絵とは全く関係ありませんが、『ソニックアドベンチャー(以下、ソニアド)』の新作を要求し、ソニアド比較やチャオ育成にこだわる人たちを問題提起する記事になります。
だからといって、良識を持ったソニアドシリーズ好きもいますし、続編や新作を否定しているわけではありません。ソニアド3が出たりチャオ育成ができるなら自分も喜びます。
開発スタッフの見解によれば、実質的にソニアド3の立ち位置は『新ソニ(ソニック06)』と『ワールドアドベンチャー』だけれども。
重ねるように、過去ばかりを見て他作品は否定する一部ファンの行動について考える内容であることは、ご留意いただければと思います。
-
シビア表現注意
建設的批評を心がけています
ソニアド比較・新作コール
ほぼ毎回はしつこい…
よくネット・SNSなどで、少しでもソニックの話題が出ると……
- 「ソニアドの新作はまだか」
- 「ソニックチームはソニアド3を出せ!」
- 「ソニアド3が出ることを信じてる」
- 「チャオガーデンを復活させろ」
- 「テイルスは棒読みが至高」
- 「ソニアド2のころはよかった」
- 「ソニアド2と比べて今のソニックは……」
- 「中裕司さんがもういないから……」
と、10年以上もどこでも現れて、ソニアドシリーズ(特にソニアド2)賛美と懐古アピール、ソニアド比較をするような人たちを見たことありませんか?
ことあるごとに「ソニアドが〜」「チャオガーデンが〜」と言い続けるさまは、ソニックを知らない人からも痛々しい必死ぶりを感じさせます。
知らない人から見たらドン引きされる上記行動にメリットや意味があるのなら、根拠を添えて説明してほしい。
ソニックは世界観や性格がよく変わる
もちろん、ソニアドシリーズが最高だと思うぶんだけなら個人の自由です。しかし実際、ソニックはゲームやメディアで世界観や性格が変わるのに、
- 「(ソニアドを比較対象に)俺の知っているソニックじゃない」
- 「どうしてこうなった。ソニアド2のころはこうだったのに」
- 「コレジャナイ。アドベンチャーのころのほうがよかった」
と、楽しんでいる人の輪に割り込んで書き込む人もいるんですね。
コミックや外伝作品などでは、ソニアドの雰囲気や一部設定を踏襲した内容もありますけど、そういった経緯があることは、ファンなら知っておいたほうがいいでしょう。
ソニアド系列がワールドアドベンチャーからなくなったのは、設定が複雑化し新規層が入りにくいからだと、過去に公式が言及しています。
ゲームはファンだけが喜べばいいというわけにはいかない。そういうのをしたいならファンゲームを作ればいいし、海外勢は実際そうしている。
DXは知っていてもソニアド1を知らない?
こういう人たち(自称古参ファン)ほど、ソニック知識に乏しい面が目立ち、
- DXは知っていてもソニアド1を知らない
- ソニアド2とバトルの違いがわからない
- ボーカル曲はソニアド2からと勘違い
- ソニック初声優は金丸さんと思っている
キミたちって本当に古参ファンなの? ソニックをよく知らない人でも、少し調べたらわかるレベルの話だよね?
そう驚くような人たちが本当に多いんですね。ソニック知識がある人、もしくは知らなくても情報を調べられる人なら、
- 【1とDXの違い】ドリキャス版のソニアド1をGCへリメイク移植したのがDX。
- 【2とバトルの違い】ドリキャス版の2をGC向けに調整したのがバトル。
- 【ボーカル曲】ソニックCDやソニックRなどで、すでにボーカル曲は使われている。
- 【ソニックの初声優】ソニックの初声優は古川登志夫氏(CMやアーケードなど)。
このようにわかるんですが、彼らがソニックをよく知らない人などに、うんちく披露や解説をしているさまを見ると複雑な気分になりますね。
『2』があるなら『1』があるでしょって普通なら思うんだけど、あの人たちはソニアド1とDXがなぜ別物だと思うんだろう?
チャオガーデンが復活しない理由
言及はされているよ
海外のファンからも、チャオガーデンを実装してほしいという声は多くありますが、
「『アドベンチャー』シリーズはファンからも絶大な支持を受けているが、本来の遊びであるハイスピードアクションとは異なる要素を詰め込みすぎてしまった(要約)」
過去の飯塚氏の言及
このように、インタビューでも時折言及されているんですね。
2022年の『ソニックフロンティア』に関するインタビューで、「ファンが求めているものは?」に対し、飯塚氏は「チャオガーデン」だと即答していますので、ちゃんと理解はされています。
自分も後述するようにチャオ育成は好きですけれど、ファンの願望を叶えることと、ゲームバランスの問題はイコールにできないのは、少しでも留意してあげる必要はあるかと思います。
ゲーム制作は慈善事業ではなく、開発のリソース(環境)も限られています。また、ファンの要望を叶えすぎた結果、ゲームバランスが崩れてしまった作品だって少なからずありますからね。
上記の事情を把握しているなら、もっと建設的に述べられるのではないでしょうか。
「チャオガーデンをまた出してほしい」という気持ちは自分もわかるしやりたいけど、ことあるごとに毎回言っているさまは「必死すぎて痛々しい」だけだよ。
批判とは「ダメ出し」ではない
批判の本来の意味
最初に述べたコールコメントの当事者たち、または公式に苦情を言う人の中には、
- 「意見が傾かないようにするため」
- 「ファンだからこそ批判も必要だ」
という反論意見があるものの、コミュニティの場とディベートの場は違いますし、批判をダメ出しといった「叩き・悪口を言う」と勘違いしています。
ただダメ出しをするような、文句や悪口を言う、欠点を並べて責めるのは『批判』ではありません。
実社会の議論やディベートも、ちゃんと前準備や事前の了承を得てからやるものですし、リスペクト(敬意)も必要です。自身の主張を批判と称する人ほど、敬意に欠く場合がほとんどです。
本来の『批判』とは「論理的な批評姿勢」であり、指摘をしつつも相手を尊重する行為です。
そもそもいきなりディベートと称して水を差す人は、ただの空気が読めない痛い人。ディベートの定義を理解していない。
叩き・悪口を言うだけなら小学生でもできる
否定をするだけ、悪口を言うだけなら(言葉は悪いですけど)小学生でもできます。
本当にシリーズを大切に思っているのなら、正しい批判をしてほしいですね。文句やいちゃもん、欠点を並べる行為を批判だと勘違いしているフシがないか、見つめ直していただきたいものです。
自分からすれば、こんな小学生ができるようなレベルの行為を「ファンの意見だ」と自慢げにやらないでほしい……
「良識あるソニアド好き」と「迷惑なソニアド好き」
一緒にしてはいけない
「良識あるソニアド好き」と「迷惑なソニアド好き」の大きな違いは、「ほかのソニックにも魅力がある」と認めているか、認めていないかです。
良識あるソニアド好きは、「ほかのソニックもいいけど、ソニアドが一番好き」と言い、迷惑なソニアド好きは、ソニアドシリーズと以降の作品と比較して否定してくるのが特徴です。
メガドライブ時代には触れないし、重ねるようにDXを知っていてもソニアド1を知らないのが不思議でならない。
記事冒頭で述べた一例を見れば、自分の言っていることがよくわかると思います。
海外でもソニアドシリーズは絶対的な人気があります。ただ、多くの海外ファンは後者のように、ソニアドも含めてほかのソニックゲームのよさも認めている人が多いんですね。
日本のネット・SNS上で見かける、前者の排他(はいた)的、原理主義的な海外ファンはいますが、限定的です。
ゆえに彼らはソニックファンではなく「ソニアド過激ファン」であり、ただ単にソニアドが好きな善良なファンたちとは区別する必要があります。
そんな「ソニアド過激ファン」な人たちに伝えたいのは、特定のコミュニティ以外でそういった過度な主張は慎(つつし)むべきだということです。
ソニアドの存在はある意味、ソニックシリーズの呪いだと思うね。名作シリーズだからことあるごとに比較されてしまう。
慎むべきな理由その1
その行動、
裏目に出ているよ
さて、なぜ慎んだほうがいいのか。最初の理由は、
CHECK!
ソニアドシリーズの価値を下げるから。かくいう自分も、ソニアド2は衝撃を受けたソニックで、本編もチャオ育成も寝る間も惜しんでやり込んだ思い出深いゲームですし、今でも大好きな作品です。
だからこそ、やたらとソニアド3やチャオ育成を出せだの、比較行為は見ていてとても残念。
現にネット・SNSには、こういった一部ファンの懐古的行動に嫌悪感を感じ、おかげでソニアドシリーズそのものを嫌う人たちも少なからず存在します。
せっかくのいいゲームが風評被害を受けるのは、見ていて悲しいものはないでしょう。
慎むべきな理由その2
節度は必要だよね
慎むべきな次の理由は、
CHECK!
ソニックファン全体の評価やモラルが下がるから。現に、ニコニコ動画で書かれていたコメントの中に目についた内容のものがありました。
ソニックは好きだが、ソニックの信者(熱狂的ファン)は痛すぎて嫌い。
信者という表現はともかく、一部ファンの行動の客観的な評価を表している一言です。
無闇なソニアド推(お)しをする人たちをさすかは断言できないも、少なからず影響を与えているのは否定できないでしょう。
現に一部のネット掲示板上では、
ソニック好きは過去の栄光にしがみついている痛い連中。
このように揶揄(やゆ)されることがあり、「最近のソニックファンのマナーがひどくなっている」という意味ならば、自分も同意ですね。
コメントを引用したつながりで、以下のケースはファンのモラルが問われるケースだったので、あえて記載します。
ソニックカラーズTAS動画
ニコニコ動画で『ソニックカラーズ』のTASプレイ動画(ツールを使ったタイムアタック動画)がランキング上位に上がったことがありました。
これを好機と見たのか、新規ファンを獲得するためか、宣伝やPRと称して必死にアピールする人が多々見られたんですね。
あんなことすれば宣伝どころか、ますます興味のある人が遠ざかります。
休み時間の会話で少し興味を持ったそぶりをすると、聞いてもいないのにマシンガントークでバンバン攻め立てられ、興味が逆に薄れるのと一緒。
読ませる気のない大量の文章
初ソニックプレイの動画配信者に対して、解説やネタバレといった内容の文字を大量に送りつける人がいるんですね。
ニコニコ動画なら下字幕などで動画を埋もれさせ、YouTubeなら配信チャットで長文を連続投稿をしているという感じですね。
ニコニコ動画の件は実際、「皆様の迷惑になるのでやめてください」と、投稿主から注意されていたケースもありました。それって優しさではなく一方的な好きの押しつけですよね。
知ってほしいという気持ちはわかるけど迷惑だし、「ソニックファンって自己主張激しすぎ」と思われるリスクを考えようとは思わなかった?
思い込みが激しい暴走ファン
何を勘違いしているのか、
俺こそソニックをよく知る理解者であり、今のソニックがあるのは理解がある俺のおかげ。
と、自前のソニック論を周囲の迷惑を無視して長々語る人を掲示板で見かけました。
しかもその人は、「開発者よりファンのほうが権力があり、立場が上」と勘違いしている節があり、それでも自分は正しいこと、ソニックやファンのためだと信じこんでいましたね。
しかしその行動は、自分の独善的な正義で「お客様は神様論」を振りかざして店員にあれこれ要求したり説教する、悪質クレーマーと大して変わらないんですね。
それゆえに、指摘や注意したファンたちに逆上し、悪者扱いしたりと暴走そのもので、絡まれたファンたちもさぞ大変だったでしょう。
独りよがりの議論は議論じゃない。それはゴメンだけど「自己満足」って言うんだよ。
最後に:TPOは大切
TPO
(時・場所・場合)
閑話(かんわ)休題で、ソニアドシリーズはストーリー・やりごたえも含めて名作です。
しかしどこもかしこも場をわきまえず、ソニアドは最高・新作出せアピール、ソニアド比較コメントをしたって、一体なんの意味があるのでしょうか?
この記事で伝えたいのは、
度の越えた行為はソニアドシリーズの評価やファン全体のモラルを下げるだけ。それぞれの作品にも魅力はあるし、TPOと節度をわきまえるべき。
と、いうことですね。TPOを理解するのはネットのみならず、実社会でも最低限のマナーです。
TPOを守らず、「ソニアドが〜」を言いふらす行動は、「ソニックファンは痛い人が多いの?」と思われてしまい、逆に引かれるだけでデメリットでしかありません。
その行動、ソニックを知らない人、ソニックに少し興味が出てきた人が見たらどう思うかを考えた?
「あなたの嫌いは誰かの好きかもしれません」
かつて『it-tells(いってる)』という公式コミュニティがあり、そこでも一部ソニックファンの問題行動が発生し、
あなたの嫌いは誰かの好きかもしれません。
と、公式が苦言した出来事もありました。
それを公式に言わせてしまったことを、ファン全員が理解し、反省すべきではないでしょうか。
にも関わらず、現在でも未だにこういった人たちが目立つのは悩ましい限りですし、公式に言わせてしまった言葉の重みや意図を、まるで理解していないことのほうが驚きです。
それってつまり、「公式があそこまで言ったのに、全然反省していない」と言っているのと一緒。
本当に言葉の真意を理解しているなら、ここまで述べた問題行動はまず出ませんからね。
思うだけなら自由ですが、それをなりふり構わず振りまいたり、押しつけたり、過去を持ち上げて現在を否定するのは生産的な行為ではなく、自分たちの評価を下げているだけでしかありません。
それを良識あるファンも含めて、ソニックファン全員が見つめ、戒めていただきたいものです。
寄付のお願い
ありがとうございます
-
当サイトはみなさまのご支援により、広告なしの実現やサイト維持をおこなっています。
記事や作品が気に入りましたら、支援サイトのご支援や寄付をよろしくお願いいたします。