遅れてハリウッド版『名探偵ピカチュウ』を観に行きましたので、レビューというかゲーム(3DS)版の方と違いと簡単な感想を述べていきます。

結末を匂わす表現をするものの、ネタバレはしない方向性で。なお絵の本来のサイズはコチラにありますが、R-15要素を含んでいるので注意。 

微ネタバレ注意

ネタバレほど大っぴらにはしていませんが、少しだけ注意デス。



ゲーム(3DS)版『名探偵ピカチュウ』との違い

説明は不要でしょうが、今作はニンテンドー3DSソフトの『名探偵ピカチュウ』をハリウッド映画化したものです。ただ映画化したというより原案に近く、ほとんど別物です。

ゲーム版と共通するものを挙げるならば、

  • ピカチュウがオッサン声でしゃべる(しかし相棒のティムしか聞こえない)
  • ミュウツーがキーであり事件の真相を知っている
  • 登場人物たちの名前
  • 場所と地名
  • “R”というポケモンを凶暴化する薬
  • 序盤と終盤のストーリー展開・舞台


ぐらいで、それ以外は映画オリジナルです。声もそうですが、ティムなんて白人の大学生から黒人の社会人に変わってますし(笑

オッサンピカチュウのキャラ付けもゲームとは少し違いましたね。ゲーム版は大川ボイスも相まって「クールを気取る、お茶目で頼れる先輩」という印象で、ハリウッド映画版は「年の離れた友人」のように感じました。それにゲームではずっと「ティム」って呼んでくれますけど、映画の方はずっと「ボウズ(だったかな?)」ですしね。

ハリウッド版一番の評価点

そしてハリウッド版の一番の評価点は、「物語と謎と結末をしっかり描いた」ことでしょう。

ゲームのネタバレになりますが、ゲーム版では「なぜ父親が消えてピカチュウだけがいたのか」「人語が喋れるピカチュウ化した真実」「父親は本当に生きているのか」といったものが少し判明する程度か、もしくは一切明かされずに終わりましたからね。

ゲームをやった時は「チョット待って! 続編を数年待たせられて未完ってどうゆうこっちゃねん!

って正直レビューする気が失せたレベルでした(隠し要素で結末が明かされたのならこっちのプレイング不足ですが……)。

もはや高クオリティで大川ボイスピカチュウを堪能するだけのゲームと化していたから、だから映画で謎や結末を全て描き切ってくれたのはスッキリしましたし、レジェンダリー・ピクチャーズのスタッフには感謝しかない。

吹替えの魅力と作品の不満点

メインの配役はオリジナルですが、一部の登場人物たちはアニメのポケモン声優陣を使っていましたね。

序盤に登場したティムの友人はアニポケXYで旅メンバーだった発明少年シトロンですし、女性研究員はロケット団のムサシの中の人でしたからね。他にもコジロウやニャース、サンムーンのカキなど結構出ているので、「あ、この吹替えの中の人あれじゃん!」って探すのも面白いものでした。

そして作品の不満点になりますが、名探偵ピカチュウというタイトルの割には、ピカチュウが名探偵をしているシーンが少ししかないという所でしょう。起承転結や展開のメリハリがしっかりしていて観やすかったですが、ちょっと名前負けしている部分も否めませんし、後はゲームの登場人物がかなり絞られ、展開が簡略化されていた所でしょうか?

しかしながら不満点と言えばそのぐらいなので、当初は賛否の多かったリアルなポケモンの造形も、動くとさほど気にならないですし、むしろバリヤードかわいい。

総評

ゲームの名探偵ピカチュウを元にするだけではなく、人物設定こそ違えどゲームの伏線未回収を見事に解決し、上手い具合に収めたのは観ていて気持ちよかった映画でした。なにより映画のポケモン愛が凄まじい。

映画の最後には『ミュウツーの逆襲Revolution』の予告映像の流してくれましたし、こちらも楽しみですね。序盤のトレーナーは同じくレイモンドを起用するのだろうか?

絵描きには変人とか、変わった人が多いと言うけど、感性が豊かなだけにズレている人はまま多いと思う。とはいえそれを仕事にしている人ほど、スイッチを切り替えて礼節や社会的マナーをわきまえている印象が強いですね。自分の知り合いのプロの方々を見る限りでは。

しかし、プロなのに礼節をわきまえないというか、穏便かつ合理的に事を進められない残念な人がいるんだなぁと、とあるイラストレーターの言い争いツイートを見てそう思った。話題逸らしやはぐらかしばっかしてないで、最初の一言二言で大人の対応をしていれば、自身の評価にも響かなかっただろうにと。

絵を描いてHTML・CSSコーティング、文章書きまで幅広くやれる京都生まれのウサギ好き。ネチケット(ネットマナー)やネット(情報)リテラシー、批判と批難の違いにはちょこっとシビア。