2014.03.16 2023.08.14

【絵描き向け】写真を見て描くのと、本物を見て描く場合の違い【絵が上手くなりたい人へ】

ウサギ,模写
ネットの写真を参考に鉛筆でウサギを簡単にデッサン

「絵が上手くなりたい」というのは、イラストやマンガを描く人なら一度は思うことで、描いているうちに、

フキダシ3

本物を見て描くのと、写真を見て描くのと違いがあるの?

こういった疑問を抱いたことはありませんか?

こちらの疑問を「絵を上手くなるには」とあわせて述べていきます。絵描き初心者や、趣味でマンガやアニメの絵を描いている人は、参考してもらえれば幸いです。

  • 個人の見解です

    ほかの意見もご参照ください

絵の上手さは観察力・空間認識能力・知識力

背景

ただ描けばいい
というわけではない

絵が上手くなるには、ただ描けばいいというわけではありません。

CHECK!

絵の上手さとは、観察力・空間認識能力・知識力の高さに比例する。
  • 観察力】対象を正確に見る力。
  • 空間認識力】立体的表現の構築力。
  • 知識力】理論や知識の量。

本当に絵が上手い人は、上記の「吸収する力(インプット)」と「理解・書き出す力(アウトプット)」が優れているんですね。

たとえば上のウサギでたとえるなら、

  1. ウサギの骨の構造
  2. 筋肉のつきかた
  3. 動きかた・習性

ここを知らなければなりませんし、実際に本物を見て描いたほうが理解が深まります。触ることもできればなお良しです。

写真ではどうなっているかわからないまま、平面的に描いていくことになるし、理解しないまま描くから、のっぺりな(立体感がない)印象になりがち。

フキダシ2

人物デッサンが大切な理由

これは人体でも同じです。人間を上手く描きたいのであれば、

  • 人体解剖学】骨格・筋肉の構造、男女・幼年期・老年期の違いなど。
  • 衣服の構造】素材によるシワの出来具合・方向、質感の表現など。

平面である写真やアニメなどのイラストを模倣(もほう)するより、実際に外に出て立体的な人物デッサンをしたほうが理解度が高まるものです。

画力のある人は「実物に人物を見て描く」を星の数ほどやっています。合間に人体の構造を勉強し続けているため、絵が上手いんですね。

外に出て描くって本当に大事。自分も朝から夕方までずっと描いていたこともあったよ。

フキダシ2

一方、絵の初心者はそれらを鍛えないまま、プロの絵を表面的にマネるから変になるし、いつまでたっても絵が上手くならないのです。

アニメやマンガの模写をして「なんか違う」となるのは、ここが理由です。

フキダシ1

外に出て描くのもそうですが、予算が許すのであれば、人体解剖学本やスポーツ医学書を購入し、読破しておきたいものです。そうすれば、人物デッサンをする際も見方も変わるはずです。

ちなみに自分の場合は、街でのスケッチのみならず、大学・専門校時代にはヌードデッサンもやっていましたね。

さすがに触れはしないけどね。そんなことしたら警察のお世話になってしまう。

フキダシ2

色塗りと構図は「理論」である

背景

感覚で描けるのは
天才だけ

色塗りと構図は、初心者だと手癖や感覚で描きがちですけれど、時代の流行の部分を除けば、人体工学・心理学に基づかれた理論で決まっています。

  • 色彩学】等色相面・色相環など。
  • 構図】撮影構図・透視図法など。
  • 貴金属比】黄金比・白銀比など。

つまり、答えがあるんだからそれをマネればいいということ。中にはこれらを感覚でできる人もいるけれど、そんなことができるのは一部の天才だけだよ。

フキダシ2

色の知識は『色彩カラーコーディネート資格(色彩検定)』の3級の知識があれば十分で、2級レベルだとさらに深まります。

構図や貴金属比の解説は検索すればたくさん出てきますし、さらに上達を目指すなら初心者向けの書籍もあるので、予算があれば購入して学んでみましょう。

文部科学省後援 色彩検定|色彩検定協会

絵が上手い人は勉強熱心

背景

(だから変わり者が多い)

以上、写真と実物を見て描くことの違いと、上手くなる方法を述べました。

CHECK!

絵が上手い人は、専門知識のエキスパートであり努力家。観察力・空間認識能力・知識力が高いほど、絵のレベルは上がる。

絵を上手くなりたいのであれば、写真や画像よりも実物を描くほうが理解力が深まって上手くなりますし、理論研究をすれば、さらに上達します。

絵を本気で勉強していたころは、他人=動くデッサン人形みたいな考えでバンバン描いていたし、解剖学本も穴が空くぐらい読んでいたよ。

フキダシ2

交通機関内で描くと…?

なお、大学在籍中に知った話で、電車やバス内で人を描くと盗撮と見なされるそうです。

これを聞いたときはショックでしたね。こういった話もあるので、外でデッサンするときは気をつけましょう。

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プロフィール

    • フキダシ2
    • 赤竹ただきちTadakichi Akatake
  • 岩橋良昌氏と真木よう子氏のエアガンで撃った撃ってない論争で学ぶべきは、「大人の対応ができないリテラシーの低い人たちが、SNSをやるとどうなるか」の教訓じゃなかろうか。

    わざわざ火種になることを書く上に売り言葉買い言葉、相手を「重度の精神障害」と刺激させる弁解もいただけない。片方を鵜呑みにして当事者を人格否定するユーザーも論外。

    どちらが真実かという事実確認は第三者の外野がすべきではないとして、40過ぎた社会人同士が、大人の対応が出来ていなければSNSのリスクも理解していない事実の部分は問題ね。

    そういう人がSNSで気軽に発信できてしまうのが今の時代。自分の記事を愛読してくれてる人は、こうはならないように一緒に学んでいきたいと思う。

イラストレーター・コーダー+WEBデザイナー・ライターの京都生まれなウサギ好き。多様な絵柄を描け、外国人でも絵でわかるマンガ、ウサギと口内描写にこだわりを持つ。

コーディングとWebデザインは両方可能。案件によっては「デザインとコーディングの同時進行」の荒業もおこない、SEOを意識したマークアップも得意。

「自省・リテラシー向上・正しい批判」をライフワークとし、当サイト記事も「中学生でもわかりやすい、気づき・理解・学ぶ」を全体テーマとして執筆。

これは微力ながら閲覧者に考える・学ぶ助力のほか、自身も学ぶ目的も含み、実社会・ネット・SNSでも「わかりやすく参考になった」とご好評の声多数。

「下手でも自分の弱さを認め、自省し学び、その姿勢を相手への敬意として表すことも忘れない人」は、年齢・性別問わず好きなタイプ。

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